シュタイナーから読み解く神秘学入門

シュタイナーから読み解く神秘学入門

2008年10月08日
XML
カテゴリ: 神秘体験空間
 また疲労の徴候(主観的な疲労の徴候ではなく、新陳代謝の優勢に基づく組織的に生じる疲労の徴候)に関して、新陳代謝が上部により制御されない時に強く現れるような疲労の徴候は、結核の場合、実際に引き起こされなければならないので、その後、必要な時点(段階)で、その疲労を克服しなければならない。

 つまり、疲労に応じた食餌療法によって(食餌療法の詳細については、更に述べることがあるが)、消化が優勢になるように、すなわち、当人の通常の状態よりも、消化活動が活発になるように、いわば、より安易に消費してしまう活動を、消化プロセスを通じて消費するように配慮することで、疲労の徴候を克服しなければならない。

 痩せることに対しても、一種の脂肪形成によって、つまり器官や器官組織のなかへの蓄積を、生じさせるような食餌療法によって、後で、克服すべきである。

 盗汗も、引き起こされた後に、究めて知的な活動、つまり努めて熟考するなどして、実際に汗を出すような活動を指示することで、後で、克服しなければならない。そうして再び健康な発汗が促される。

 このように、まず心臓の活動を正しく把握することで、上部と下部が、いかに対応しているかを理解し、更に、「神経衰弱」や「ヒステリー」のような、機能性や、エーテル体のなかに、病気の最初の発生、いわば微かな兆しを見ることを理解すれば、そのとき、器官、物質に刻印されている疾患の理解へと進んで行けることがわかる。

 このように相関し合う、外観的な、病気像の研究により(最初に生じるものも含め)、いわば病気の経過(プロセス)を、場合によって病状を強めたり、弱めたりして、ある方向に導き、時期が到来すれば、プロセス全体を、再び健康にできるようになる。

 言うまでもなく、このような、少しばかり特徴を述べた処方にとっての、第一の最大の障壁は、社会的事情である。従って、医学とは、社会的問題でもある。他面において、最も強力な障壁を築いているのは患者自身ともいえる。患者は当然のことながら、複雑で混み入った真実はさておき、病気にみえる全てを「取り除いて」欲しいと要求するからである。

 しかしながら、患者が持っているものを、直接取り除いてしまうと、既に、そうなっているよりも更に病気を悪くしてしまうという事態が容易に起こりうる。患者を今の状態よりも、更に悪くすることも考慮しておく必要があるが、再び健康になる状態になるまでは待たなくてはならない。しかし、そのときには、大抵、患者は逃げ出してしまう。

 そもそも、治療全体に正しい価値を与えようとするなら、医師は予後をも完全に掌握していなければならないが、この予後こそ、健康な人間及び病気の人間の正しい観察の結果として、帰着するものでなければならない。予後の掌握こそ、正に公然と目指すべきものである。



 とはいえ、このように人間の生体組織のなかでの心臓の位置づけを正しく追求することが、病気の本質へと徐々に導いていくということは理解できるだろう。

 ただ、注目すべきことは、下部の諸々の組織活動は、外(唯物)的な化学的活動を、確かにある意味で克服しているが、それとは全く反対の上部活動に、何らかの形で類似するとき、これら(上下)の間に成立しているのは、顕著なその相違である。

 人間の生体組織における、この二元性に満足に足る定義を与えることは非常に困難である。我々の言語は、物質的、器官的存在に対立する存在(霊)を暗示する手段を、ほとんどもたないからである。

 けれども、まず次のようなアナロジーによって(このような事柄に関して語るべきことはもっと沢山あるが)、本来、この下部プロセスと上部プロセスの間の二元性がどんなものなのかを明確にするなら、良く理解できるだろう。或いはまた、何らかの先入見にぶつかるかもしれないが、続けて述べていきたいと思う。





お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

Last updated  2008年10月08日 19時56分56秒
コメント(0) | コメントを書く
[神秘体験空間] カテゴリの最新記事


【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! -- / --
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
X

© Rakuten Group, Inc.
X
Design a Mobile Site
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: