シュタイナーから読み解く神秘学入門

シュタイナーから読み解く神秘学入門

2007年08月23日
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カテゴリ: 神秘体験空間
 それでは、このとき一体何が起こるのか?

 このとき起こることは以下のようなことである。

 19~20世紀の経過に伴い、地上で物質科学の影響下にある技術、人類は、この物質技術の生活を獲得した。実際、あらゆる分野における技術は驚異的なものである。自然力は、技術においては、生命のない形で(無機的に)作用し、人類は、この自然力を担ぎ出して、いわば徹底的に地球上に文明の層を形成するのに役立つものとする。

 これが秤、標尺、及び数の意味するものである。

 秤、物差し、量る、数える、測定する、これが、今日正に物質科学を本職とする今日の科学者、今日の技術者の理想である。

 人類は、例えば、「存在を保証するものは何か?」と問われた著名な数学者が以下のように答えるという事態にまで達している。あらゆる時代の哲学者たちは、「そもそも現実(真実)とは何か?」という問いに答えようとしてきたが、この著名な数学者でありかつ物理学者である者は、次のように答える、
 「測定可能なものが現実(真実)であり、測定不可能なものは現実(真実)ではない」、と。

 これは、いわば、あらゆる存在を次のようにみなす理念といえる、
 「あらゆる存在は実験室に持ち込んで、質量(重量)を量り、測定を行うことができ、(物質)科学が、技術のなかに流入するが、この物質科学と猶もみなされているものは、この量られ、測定され、数えられた(観測可能な)ものから組み立てられるとする理念である。」



 さて人間がただ単に悟性をもって、この測定、計算(評価)、重量を量ることを用いている限りは、とりたてて不都合はない。なるほど人間は利口だが、宇宙万有の賢さには遥かに及ばない。従って、測定、計算、重さを量るということに関して、いわば宇宙万有に対してディレッタント(趣味、遊び)的に、様々に行う限りは、とくに不都合にはなり得ない。

 けれども、正に今日の文明が秘儀参入に変貌するなら、それが秘儀参入の心情に留まり続けるなら、不味いことになる。

 この事が起こり得るのは、正に秤、物差し、数という記号のなかに成立している西洋の文明が、何と言っても東洋において起こること、つまり本来霊的に雌牛の生体機構のなかに生きているものが、秘儀参入学を通じて究明され、溢れるときである。

 というのも、雌牛の生体機構に入り込み、栄養分の八分の一が、いかに地上的な重量、つまり量り、測定し、数える全ての負荷に負っているかを学び、雌牛のなかの、大地の重量(重さ)を、霊的に組織するものを学び、牧場に横たわり、消化し、その消化のなかに宇宙からもたらされた驚異を、アストラルに顕現させている、この雌牛の生体組織全体を知るようになると、その観測量、その測定量、その数値を1つの体系に組織することを学び、その事で、文明以外の他全てを克服し、ひたすら一層、量り、数え、測定して、文明から生じる以外の全てを消滅させるような文明を、唯一、そのような機械文明だけを全地球に与えることができるからである。

 一体、この雌牛の生体機構の秘儀参入(イニシエーション)は何をもたらすのか?

 これは非常に奥深い、途方もなく意味深い問いである。

 「雌牛のイニシエーションは真に何をもたらすのか?」

 例えば、機械を構成する手法というのは、個々の機械により非常に異なる。けれど、まだ不完全な、原始的な機械が、徐々に(調和)振動に基づくものになっていき、つまり、そこでは何かが振動し、この振動、発振を通じて、周期的に経過する運動を通じて、(同期という)機械の効果が得られるが、全てはそのような波動(周波数)の共鳴振動装置になっていく傾向にある。

 全ては、このような周期的な機械に収束していく。ところが、一端、このような相互作用を行う機械を、雌牛の生体機構のなかでの栄養分の割合に学ぶことができるような手法で構成すると、その機械によって、地球上に創り出された振動、この小さな地球振動は、地上で生起するものや、地球の上部(大気)にあるものと共鳴し、共振して経過するようになり、この太陽系が、その振動において、丁度、しかるべく調律された弦が、同じ空間の別の弦が鳴らされると共鳴するように、この地球系と共振しなければならないようになる。

 これが、雌牛の呼び声が、東洋を惑わせる場合に実現される、共鳴振動の恐ろしい法則であり、その結果、東洋が説得力ある形で、西洋(アメリカ大陸)と中部(ヨーロッパ大陸)の精神性に欠けた純粋に機械的な文明に浸透していき、そして、それを通じて宇宙万有の機械的体系(システム)に正確に適合する機械的体系(システム)が、地上に生み出されることになりかねない。

 それと同時に、空気(大気)の作用、循環の作用、そして星々の作用の全てが、人類の文明のなかで根絶されてしまう。例えば、四季の移り変わりを通じて、つまり芽生え、萌え出る春の生命、死滅し衰えていく秋の生命に、人間が参加することで体験するもの、これら全ては人間にとって、意味をなくしてしまう(つまり、季節感がなくなってしまう)。ガタガタと振動する機械の音と、その反響(エコー)、地球のメカニズムへの反応として宇宙から地球へと流れ込んで来る振動の、この機械音の反響が、人間の文明を貫いて鳴り響くだろう。


 「現在の我々の文明の一部は正に、この恐ろしく没落的な目標に通じる道の途上にある」、と。





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Last updated  2007年08月24日 09時41分50秒
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