シュタイナーから読み解く神秘学入門

シュタイナーから読み解く神秘学入門

2008年01月17日
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カテゴリ: 神秘体験空間
 外の世界にある全ては、本来、人間にとっての毒、正しく毒であり、人間が人間自身の力を通じて、それを占有することによりはじめて、人間にとって有用なものとなる。

 というのも、ただ人間だけによって、諸々の力は人間的な形で、高次ヒエラルキア(天使)のところまで上昇していく一方で、外界では、力は元素霊(自然)存在たち、自然霊たちの下に留まるからである。

 人間にあっては、自然霊たちが人体組織のなかで、その仕事を高次ヒエラルキア(天使)に委託することができる。この驚くべき変化が起こらなければならない。この事は、鉱物質が、完全に熱エーテルに変化させられるときにだけ、鉱物質にもあてはまる。

 植物界を見る。植物界について、人間が霊眼で、地球の植物の覆いを観察すると、実際、人間を様々に魅了するものを持っていることに気づく。草原、もしくは、どこか森のなかに出かけ、ある植物を根ごと掘り起こす。このとき、掘り起こした植物を、霊眼で眺めると、実際、素晴らしく魅惑的な構成体であることに気づく。

 植物の根は、本質的に、正しく地の中で膨らむようなものであることが判明する。植物の根は、我々人間の前に、その粗野な姿を見せるほど、実際、恐ろしく、何か地のもの(地の力)であることがわかる。というのも、植物の根、特に、カブの根は、実際、常に肥えた銀行家を思い起こさせるからである。

 そう、植物のカブの根は、大きく太って、自分に満足している。根は地の塩を自らのなかに摂取し、地を自分のなかに取り込んだ、という感情のなかで、心地よく感じている。本来、あらゆる地のもののうちで、このカブの根ほど満足しているものはなく、カブは根的なものの代表である。

 対照的に、花を見てみる。霊眼で花に向き合うとき、本質的に、花を最も柔和な希望を宿しているときの人間の魂のように感じる。汚れのない春の花をみれば、根本的に、春の花は希望の息吹で、春の花は憧れの化身である。そして事実、我々人間が、繊細な魂の感覚を充分にもてば、周囲の花々の世界には何か驚くべきものが溢れ出していることに気づく。

 春にスミレや、或いは例えば水仙や鈴蘭や黄色い花を咲かせる小植物を見て、それに心を奪われると、これら春に花咲く植物たちが、皆、次のように語りかけるようにみえる、

「ああ、人間よ、あなたたちは、望みや希望を、本当は、純粋に穢れなく、精神(霊)に向けることができるのだ!」と。



 次いで、より遅咲きの花々に移る(早速、極端な、イヌサフランを取り上げる)。例えば、軽い恥じらいの感情を持つことなく、魂の感覚(心眼)により、イヌサフランを眺めることはできない。我々の希望が、不純になり得ることを、我々の希望が極めて様々な不純さに浸透されうることを、イヌサフランは警告している。

 イヌサフランはあらゆる方向から、我々人間に向かって語りかけている。

 あたかも我々に、「あなたの希望の世界を御覧なさい、おお人間よ、あなたは、なんと容易く罪人になることができるのか」、と絶えず囁きかけようとするかのように。

 さてこのように、本来植物界は人間の良心を映す、外なる自然鏡なのである。内部の一点から発してくるような、この良心の声が、極めて様々な植物の花の形へと分かち、与えられていると考えること以上に詩的なものは、考えられない。

 この様々な花の形が四季を通じて、このように我々の魂に語りかけ、極めて様々な形で魂に語りかける。植物界を正しく眺める術を知っていれば、植物界は拡張された良心の鏡であることに気がつく。

 この事に注目するなら、植物の花を眺め、いかに花が、本質的に、宇宙万有の光の彼方(広がり)への憧れの化身であるか、地球の希望を宇宙万有の光の彼方に向けて流出させるために、花は、いかに形態的に、上方へと成長していくか、そして他方で、いかに太った根が植物を地に繋ぎ止めているか、つまり、いかに、根が、植物から絶え間なく天への希望を取り去り、それを大地の安楽さに形成し直そうとするものであるか、照合することが、我々人間にとって、とりわけ重要になる。





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Last updated  2008年01月17日 21時43分17秒
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