シュタイナーから読み解く神秘学入門

シュタイナーから読み解く神秘学入門

2007年09月04日
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カテゴリ: 神秘体験空間
 人間から眼差しを転じて、以前から、様々に目を向けてきたものを見てみる、鷲により代表される、鳥の世界に眼差しを向けてみる。

 鷲については、鳥の世界を代表するものとして、いわば鳥の世界の特性と力を統合した動物として述べてきた。

 鷲を観察することで、とどのつまり、宇宙の関連における、鳥の世界全体に責任を負う存在を観察する。だから、鷲に関して再三述べてきたことは、鷲は本来人間の頭に対応しているということと、人間の頭において思考を作動させる力が、鷲にあっては、その翼を作動させる、ということだった。

 従って、鷲の翼においては、太陽が流入した大気の力、光が流れ込んだ大気の力が作用している。鷲の翼で煌めいているのは、光に浸透された大気の力である。

 鷲の翼;光が流れ込んだ大気の力

 さて、厄介な特性も幾らか、これにつけ加わるとはいえ、やはり鷲というのは、その宇宙に現存する存在に関して注目すべき特徴を持っている、いわば鷲の皮膚の外側、翼の形成のなかに、太陽の作用に貫かれた大気の力が作り上げるもの全てが止まっている、ということである。鷲が死んではじめて、人は鷲のなかで生じているものに気づく。

 鷲が死ぬと、反芻をする牛の徹底的な消化に対して、鷲の消化が、いかに奇妙で、表面的なものであるかが、はじめて明らかになる。多くの動物の種を代表するものとして、牛は真の消化動物といえる。牛においては徹底的な消化が行なわれる。

 どの鳥もそうだが、特に鷲は表面的に消化する。いわば全てが消化の始まりだけで、消化の営みも発端のみである。鷲という存在では、消化は、全体から見れば、本来の生存の副業とでもいうべきもので、消化は、鷲の至る処で、副次力として扱われるようなものである。

 消化の副業に対して、鷲において、主要な徹底的プロセス(経過)を示しているのは、鷲の翼に用いられる全てである。鷲以外の、他の鳥の場合、もっと強力である。途方もなく念入りに、羽毛のなか全てが仕上げられる。このような羽毛は本来驚くべき構成物といえる。



 だから、鷲が死に、その翼も崩れていくと(どの鳥にもあてはまるが)、そのとき霊化された地上素材が霊の国に入っていき、再び霊的実質へと変化させられる、ということがわかる。

 以前から述べたように、人間の頭に関しては、鷲と奇妙な親和関係にある。人間たちにできないことを鷲は行うことができる、鷲は、地球で霊力を通じて、人間の頭部が行った、物質的実質の霊化を、絶え間なく地球から運び去るのである。

 鷲の翼=人間の頭=霊化された物質的実質、鷲は、これを霊界に運ぶことができるが、人間はできない、それ故、人間は、地球に借りをつくる。

 人間が、憧れて、独特の感情をもって、飛翔する鷲を見つめるのは、この所以もあるからである。鷲を、何か地球から疎遠なもののように、地球よりも天に関わっているもののように感じ、たとえ鷲が、その実質を地球から取り出しているにも関わらず、人間は鷲の翼に憧れるのである。

 しかし、鷲はどのように物質的実質を取り出しているのだろうか?

 鷲は地球の実質にとっては、単なる略奪者にすぎないやりかたで、取り出す。地球存在における通常の法則のなかでは、鷲が更に鷲以上の何かを得ることは見込めない。

 そもそも鳥類全般が、様々に素材を奪うように、鷲は素材を盗み取り、奪い取る。しかし、鷲は奪い取った素材を清算する。鷲は素材を奪うが、霊力として上部の領域にある力により、物質素材を霊化させ、そして死んだ後、自分が奪った、この霊化された地球の力を霊の国にさらっていく。鷲とともに、霊化された地球の質料が霊の国へと引き入れられる。

 動物が死んでも、その生命は完結しない。動物の意味は宇宙万有のなかにある。鷲が物質的な鷲として飛翔すれば、それはいわば、鷲のあり方の、1つの形象にすぎない、鷲は物質的な鷲として飛翔するだけである。

 しかし、鷲は死後も飛翔する!

 鷲の性質の霊化された物質的素材が彼方へと飛翔していき、霊の国の霊実質と1つになる。





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Last updated  2007年09月04日 20時53分02秒
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