シュタイナーから読み解く神秘学入門

シュタイナーから読み解く神秘学入門

2008年12月02日
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カテゴリ: 神秘体験空間
 現代の自然科学的見解において、心臓に対して適用されている、例の心臓=ポンプシステムを支持できない事は既に述べたが、この事を除外しても、まるで心臓が、いわば自身の皮膚によって、外に対して閉鎖された活動に尽きているかのように、今日でも、想定されているというのは、実際、恐るべき事である。

 今日では、実際、心臓は、自身が脈打つ鼓動との関係だけが想定された物質的存在である。しかし、この心臓に関する想定は間違いで、一種の器官存在としての人間は、宇宙プロセス全体に組み込まれ、人間の心臓は、人間の生体組織のなかにある単なる1つの器官ではなく、全宇宙プロセスの一部でもある。

 そして、植物で生じていること、太陽の(天動説でいう)上位の天体(火星、木星、土星)と太陽の下位の天体(月、水星、金星)との共同作用は、人間にも起こり、その顕現が、心臓の運動(鼓動)のなかに見つけられる。

 心臓の運動(鼓動)には、人間に起こっている事だけが刻印されるのでなく、人間の外にある(天体の)関係も刻印されている。

 人間の心臓を考慮するのなら、心臓のなかには根本的に、宇宙のプロセス全体が反映している。人間とは本来、唯、霊-魂の存在として個別化され、人間は、宇宙のプロセス全体に組み込まれているのである。

 例えば、心臓の鼓動は、人間に生じていることの顕現ではなく、全宇宙の光と重力の間で生じている闘いの顕現であることにより、宇宙全体のプロセスに組み込まれている。

 (ここで、シュタイナーの説く心臓とは、物質的な心臓だけでなく、エーテル的心臓をも意味している。物質的心臓の不調は、エーテル的心臓の変調を補完することで生じるので、例えば、物質的な心臓移植により、エーテル的心臓の変調を、物質体からエーテル体に影響させることができれば、補完することも可能である。

 つまり、なんらかのエーテル体の異常な流れを戻そうと物質体に影響が出て、それが障害や病となって顕れるのである。これはいわば、川の流れとその周辺の侵食に類似する。だから、堤防をつくって、川の流れを元に戻せばよいが、これが人工的な心臓移植にあたるが、川の流れを掴まないと、なかなか巧くいかないわけである。

 この喩えのように主従関係はあくまでエーテル体が上位にあるので、エーテル体の変調が、再度、物質体になんらかの不調をもたらすことがほとんどとなるだろう。つまり、心臓移植だけでは、対処療法で、根治のエーテル的な心臓の変調を治癒しない限り、再発するだけである。結局、病は気からである。)



 人間が1分間に大体18回呼吸すると考えると、この呼吸数は、1日、つまり24時間で、一定数、つまり18(回)×60(分)×24(時間)=25920回に達することがわかる。

 1人の人間の生きる1日をとってみると、1年が約365日あり、この人が平均寿命、つまり大体71歳まで(勿論、更に長生きする可能性もある)生きると考えると、人間の寿命日数は、1日24時間の呼吸数と全く同じ、365(日)×71(歳)=25915という数になる。

 更に、黄道十二宮を巡る太陽の運行の全体、つまり1プラトン年を、太陽が、例えば春分点を牡羊座から昇るとして、再び、そこに戻ってくるまでに要する時間を考えれば、25920年(春分点が黄道を1周する時間)となる。

 ここに、人間と全宇宙との関係を表わす、不思議な数の例証が得られた。なぜなら、これは、人間の寿命日数と同じ数(25915)を、太陽の運行の年数、つまり1プラトン年(25920年)で示しているからである。

 人間の寿命=1プラトン年(太陽の天球1周分) 

 この数の例証は、明白に示せるが、宇宙の存立の無常な深みまでも暗示している。実際、人智学においても強調されてきた事実に、着目すればわかる。

 つまり、その事とは、「人間が、眠りにつくと、人間の自我とアストラル体は、物質体とエーテル体から離れ出て、目覚めるときにまた入り込む」、ということである。

 この事実を、一種の、物質(肉)体を通じて、霊-魂を吸ったり吐いたりする事(呼吸)として想定すれば、この霊-魂の呼吸により、この人間は生存するので、生存期間、つまり平均寿命は、1日の呼吸数に帰すことになり、丁度、25915、或いは25920となる(この5日の差は閏日がある為に生じる)。

 1日の呼吸数(25920回)=人間の寿命日数(約71歳=25915日)

 更にまた、宇宙のなかには、これと同じ数に従って、太陽の運行、見かけ上の太陽の運行と関係するものがある。この宇宙の進行のなかには1つのリズムがある。このリズムは、大いなるもの(宇宙霊)のなかに現われ、1人1人の人間の寿命のなかにも、1日の呼吸プロセスのなかにも現われている。

 有史以前の世界が、遺伝的な霊能力から、ブラフマーの昼と夜について、宇宙の呼吸について語っていた事も、この事から不思議に思わないだろう。なぜなら、この宇宙の呼吸が、人間の日々の生のプロセスのなかに、そのミクロコスモス的な像をもつ事を、有史以前の世界では、既に気づいていたからである。



 つまり、「太古の叡智のなかに再び見つけ出され、太古の叡智をもつ人間が知っていた事柄と、今日再び獲得できる知識の間で、全く消滅していた事柄が、今日、このような事実から、発見できるようになった」という事である。

 真なる認識を目指して努力する人が、太古の叡智の賛美として育成する叡智は、太古の叡智を目指して、盲目的に突進することから生じるのではなく、現在においても成立する、ある全く具体的な関係を洞察することから再び生まれてくる。

 (聖書にも、神は人間をつくるにあたり、人間に息を吹きかけたと記述されている。つまり、上記の宇宙の運行が、人間の心臓に刻印されていることを、記述していることになるのである。これはマクロコスモスとミクロコスモスの相応を呼吸で示している記述なのである。)





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Last updated  2008年12月02日 22時24分45秒
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