シュタイナーから読み解く神秘学入門

シュタイナーから読み解く神秘学入門

2008年12月03日
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カテゴリ: 神秘体験空間
 さて、光を探究するなら、いわば、この太陽系における、太陽の(天動説での)上位の天体、つまり、火星、木星、土星のなかにある全てに、注目しなければならない。そして地球上で起こる全ては、ある意味、地球外に存在する作用なので、地上のなかに、宇宙で生じる作用を見つける必要がある。

 この事は、近代の分子物理学、或いは分子-原子-化学が行なっているような、抽象的、空想的な形で、地上の物質のなかに、その物質の配置や凝集状態の根拠を探し求める方向では見つけられない。

 この原子論的科学は、いわば観測不可能な存在、つまり物体構成の内部を覗き込み、原子や分子に関して、ありとあらゆる好ましい予想、仮説を考え出し、更には(今日(1920年)では減ったが、数十年前には非常に誇らしげに語られていた)、物体の構成の内部で生起している事象や、「天文学的認識」に関して語るわけである(現代においても、この抽象的傾向は変わらない)。

 少し前(1900年代)には、この霊的作用が語られていた。以前、公開講演で述べたように(1;1920年3月24日の「人智学と現代の諸科学」という講演のこと。「精神科学と現代の生の要請」(小冊子5、1950年、ドルナハ))、今日(1920年)では、このような予想や仮説の証拠として、写真撮影を行う(実験データを取り評価する)。

 心霊主義的グループにおいてすら、このような写真撮影の傾向にある。霊の写真を撮ろうとする。

 今日、自然科学の研究者は、霊の写真を信用しない傾向があるので、自然科学の研究者にも、霊も原子も同じ存在ということを見通せる他者が、原子の写真も霊同様に信用に値しないことを、承認させる必要がある。なぜなら、原子の写真も、霊の写真も、共通の同じ影響下(いわゆる波動エネルギー)にあるからである。

 (余談だが、現代物理の量子場の理論では、ゴーストという幽霊のような波動エネルギーをもつ場が、数学的に出現することがわかっている。これらは、電荷やスピン、或いは速度等の物理量の計算において、アノマリーという計算上の無限大発散を生じ、この事から、実験により、物理量の数値を、予め繰り込んで評価しようという繰り込み理論を生んだが、根本的解決には至っていない。

 そこで超弦理論が登場したが、もはや物理量の繰り込み云々の話ではなくなり、物理というよりも、数学上の理論で、観測が困難なので、有名無実化しているが、いまでは哲学的宇宙論の基礎になりつつある。

 ここで、シュタイナーが霊も原子も同じ存在であると言及しているが、これはハイゼンベルグの不確定性関係を表現しているともとれる。)



 (これも余談だが、つまりは、ミクロ世界を知るには、マクロ世界を知らねばならず。この事が、化学力、つまりは電磁気力や核力というミクロ世界と、重力というマクロ世界の統一理論を阻む、スケール則における矛盾といえる。

 この矛盾は、数学的には、それらを超対称性の基に統一する超弦理論のTデュアリティー(双対性)にそのまま引き継がれている。

 つまりは、ミクロとマクロを同時に計れる基準定規(秤)など存在困難ということに帰する。大でもあり小でもある存在って何?というものである。結局、科学は、ギリシア哲学ほどにも知らない存在ともいえるだろう。)

 つまり、地球外の天体に、ある配置が成立すると、例えば、太陽系から土星が、地球上のある一点に特に有利に作用するような配置が成立すると、この土星が有利に作用できる配置というのは、土星の作用系統から、他の天体の作用系統が、できるだけ遠く離れ(つまり、土星が地球のある一点だけに作用できる場合(図参照))、すなわち、太陽の作用、火星の作用他が、土星の軌道内や、土星の軌道の近辺に無く、できるだけ遠く離れ、いわば土星だけが(孤立して)作用しているときだが、そのような配置が成立すると、地球で、土星が作用している点だけが、特殊化される為に、地球のこの箇所では、土星以外のその他の天体の地球外諸力にはわずかにしか影響されず、土星の力にとって、有利な天体の配置が存在し、地上のこの箇所での物質には、例えば、火星が強く作用する場合とは異なった構造が引き起こされる。

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 地上の物質のなかに見れるものは、星々の共同作用の産物に他ならない。従って、いま地球の特定領域をみる場合、つまり、土星が、地球の、ある特定の箇所に特に有利に、そして長期間作用する場合、この箇所に、鉛の出現をみることで、この鉛の産物のなかでの(土星の)作用が明らかになる。

 これが、ある種の地上の物質、特に金属が、地球外の宇宙の、ある天体配置と関係づけられなければならない理由である。ここで可能な事は、今日の研究、今日の人智学が提供できる知見を、以前、太古の叡智から提供されていた知識、本来、再発見することでしか理解できない知識との対比に導く事に他ならない。

 というのも、古代文書というものは、今日の化学的、物理学的思考の人々にとって、実際、根本的に読解不可能な存在だからである。以下の例は、この事を教えてくれる。

 北欧のある非常に聡明な学者(2;Theodor Svedberg、スウェーデンの化学者。恐らく、「物質」(1912)という著書のこと。1914年にドイツ語に翻訳出版された。)が、ある錬金術の歴史として書き留めた事柄で、彼の言葉でいえば、「(錬金術は)今日の化学的概念からすれば全く無意味な手法(プロセス)」として挙げている。

 確かにそこに記述された言語表現そのままの手法(プロセス)からは、何も発見できないだろう。近代化学の意味からは、全く妥当である。その記述とは「鉛プロセス」のことである。しかし、この善良な人物は、この「鉛プロセス」によって、背後に密かに「種子形成プロセス」が説明されていることを知らなかったのである。

 彼は、この「鉛プロセス」によって、現在の実験室内での現代的な実験方法(プロセス)が説明されていると錯覚し、当然無意味な手法と考えたわけである。けれども、術語を完全に、いわば現代とは、別世界に適用する必要のあること、表現自体を、全く別の術語と考える必要もある事を、この人物は全く知らずに、彼にとって、この「鉛プロセス」は無意味となったわけである(猫に小判)。彼は現代では正当だが同時に、勿論、当時では正当ではない。

 つまり、地上の物質を、地球の周囲から地球に働きかけている(天体の)諸力に関係づけることができる。特に金属の研究を、これから述べることで、その手法を暗示していくつもりだが、この手法で実施するなら、この研究は、全く特定の関係を明らかにする。



 更に、霊的な銀全て(金属の銀も含む)と、月作用との間の親和性を認識する必要がある。今日(1920年)の文献を読むと、「古代、銀と月の親和性が確立されたのは、月が銀色に輝いて見え、人々が、月のこのような外見上の特徴に従っていた為」とされているが、これはとんでもない間違いである。

 その頃、なされていた個々の金属に関する研究の性質は、実際、精密であった事を知っている人は、このような間違いを容認できない。とはいえ、この事から、銀以外の他物質(金属)についても、充分、形成の機会が提供されていることがわかる。なぜなら、いま名前を挙げた鉛、錫、鉄、銅、水銀、銀は、究めて傑出した物質ばかりだからである。

土星;鉛、木星;錫、火星;鉄、金星;銅、水星;水銀、月;銀

 地球以外の他のあらゆる惑星作用が、ここに暗示した作用と競合し合う事で、つまり例えば、土星作用系に、火星作用他の系が入り込むことにより、以上に挙げた以外の他物質(金属)に対しても、様々に豊富な形成の機会が与えられる。この事により、また副次的金属も生じてくる。

 しかし、いずれにせよ、地球の金属世界のなかに地球外(天体)の諸力の作用の結果を見る必要がある。この事によって特別な形で、金属の作用のなかに表現された存在が、植物のなかにみられる存在と結びつけられる。



鉛、錫、鉄全般=植物の花-種子形成
銅、水銀、銀全般=植物の根形成

 (太古の科学ともいうべき、これらの叡智、つまり霊科学の用語を、現代でも、その本来の意味を知らずに使っている場合によく出くわす。

 最近、私が気が付いたのは、「エレメンタル」という用語、これは「要素」とか、実験データの「成分」、つまり「値」として使っているが、霊科学では、「精霊」を意味する。

 「精霊」とはアリストテレスが説いた四大元素霊のことで、土、水、風あるいは空気、火を意味し、神秘学でいえば、妖精のことで、ノーム、ウンディーネ、シルフ、サラマンダーのことである。

 素粒子は、エレメンタリーパーティクルだから、妖精をパーティクル、ただ粒子に置き換えたともいえる。

 つまり、太古では、実験室に、精霊を呼び出して対話することが、科学だったのである。それがいまでは、物質化して、実験室で、実験データをとることが、「エレメンタル」を知ることになるわけである。

 更に面白いのは、その実験データを比較するための、基準データを、「コントロール」と呼ぶのだが、コントロールというのは、霊科学では、支配霊のことを意味するのである。支配霊とは、精霊より、高度に進化した位階の上位の自然霊のことで、簡単にいえば、神の存在に近い霊のこと、天使の存在のことである。

 だから、太古の科学では、支配霊と、精霊を比較することを、意味するわけである。それがそのまま物質化して、実験データを基準データと比較して変分、変化を評価するのが現代科学なので、霊科学をそのまま形骸化して、写し取っているともいえるわけである。

 中世では、この事を錬金術と呼んだが、錬金術とは、シュタイナーがいうように、精霊を降臨させて、対話し、支配霊、つまり天使のメッセージ、いわゆる天体の配置、神の意志を読み取ることだという。

 更に歴史を遡ると、精霊ではなく、実際に、神々を降臨させ、合体することを目指し、それが太古の神殿で行われた科学で、それらが堕落して、人間の性の営みとなったという。性の秘密とは、男女が交わることで、霊界まで扉を開き、なんらかの霊を降臨させることだという。

 無闇矢鱈に性を乱すと、悪鬼を呼び出したりで、霊界が混乱するので、秘密にされたともいわれる。性交は霊の降臨なので、厳粛な儀式と同じなのだろう。古事記、日本書記の岩戸開きの記述にもみられる。

 神殿での儀式から、性交を研究していくと、霊の降臨の歴史が解き明かされるかもしれない。そのうち、簡単にまとめたいと思う。性交が神聖な儀式であるほど、高貴な霊が降臨するのかもしれない。そういえば、正常位を、宣教師ポジションと呼ぶのは、関係があるのかもしれない。)





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Last updated  2008年12月03日 20時52分41秒
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