シュタイナーから読み解く神秘学入門

シュタイナーから読み解く神秘学入門

2007年08月24日
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カテゴリ: 神秘体験空間
 さて、1つ考えてみる、もし中部ヨーロッパが、獅子(ライオン)の語ることにより誘惑されるなら、なるほど、前回描写したような危険(雌牛の機械文明が地球を支配すること)はなくなる(獅子により雌牛が食われるから)。そして、機械装置は次第に、また大地から消えていくだろう。

 文明は機械的にはならないが、人間は(獅子の如く)一面的な強さで、風雨のなか、四季の循環のなかに生きている全てのものに委ねられるだろう。人間は四季の循環のなかに、はめ込まれ、そのためとりわけ、呼吸リズムと循環リズムの相互関係のなかで生きざるをえなくなる。

 人間は、その不随意の生活が与えるものを、自らのうちに育てていくだろう。いわば人間は胸の性質を特に発達させるだろう。しかし、そうすることにより、人間は、実に誰もが自分自身だけ(の力)で生きようとし、誰も「現在の幸せ以外の他の何かを気にかけることはない」、といったような利己主義が地球文明に到来する。

 これに曝されているのは中部ヨーロッパの文明(EU)である、中部の文明は、このような生活を地球文明に科すこともできる。

 更にまた、鷲の誘惑の呼び声が西洋(アメリカ大陸)を惑わせるなら、鷲の思考方法と心情を地球全体に広げ、この思考方法と心情のなかに、自身を一面化することに成功するなら、かつて存在していた世界、地球の出発点、地球の初めに存在していた、地上を超えた世界(天空の世界)と、直接結びつきたいという衝動が、人類のなかに全般的に生じてくる。

 人々は、人間がその自由と独立のなかで獲得したものを消し去りたいという衝動を得て、人間の筋肉、神経のなかの、神々を生かす無意識の意志のなかでのみ生きるようになる。つまり原始的な状態、太古以来の原始的な霊視へと退行していく。人間は、地球の始まりへと戻ることにより、地球から離れ去ろうとする。

 厳密な透視(クレアヴォヤント)眼をもつなら、この事は、更に草を食む雌牛が、絶えず一種の声で人間を貫くことにより、裏づけられ、その声は、次のように語る。
 「上を見るな、全ての力は地より来る。大地の作用のなかにある全てに精通せよ。お前は大地の主となろう。お前は、お前が地上で獲得するものを永続的なものにするだろう」と。

 さて、人間がこの誘惑の声に屈するなら、前回述べた危険、地球文明の機械化という危険を除去することはできないだろう。というのも、消化動物のアストラルは、現在のものを永続的に、現在のものを不朽にしようとするからである。



 空中を漂っていく鷲を人間が真に理解をもって観察すると、鷲はその翼に、地球の出発点に存在していたものを記憶として担っているようにみえる。鷲はその翼のなかに、まだ地球内部へと上から作用していた諸力を止めているからである。

 言うなれば、いかなる鷲のなかにも、地球の数千年の歴史を見て取ることができる、そして鷲は、せいぜい獲物を捕らえるため以外には、物質を求め、地球に触れることはなく、いずれにせよ、その独立生活の充足のためには地球に触れることはない。

 鷲はこの独立生活を維持するとき、空中を旋回する、なぜなら、地上で生成されたものは鷲にとってはどうでもよいからである、鷲は大気の諸力によって歓喜と熱狂を得、地上生活を軽蔑すらし、地球がまだ地球でなかったとき、地球が、その地球存在としての初めの頃、まだ天の諸力に貫かれていたとき、地球自体がそのなかで生きていたような、そのような要素(エレメント)のなかで生きようとするからである。

 鷲というのは誇り高い動物で、固い地球進化に参加せず、この固体化する地球進化の影響から身を離し、そして地球の出発点にあった諸力とのみ一体化している動物である。

 以上、これらを、宇宙の謎の解明のために、宇宙万有のなかに書き込まれた巨大な文字(霊言語、宇宙言語)とみなすことができるなら、これら3つの動物が、与えてくれる教えである。

 というのも、根本においては宇宙万有のなかのいかなるものも、言語として、読む事ができれば、1つの文字となる。つまりこの関連を読むことができれば、宇宙万有の謎を理解できるのである。

 コンパス、或いは定規で計測するとき、秤で量るとき、数えるときに行うことをよく考え、それがやはり意味あることだとしても、その際、結局、全てが断片に過ぎないものを組み合わせていることになる。それが全体となるのは、雌牛の生体機構を、その内的な霊性において理解するときである。

 そしてこれは、宇宙万有の秘密を読み取ることになる。そしてこの宇宙万有の秘密を読み取ることが、宇宙存在と人間存在を理解することに通じていく。これが現代の秘儀参入の叡智である。これは、今日、精神生活の深みから語られるべきことである。





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Last updated  2007年08月24日 22時48分13秒
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