シュタイナーから読み解く神秘学入門

シュタイナーから読み解く神秘学入門

2007年09月03日
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カテゴリ: 神秘体験空間
 頭部の実質に関しても同様である。地上生活全体を通じて、霊力が頭部の物質的実質のなかで働くことにより、この頭部の実質は地球から疎遠になる。人間は実際、自らの頭のために地球から、この頭部実質を奪い取らなければならない。

 しかも人間は人間であるためには、この頭の実質に地球外の霊力を絶えず浸透させなければならない。そして人間が死ぬと、地球は、自ら疎遠になった人間の頭部実質を、また引き取らなければならないわけだが、地球にとっては究めて、人間の頭部実質は害になるものである。

 人間が死の門を通過して、その頭部実質を地球に引き渡すと、この頭部実質は、全く霊化されてしまい、自らのなかに霊的な成果を担っている、この頭部実質の作用は、根本的に地球生命全体を毒し、本来その作用は、この地球生命を害するものである。

 人間は、本来、このような事柄を見通すなら、次のように言わなければならない、
「この頭部実質を携えて、正に死の門を通過して行くのが人間にとって公正なことだろう、なぜなら、この実質は本来、人間が死と新たな誕生の間に通過していく霊的領域に、遥かに適しているからである」、と。

 しかし、人間はそれが行えない。というのも、人間がこの霊化された地球実質を携えて行ったなら、人間は死と新たな誕生との間の、自らの進化全てに敵対するものを絶えず作り出すことになるからである。

 もしこの霊化された頭部実質を携えて行った場合に人間に起こりうることは、究めて恐るべきことで、これは、死と新たな誕生との間の人間の霊的な進化を無に帰するように絶えず働きかけるからである。

 だから、このような事柄を見通すなら、次のように言わざるを得ない、
「人はこのことによっても、また地球に対して負債ある者となる」、と。



 人は地球に置いていくべきものを地球から奪い去り、自分が携えていくべきもの、地球にとって使用不可能にしてしまったものを、自らの土の塵とともに、この地球に委ねる、地球は、その全生命において、全存在として、それによって法外な苦しみを与えられる。

 つまり、正に霊眼を通して観ると、まず途方もなく悲痛な感情のようなものが人間の魂に横たわっている、ということがわかる。そして更に長大な時間を見るか、系全体の進化を見渡すときのみ、次のような展望が開かれる、
「例えば、地球がいつの日かその最後を迎えるとき、人類の進化後の段階、木星、金星、ヴァルカン星段階において、人はこの罪をいわば清算し、罪を脱することができるだろう」、と。

 このように、個々の地上生活を全うするだけでなく、そもそも地球人であること、地球に居住し、地球から、その実質を引き出すことを通しても、人はカルマを、世界のカルマ、宇宙のカルマとして生み出しているという。

 ここで人間から目を転じ、その他の自然に目を向けることもできる、すると、なるほど人間は、たった今述べたような罪を、いわば積み重ねていかざるを得ないが、それでも宇宙の本質を通して、絶え間なく調停がなされている、ということもわかる。こうして、存在の驚くべき秘密、これを統合してはじめて、本当に宇宙の叡智に関するイメージとして、自らのものとできる秘密へと入り込んでいける。





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Last updated  2007年09月03日 20時57分49秒
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