シュタイナーから読み解く神秘学入門

シュタイナーから読み解く神秘学入門

2008年08月18日
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カテゴリ: 神秘体験空間
 さて、通常生活においては、外なる人間と内なる人間の間には、ある関係がある。その相互関係は次のようなものである。

 魂の高次の構成体がほとんど発達していない場合、奴隷のように従わせる欲望や熱情を担う魂の最低次の構成体は、感覚(アストラル外)体と関連している。

 感覚(アストラル外)体は感覚魂に似ているが、人間では、外なる人間に属するものと考えられる。アストラル体は、本来、ここでいう感覚体とは別に記述する必要がある(本来のアストラル体は人間内部に属するからである)。

 というのも、魂を構成する3つの個々の領域(感覚魂、悟性魂、意識魂)はアストラル体が部分的に改造されたものにすぎないが、単純に、アストラル体から作り出されたのではなく、分離されたものだからである。起きている間、感覚魂は絶えず感覚(アストラル外)体と相互作用している。

 同様に、悟性魂もしくは心魂は、エーテル体との絶えざる相互作用の中にあり、ある意味、意識魂は肉体と密接に結びついている。意識魂の中に入ってくる情報に関して、覚醒意識に依存するというのは、この理由による。肉体、感覚、脳の活動により伝達される情報は、まず意識魂の中に入ってくる。

 感覚魂-感覚(アストラル外)体
 悟性魂(心魂)-エーテル体
 意識魂-肉体

 このように、人間は、3つの(魂の)構成体から成る、2つの(内と外の)部門(パーツ)があり、互いに対応している。つまり、感覚魂(内)と感覚体(外)、悟性魂もしくは心魂(内)とエーテル体(外)、そして、意識魂(内)と肉体(外)である。



 感覚魂は感覚(アストラル外)体の影響下にあり、これらが正しく対応していないときには、感覚魂の健全な生活は中断される。同様のことは、悟性魂が、エーテル体を正しい形で制御し、自分のために、適切な道具にできないときにも起こる(健全な生活が中断する)。そして、意識魂もまた、肉体が、その正常な表現に対して、障害や妨害になるとき、異常として現れる。

 このように、人間を体系的に分けてみるとき、健全な魂生活に必要な秩序をもった対応が見られる。そして、あらゆる種類の障害が、感覚魂と感覚(アストラル外)体、悟性魂とエーテル体、意識魂と肉体間の相互作用の中に生じ得るということも、また理解できる。

 この複雑な有機体を貫いて走る糸と、生じ得る不規則性を認識できる人だけが、魂の中で起こり得る障害を認識できる。障害が起こるのは内なる人間と外なる人間の間に不調和が生じるときだけである。

 意識による完全な制御下で生じる魂生活は、一方では意識魂の中に、他方では悟性魂の中に存在するイメージを示している。しかし、感覚魂の中には、ほとんど、気づかれないようなイメージ、例えば、パリのイラスト画やローマの写真集などが、次から次へと流れている。このようなことが生じるのは、哲学者が、前に立っている人物との関係を保ちながら、注意を逸らすことにより、感覚魂と感覚(アストラル外)体との間に裂け目を生じさせるためなのである。

 パリのイラスト画やローマの写真集のイメージは感覚魂の中に求める必要がある。そこでは今述べたような制御されていないプロセスが生じている。2人の人物間での会話は意識魂の中で起こっている。この場合、注意が会話から逸れて彷徨するのを防ぐように強いる必要性が、感覚魂と感覚(アストラル外)体間の亀裂を生じさせた原因となっている。

 これらは単に一時的な状態である。というのも、独立するのが感覚(アストラル外)体だけである場合、僅かな妨害が魂生活に生じるだけだからである。そのようなときにも、理性と、認識を保持する意識の内なる糸を保てる。つまり、独立した感覚(アストラル外)体に現れる強制的イメージとは別に、まだ、内なる意識が存在している。

 そのような亀裂が悟性魂とエーテル体に関して生じるとき、事態は遥かに深刻なものになる。そのとき、病理的状態と境界を接する状態の中へと遥かに深く入り込む。とはいえ、どこで健全な状態が終わり、どこから病理的な状態が始まるのかを決めるのは困難である。





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Last updated  2008年08月18日 19時36分57秒
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