シュタイナーから読み解く神秘学入門

シュタイナーから読み解く神秘学入門

2007年09月25日
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カテゴリ: 神秘体験空間
 この宇宙言語の要約は、宇宙の現象と宇宙の本質の内(精神)的な関連を扱っているが、既に外の現象界にしか目を向けない人には、さしあたり予想もつかないような、様々な事が判明するのをみてきた。これまで見てきたのは、根本において、いかなる存在のありかたも(これを2、3の例で示したが)、その課題を宇宙的現存の関連全体のなかにもつ、ということだった。

 さて、今回は、既に述べた存在の在り方を、いわば要約しつつ、再度眺め、前回から、蝶に関して、述べた事に注目してみる。植物の本質に対立するもののなかに、正に蝶の性質を展開した。そして、蝶とは本来(太陽)光に属するもの、外惑星、つまり火星、木星、土星の力によって修正された上での(太陽)光に属するものであると述べた。

 従って、本来、蝶をその本質において理解するなら、宇宙の上方の領域を見上げて、次のようにいえる。

 「宇宙の、この上方の領域が、蝶の本性を地球に贈り、蝶の本性を恵みとして地球に授けた」、と。

 さて、この地球に与えられた恵みは、更に遥かに深くまで達する。前回を思い出してみれば、次のように言えることがわかる。

 「蝶は本来地上での生存に直接参加せず、太陽のその熱と輝きの力をもって、正に地上での生存のなかで働いている。その太陽の範囲内において、地上で間接的に参加するだけである」、と。

 しかも、蝶はその卵を、太陽の領域から抜け出ない処に、太陽の効力の領域内に止まる場所に産みつける。つまり蝶は、本来卵を、地球ではなく太陽にだけ委ねる。それから火星作用の影響下にある幼虫が這い出し、無論、太陽作用は相変わらず存在し、そして、木星作用の下にある蛹が形成される。蛹から蝶が這い出し、羽の色彩の煌きのなかで、土星の力と1つにされた太陽の輝きの力と生成するものを、地球の周囲に再現する。

 このように本来、地球存在(状態)の内部、地球存在(状態)の周囲に、土星の効力が蝶存在の様々な色彩のなかで直接活きているのを見る。けれども、宇宙生存にとって問題となる実質は、二重のものであるという事も思い出される。

 純粋に二重の意味で、素材的な地球の実質を扱い、霊的実質も扱う。奇妙な事に、人間は、その新陳代謝組織に関しては霊的実質を根底にもつ一方で、人間の頭、頭部の根底を成しているのは、物質的実質である。



 従って、人間は、頭のなかには霊化された物質的素材を持ち、新陳代謝-四肢組織のなかには、地上化された、霊的スピリチュアルな実質性をもっている。

 さて、この霊化された素材は、とりわけ蝶存在のなかに見出される。蝶存在は、そもそも太陽の存在領域に止まることによって、地上的素材を自らのものにし、(無論比喩的に言って)いわば最も微細な塵のような状態だが、蝶は地上的素材を最も微細な塵のような状態で、自らのものにする。

 蝶はまた、太陽に加工された地球の実質から食物を調達する。蝶が自身の本質と結びつけるのは、太陽に加工されたものだけで、蝶はあらゆる地上的なものから、最も精妙なものを、いわば選び出し、最も完全に霊化してしまう。

 蝶の翅に注目するなら、実際は、その根本にあるのは最も霊化された地球素材である。蝶の翅の素材が色彩に浸透されることにより、蝶の翅は最も霊化された地球素材である。

 蝶とは本来、霊化された地球素材のなかでのみ生きる存在である。しかも霊的に見てわかるが、蝶は、自らの色彩豊かな翅の真ん中の胴体を、ある意味で軽蔑し、なぜなら、蝶の全注意力、蝶の全集合魂は、元々自らの翅の色彩を喜び享受することに安んじているからである。

 我々は、その翅の煌く色彩に驚嘆し、蝶を追いかけるのと同様に、これらの色彩に対し、舞い飛ぶ歓喜に驚嘆し、蝶を追いかける。このような歓喜や驚嘆、空中をヒラヒラと飛び交う霊性、本来、舞い飛ぶ歓喜の霊性に対する喜び、色彩の戯れに対する喜びは、根本的に子供のときに開発されるべきことである。この点において、蝶のようなものは全く驚くべき手法で、味付けされているとはいえ、そして、これら全ての根底には、また別のものがある。

 鷲に代表される鳥について、以前、次のように言うことができた。
「鳥はその死に際して霊化された地球実質を霊界へと運び去ることができ、鳥は、鳥として地球素材を霊化し、人間が行なうことができないことを行なうことにより、宇宙における生存の課題を果たしている」、と。

 人間もその頭のなかで地球素材を、ある程度までは霊化したが、人間はこの地球素材を、死と新たな誕生との間生きていく世界(中間世)のなかに携えていくことはできない。というのも、頭のなかの、この霊化された地球素材を霊界へと持ち込むならば、人間は止むことなく、言語を絶した耐え難い破壊的な苦痛に耐えなければならないからである。





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Last updated  2007年09月25日 20時46分22秒
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