シュタイナーから読み解く神秘学入門

シュタイナーから読み解く神秘学入門

2008年08月05日
XML
カテゴリ: 神秘体験空間
 更に先に進む。これまでの講義のなかで、いかに魂が、精神生活において、高次の領域に自ら上昇できるかを見てきた。そして、著書「神秘学概論」の中では、魂が、この段階を追った上昇を達成するために、どのように自らを訓練する必要があるかが説かれている。最初、魂は、自らの中のポジティブな要素を抑制し、故意にネガティブな雰囲気にすることで、新しい印象に向けて、自らを開放する必要がある。

 故意にネガティブにする以外に、進歩はできない。精神の探求者が、高次存在の段階への到達を望むなら、何を為すべきかについて、何度も説明してきた。通常は睡眠においてもたらされるような、魂が外の刺激を全く受容しない状態を、故意に、そして意識的に生じさせなければならない。つまり、魂が全く空になるように、全ての外の印象を締め出さなければならない。

 そして、もし、初心者なら、彼にとって最初は全く新しいものに見える印象に向けて、魂を開く必要がある。この事は、彼が、自身をできるだけネガティブにしておかなければならない、ということを意味している。

 神秘主義的な生活や、内なる観想、内なる瞑想と呼ぶ、高次世界の認識を、魂の中に生じさせるのは、基本的に、正にネガティブな雰囲気なのである。それは避けられないことである。

 人間が外界からの印象全てを抑制し、完全に自身の中に沈潜すると同時に、以前は、自らのものであったポジティブな性格を消し去るような状況を意識的に達成するとき、彼はネガティブに、そして自身に没頭するようにならざるを得ない。

 もっと容易で外的な方法を取るときにも、同様のことが起こる。この方法自体が、高次生活を導くことはないが、人間の上昇のための支えを与えてくれる。例えば、ポジティブな衝動を引き起こすような、ある動物性の食べ物から、特別な食事、すなわち野菜や野菜類の菜食に移行するとき、そのようなことが起こる。

 確かに、菜食主義や菜食類を食べることにより、高次世界に上昇できるようになるわけではなく、菜食だけで、高次へと上りつめることができるなら、あまりに安易である。自身の魂への働きかけ以外に、高次へ連れていくことが可能なものは何もない。

 しかし、栄養摂取における特別な形態がもつ、妨害的な影響を避けることにより、その働きかけを容易にすることはできる。高次の、精神的生活を送ろうと試みる人は、ある種の食習慣を採用することにより、力を高めることができることを容易に確信できる。

 というのも、もし、彼が頑強でポジティブな要素を、彼の中に育てる傾向のある食物を遠ざけるならば、ネガティブな状態へともたらされることになるからである。



 人智学によって自分を教育し、日常的な印象を拭い去るとき、絶えず我々の周りにいる精神的事実や存在たちに、自身を開放する。確かに、その人の中の、適切な器官にも、良き瞑想者の中で展開するときに、最初に知覚すべき事を学べる、善き精神存在(力)や勢力がいるが、同時に悪しき精神存在(力)や勢力にも曝されることになる。

 それは、丁度、調和のとれた音の調べを聞くためには、不調和な音にも、耳を傾け、また開かれる必要があるのと同じである。





お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

Last updated  2008年08月05日 21時11分17秒
コメント(0) | コメントを書く
[神秘体験空間] カテゴリの最新記事


【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! -- / --
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
X

© Rakuten Group, Inc.
X
Design a Mobile Site
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: