シュタイナーから読み解く神秘学入門

シュタイナーから読み解く神秘学入門

2008年12月01日
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カテゴリ: 軟弱日本を斬る!
 さて、昨今みた討論番組で、一番劣悪だったのが、「朝まで生テレビ」で、田母神を庇う人の愚痴のオンパレードで、見ていて興醒めしてしまった。民間企業でも、新聞沙汰になるようなことをすれば、情状酌量の余地なく、それだけで、懲戒免職を食らうのであるから、自衛隊って、なんて甘い組織なのか?と思わざるを得ない。しかも、民間企業よりも高い退職金まで貰うというのは、これからも自衛隊を私物化するような人物が出ても、不思議ではなくなってしまうだろう。

 一体、どちらが、国を守っているのか、わからなくなってしまった。この一件だけをみても、自衛隊のために国があるような気がしてきたから不思議である。憲法の言論の自由は、自衛隊のためにあるのではなく、国家、国民の忠誠のためにあるだから、話がアベコベであろう。まるで、自衛隊のために、憲法を改正しろといっているようなものである。

 しかも、自衛隊員は国民でもあるので、言論の自由の恩恵は認めろと都合のいい解釈を持ち出している。自衛隊員と民間人では立場や責務が明らかに異なり、民間人では許されていない武器の携帯も許されるわけだろう。だから、まだ、このような馬鹿解釈が罷り通らないように、防衛職務に就く責任者には、言論の自由は認められないと、自衛隊法にでもはっきりと明記すべきだろう。

 戦中の統帥権の都合のいい解釈と同じにみえる。天皇本人すら認めない統帥権を持ち出すようなものだから、もはや理性を失った人間のようにしかみえない。

 そもそも、憲法というのは、為政者を戒めるためにあり、為政者が権力にかこつけて、利己的欲望をかなえようとする暴挙を、抑制し、取り締まり、自制を促すためにあるのだろう。

 いわば記憶力の過多依存からの体制破壊への抑制と、思考力の濫用による身勝手な着想からの権力への抑制による、中庸精神の育成を求め、理想的な未来社会構築のために、憲法はあるのではなかろうか。

 「朝まで生テレビ」は反面教師にはなったが、何も歴史的教訓をもたらしてはくれなかった。対してBS11でやっていた「もし、張作霖爆死事件を徹底的に裁いていたら」という歴史IF番組は、非常に、歴史的教訓をもたらしてくれた番組で秀逸であった。

 張作霖爆死事件は、田母神論文問題とは、いまも昔も、名前こそ、帝国陸軍と、自衛隊と変わろうが、同じ日本人の軍閥官僚として、よく似ている現象ともいえる。日本人組織の特徴は、身内に甘く、特に身分が上になるほど、この甘い傾向が顕著になる。お役目よりも、血縁や人間関係が優先されるようになる。

 張作霖爆死事件は、首謀者を死刑に処せよと天皇が命令しているにも関わらず、陸軍内部で揉み消してしまうのである。天皇の面目丸つぶれであり、天皇は飾りにすぎないという本音が見え隠れするものである。その後、天皇の預かり知らぬところで、統帥権が勝手に一人歩きして、陸軍が暴走し始め、海軍も負けてならじと、対米決戦へと開戦するわけである。



 このような当時の状況をみていると、さぞかし、昭和天皇の御心痛が思い浮かべられる。天皇の知らぬ処で勝手にはじめられ、悪くなると、責任だけを天皇に被せるようなものだからである。

 「朝まで生テレビ」をみていたら、日本は、米軍に占領されるべく、占領されたという感がしてならない。かつての日本陸軍のような、自分勝手に戦争をはじめる軍隊、ゲリラ隊など、危なかしくて、国際社会に受け入れられるはずがないだろう。戦国時代だって、褒賞を得るために、猪突猛進した将は、事後処罰の対象になっている。有名な賤ヶ岳の戦いでは、佐久間盛政の突出のため、柴田軍が滅亡したのは歴史のよい教訓である。

 「武」というのは、充分、自らの力を悟り、自制力、理性が働いた、制裁力を表現する漢字である。だから、「戈」(力)を止めると書くわけである。

 理性を失った武力ほど危険なものはない。

 いまになって、先の大戦は騙されたものだというのは、応仁の乱が陰謀により行われたというのと、五十歩百歩で、似たようなものである。同じ主張ならば、なぜ、日本は騙されたのかに言及した方が、まだマシだろう。

 一連の議論をみていると、吉田茂が、駐米軍を認め、日米安保の基礎をつくった賢さばかりが浮かびあがる。

 「どうも、日本人はすぐに頭に血が上り、血気に流行り、逆上せ上がって、困ったものだ。何事も辛抱、忍耐、寛容力こそ重要なのに、そこいくと、西洋人の忍耐強さには畏れいるよ」、というようなことを言っていたのは勝海舟だから、日本人は、幕末以来、変わっていないのかもしれない。

 軍事のことは西洋人に任せておいて、経済の心配だけしているのが、日本人の性に合っているようである。

 実際、自衛隊というのは、米軍の極東の留守部隊のようなもので、派手さはないが、堅実で重要な砦である。米軍が出て行くと、相手に、武力のない間の隙を狙われる恐れがあり、軍事でいえば要、城のようなものである。この重要さに気がつかない愚か者は、軍事の何たるかを知らない輩である。だから、情報こそ、命という面がある。

 留守部隊の重要さは、「動かざること山の如し」の武田信玄の慣用句を彷彿ともさせる。信玄は諜報活動ほど最も得意とした。諜報活動は経済活動と結びついて、国を富ますものだし、信玄は同盟、条約をよく用いてもいる。また、信玄は人材登用にも優れ、肉親であろうと、容赦なく、切って捨てている。父は追放、子は切腹させている。

 それが、勝頼の代になると、血気盛んになって、出て行って、かえって武力で国を滅ぼしてしまうのだから、軍事の要諦は、用いる人格に帰することが明らかであろう。信玄の軍略を学んで、北条氏の法を学んだから、家康は天下を取れたわけで、家康ぐらい、様々な人物に学んだ人はいないだろう。



 平和憲法を獲得するために、どれだけ多くの血が流されたのかについて、思いを巡らすことができないのは、日本人の昨今の威勢だけよい馬鹿さ加減を象徴しているようで、真事に恐ろしいことである。独り立ちとは、自分で認めるのではなく、周囲に認められることだということすら、わかっていないのが、いまの、巷を騒がせる日本人(あくまでも一部であって欲しいが)なのだろう。

 懲りない田母神さんは、自衛隊は「手足を縛られた軍隊」だと言っているらしいが、勝海舟が、緊急時であっても、自らの刀を抜かないように、縄で縛っていたということを知らないのだろうか?

 海舟のような人物は、何度も暗殺で狙われ、本人も、その縄で縛った刀の御蔭で、何度も危機に際して、自分の生命を度外視することで、かえって生命を救うことができたと言っているのである。海舟は、荘子の説く、不用の用をよく知っていたといえる。

 勝は、島田虎之助という武芸の達人の弟子でもある。また、海舟は間接的に、日本軍隊の祖でもある。海舟は、

 切り結ぶ太刀の下は地獄なれど、一歩踏み行けば後は極楽


軍備、軍備という前に、子孫として恥ずべきではないだろうか? その前に、精神を忘れてはしないか?

 軍隊というのは、戦争するためにあるのではなく、戦争をしないためにあることすら、知らないのだろうね。つまり、現在の自衛隊の有り難さを最も知らないのが、いまの自衛隊の上層部という御馬鹿さんたちなのである。厳密にいえば、自衛隊は軍隊ではないが、そんなに戦争したいのなら、米軍や、仏蘭西の外人部隊でも入隊すればよいだろう。

 わざわざ、法律に明記しなければいけないほど、己の精神が腐っていることに気がついていないようで、悲しいことである。刀なんかで武装しないと、生命は守れないというのなら、そんな生命こそ、刀に斬られ得る運命にあるといえるだろう。





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Last updated  2008年12月01日 19時33分29秒
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賛同します!  
ヒロ伊藤  さん
まったく自衛隊も官僚も幹部がろくな者じゃないということですね。それを主権在民の証であるはずの国権の最高機関である国会で真っ向から議論もできない政治家もろくな者じゃないし、まともに世論に訴えることもできないマスコミもろくな者じゃない。少なくとも我々市民にできることは、批判精神を失わず選挙などを通じて、世論を通して、ろくな者じゃない亡国の担い手達をけっして許さずあきらめず排除することでしょうね。 (2008年12月01日 23時05分07秒)

Re:賛同します!(12/01)  
5dolphin  さん
御久しぶりです。ヒロ伊藤さま
>まったく自衛隊も官僚も幹部がろくな者じゃないということですね。それを主権在民の証であるはずの国権の最高機関である国会で真っ向から議論もできない政治家もろくな者じゃないし、まともに世論に訴えることもできないマスコミもろくな者じゃない。少なくとも我々市民にできることは、批判精神を失わず選挙などを通じて、世論を通して、ろくな者じゃない亡国の担い手達をけっして許さずあきらめず排除することでしょうね。

御賛同戴き恐縮です。批判精神だけは、国民の特権といえます。清き一票の行使を清くするも穢すのも、国民の日頃の批判精神というべきものでしょうね。

とにかく政治家が酷すぎです。国が見えてないし、自分のことしか、それも私事のことばかりで、つまらない人物ばかりです。政治家そのものが不良債権です。

100年に1度の大恐慌に、100年に1度のトンデモ総理で大丈夫なのでしょうか? 景気対策の内需拡大をしないのは、先進国では日本だけというのは、どうみても、世界から取り残されているとしか言いようがありません。 (2008年12月02日 09時08分21秒)

Re:日本は独り立ちのできない国か?その2(12/01)  
忠武飛龍  さん
田母神さんの主張も一利ありますが、

「あんたがそれを言ったら、おしまいだよ」

ですね。
武器を持つものほど、自制心が大事になりますが、こう頭に血が昇ってしまい、それを失えば、その正論を行う資格を全て失います。

孫子は「戦わずして勝つ」「百戦百勝は善の善なるものに、あらず」といいます。

「目前に敵が居るからと言っても、攻撃してはいけない敵・城塞がある」
「餌兵喰らうべからず」{孫子より}
これらの字句を見ると、頭に血が昇りやすい日本人の軍隊ほど、詐術・謀略に嵌めやすい軍隊は、そう多くは無いでしょう。勇敢さで忍耐力の無さを自分で正当化してくれますからね。

「戦わないこと」が出来てこそ、真っ当な軍隊かも知れません。

再見! (2008年12月03日 08時41分38秒)

Re[1]:日本は独り立ちのできない国か?その2(12/01)  
5dolphin  さん
どうも現代孔明こと忠武飛龍さま
>田母神さんの主張も一利ありますが、
>「あんたがそれを言ったら、おしまいだよ」
>ですね。

外人記者クラブで、馬鹿さ加減を披露してようです。しかし、このような人に金銭等報酬を支払う方もどうかしているといえます。いかに言論の自由とはいえ、体制批判を促進しているわけですから、一種の破壊活動でしょうね。

「核攻撃をされたら」というひっかけ質問がありましたが、そのまんま答えてしまってアホ丸出しでした。いま何のために北朝鮮と核拡散防止に関する6カ国会議をしているのでしょうかね。

 「事前の警告なしに、核攻撃を行うのは、国際社会では認められない非人道的行為であり、そのような仮定はなりたたないし、そのような国に核をもたせないために、核拡散防止協定があるのでは」というべきでしょう。幹部なら、国際社会の協定を熟知すべきですね。

>武器を持つものほど、自制心が大事になりますが、こう頭に血が昇ってしまい、それを失えば、その正論を行う資格を全て失います。
>孫子は「戦わずして勝つ」「百戦百勝は善の善なるものに、あらず」といいます。
>「目前に敵が居るからと言っても、攻撃してはいけない敵・城塞がある」
>「餌兵喰らうべからず」{孫子より}
>これらの字句を見ると、頭に血が昇りやすい日本人の軍隊ほど、詐術・謀略に嵌めやすい軍隊は、そう多くは無いでしょう。勇敢さで忍耐力の無さを自分で正当化してくれますからね。
>「戦わないこと」が出来てこそ、真っ当な軍隊かも知れません。

結局のところ、戦いとは心理戦なんでしょう。相手の心を読み、先手を打って、相手に侮られないことです。日本人は、短気なので、相手の挑発にのって餌食になってしまう傾向が多々あります。挑発質問にひっかかって、暴言、失言をしてしまう位愚かなんです。心理戦に弱い上司に誰がついていけるでしょうか? (2008年12月03日 09時23分32秒)

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