シュタイナーから読み解く神秘学入門

シュタイナーから読み解く神秘学入門

2008年11月06日
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カテゴリ: 神秘体験空間
 さて重要な事は、人間は自らのうちに、鉱物化しようとする傾向をもっているということである。丁度、動物相-植物相プロセスの基礎を成すものが、いわば独立的になり得るのと同様に、人間全体にとって、この鉱物化の傾向も独立性を持つ可能性がある。

 (人体内の動物化-植物化が進むと、寄生虫やウイルスが繁殖しやすい土壌となる。)

 この鉱物化の傾向に対して、どのように対抗して働きかける(作用する)必要があるのか?

 この鉱物化に対抗する働きかけ(作用)は、この鉱物化傾向を粉砕し、いわば、そのなかに絶えず楔を打ち込む以外にはない。そして、この領域こそ、血清療法から植物療法を経て鉱物療法へと移行して踏み込んでいくところである。

 何しろ鉱物療法無しでやっていくわけにはいかない。なぜなら、鉱物化していく傾向、普遍的に硬化していく傾向に対する人間の戦いにおいて、支えとなる為の拠り所が、鉱物と、人間のなかで、自ら鉱物になろうとするものとの関係にあるからである。

 その際、鉱物を、外界の状態のままで、人間の生体組織に取り入れる方法を用いることはできない。ここで、ホメオパシー原理を、何らかの形で示すもの、つまり、外の鉱物界の活動性に対置できるような力が、他ならぬ鉱物界から探り出され、その力を示すものを候補に挙げる必要がある。

 次の事は、よく指摘されてきたことで、実際正しいが、治癒作用のある泉の僅かなミネラル成分に注目すれば、この泉では、目覚しいホメオパシープロセスが起こっているのがわかる。このプロセスは、通常見られる外界の諸力から、鉱物の関連物を解放する瞬間に、全く別の諸力、つまりホメオパシーを行うことでしか、特別に解放されない別の諸力が、本当に現れてくることを示している。

 けれど、この事は、別の章で改めて述べる。それでも猶、今回述べておきたいことは、次のようなことである。

 実際に(特に比較的若い人に切に勧めたいが)、腸組織全体の形態変化、言うなれば、一面において、魚類から両生類、爬虫類を経て鳥類に至る変化(特に両生類、爬虫類との腸組織の関係は究めて興味深い)、他面において、哺乳類、そして人間にまで至る変化について、比較研究すれば、つまり、器官の特殊な形態変化が起こり、例えば、盲腸が形成されることに気づくだろう。



魚類→両生類、爬虫類→鳥類;大腸の発生
  下等な哺乳動物、鳥類→高等な哺乳動物、人間;盲腸の発生


 本来、このような相互関係こそ、比較研究において、厳密に指摘すべきである。単に外見的に(実際、よく次のように問われるが)、「一体何のために、人間の盲腸のような、外に向かって閉じたものが存在するのか?」、と問われる。

 このような事柄について問われることが、よくある。このような問いを投げかけるとき、通常、次のような事に注目することはない。

 実際、人間は二元性として、自己開示していること、従って、一方つまり下部において形成されるものは、常に上部で形成されるものの平行器官であり、この平行器官、いわば対極が、下部において発達できなければ、上部では、何らかの器官が発生できないということに注目していない。

 そして、動物の系列において、前脳が形態を取るほど、人間の場合は、これを後に発達させるが、それだけ一層、腸は、正に食物の残りを蓄積する方向へと形成する。腸形成と脳形成の間には密接な関係があり、動物の進化系列において大腸、盲腸が現れてこなかったら、結局は物質的本性として思考する人間も発生できない。

上部;前脳が形態化し、脳形成が発達する
 下部;腸形成が発達し、盲腸が現れる


 なぜなら、人間が脳、すなわち思考器官を持てるのは、腸器官の負担、まったく腸器官の御蔭だからである。腸器官は脳器官の忠実な裏面(陰;ネガ)なのである。

 一方で(上方で)、思考の為に物質的活動が免除される為には、他方で(下方で)、大腸形成と、膀胱形成による負担の切欠を、(下部)器官に担わせる必要がある。

 このように、人間の物質的世界に現れている、正に最高の霊-魂活動は、脳の完全な形成と結びついているのと同時に、その一部の腸形成とも結びついている。これは究めて重要な関係であり、自然の創造全体に途方もなく多大な光を投げかけるものである。

 さて、ここで、たとえ幾分、逆説的に聞こえるとしても、「人間には、なぜ盲腸があるのか?」、と問いかけるなら、「人間が相応な形で思考できる為にある」、と答えることができる。

 なぜなら、盲腸において形成されるものに、対置されるものを、脳のなかに持つからである。一方にあるものは全て、他方にあるものに対応している。



 このような事柄の獲得にとって、正に最初の障壁になるのが、このような関連を、はじめから探究しない、純粋に唯物論的な医学教育である。今日の自然科学と医学にとって、脳は1つの内臓器官であり、下腹部にある腸も1つの内臓器官である。ここでは、「陽電気(陽電子)と陰電気(電子)は全く同じもので、両方とも電気である」、と言う場合と同じ誤謬が犯されているという事に、人々は全く気づいていない。

 陽電気と陰電気の間には、互いに均衡を求める緊張が生じているのと全く同じように、人間においても上部と下部の間に絶えず「緊密(平衡)」が存在するからこそ、この誤謬に気づくことは、一層重要である。医学分野において優先的に探究すべき事は、本来、この「緊密(平衡)」の制御という点にある。

 (素粒子論でいえば、負のエネルギーのネガと正のエネルギーのポジやフェルミオンとボソンの超対称性を意味する。宇宙論でいえば、負の世界と、正の世界があり、前者が霊界で、後者が、物質界であることがわかり、霊界の方が実際、次元として広いことがわかる。

 これは、人間が三次元空間、或いは知的に進んで、時間という概念で捉え、時間を加えた四次元時空間という概念しか具体性をもてないことからわかる。例えば、5次元物質を構築することはできない。超弦理論では、11次元が数学的に提唱されているが、神学では、天使の位階により人間の上に9次元、人間及び物質界を含めると12次元であるといわれている。

 ちなみに、聖書では、天地創造は7日でなされたとあるので、日は神デウスの意味で、デウスからデイに変化したが、7注の神々を中心になされたとあるので、いまも創造は継続中だが、7進数を基になされ、7次元といえるだろう。



 イラク戦争は、石油を巡って起こされ、イスラム教とキリスト教の対立も、石油利権から起こっているともいえる。)

 この緊密(平衡)は(今回は暗示だけにして、以後の考察で更に詳しく述べる)、二つの器官に集中する力のなかに、つまり、松果腺と、いわゆる粘液腺のなかに現れている。松果腺においては、上部の力全てが現れ、下部力の粘液腺の力や、脳下垂体の力に対して緊密な関係を成している。

 ここには、真の緊密(平衡)関係が成立している。この緊密(平衡)関係に関して人間の状態全体から見解を打ち立てるなら、更なる治療プロセスの為の非常に良い基本原理が得られる。

 この事に関しては次回に譲る。質問全てに入っていくつもりだが、その為の基礎を作り上げなければならない。





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Last updated  2008年11月06日 20時39分24秒
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