シュタイナーから読み解く神秘学入門

シュタイナーから読み解く神秘学入門

2008年12月10日
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カテゴリ: 神秘体験空間
 しかし、健康、病気を問わず、人間の状態全体に注目するとき、最重要なのは、人間は、いわば、二つの互いに対極を成す年齢(若いときと老いたとき)に生きるということである。人間は若い頃には、老いた頃とは別の影響に曝されている。

 人間は若い頃には、以前、述べた事柄に従って表現すれば、太陽の(天動説でいう)下位の(惑星)の影響、つまり金星、水星、月の影響を多く受け、特に、月の影響は比較的、最も早く、最も明確に現われてくる。  

 後の年代になると、太陽の(天動説での)上位の(惑星の)影響、つまり土星、木星、火星の影響が大きくなる。

 この事は、人間を考察するにあたって、空間的な関係を時間的な関係に結びつける必要のあることを、示している。そうすることではじめて、人間の生に現われてくる諸現象を正しい光のなかで見れるようになる。

 そして、人間認識への関係性を、正しい光のなかで見るには、そもそもどのようにすべきか、個々の場合において、少しずつ触れていくことにする。

 人間に作用する存在は、根本において、誕生前から、実際、受胎前から既に始まっている。このような事柄を研究する際、

「一般によく用いられている医学書のなかに、”原因不明の”とか、原因を正しく特定できない病気の(経過)プロセスが、あまりにも多いのは、一体何故なのか」 と、一度自問すべきであろう。

 その要因は、次のような事に全く注意を払わない為である。

「以前、地球外的な存在(天)として示した(天体の)諸力の複合体が、人間(魂)が誕生に近づくときだけでなく、受胎に近づくときに、既に存在し、誕生前や、受胎前に、人間(魂)に作用することで、誕生後や、受胎後に、逆転した反作用を生み出し、すなわち、受胎前から既に存在する、ある種のプロセスは、受胎後、或いは特に誕生後に反作用を生み出す」 ということである。

 そして、人間の生において観察できるのは、誕生後に出現するものだけで、受胎前に、自然存在との正当な関係のなかで既に存在していた作用に対する一種の反作用だけである。

 今述べた事は、特に骨化、及び硬化症関連全般と非常に関係がある。硬化症、そして骨化も、本来、その反対のプロセスを既に、受胎前にもつプロセスである。これらは、受胎前に人間のなかで散乱プロセス、拡散プロセスとして作用する力に対して、正常に器官的形成プロセスとして反作用を及ぼす。この事に注目する事が極めて重要である。

 硬化症のプロセスを、このように、地球外的な存在(天)、つまり誕生、或いは受胎以来、人間のなかに現われてくる限りでの地球外的な存在(天)と関連づけることができなければ、更に、受胎前に存在する、人間の外の、地球外的な(天の)プロセスと関連づけることができなければ、硬化症のプロセスを制することはできない。

 さてしかし、出現しなければならない、これら全てのプロセスは、ある限界、いわば、その振動の均衡点を超える可能性もある。硬化、或いは骨化のようなプロセスは、いわば中央(の位置)へと向かう振動で、度を超す、つまり強くなりすぎる可能性もある。

 硬化、骨化のプロセスは更に全く異なった形でも出現する。最初、これらは素質という形で現われる。そして、この素質のなかに、人間存在の非常に本質的な存在を探究する必要がある。

 骨化や硬化症において、正常な存在、或いは人生経過のうちに、骨化、硬化症自身の領域で異常になり、それが別の側面へと揺れ、つまり、この骨化、硬化症プロセスが、いわば自身の領域ではなく、人間の他の器官組織のなかで展開すると、受胎前の(霊-魂的)存在の病的な反対像が、様々な種類の癌腫形成として現われてくる。

 このような事柄に着目するには、人間の生成、及び存在のプロセス全体の、真の洞察を試みるときだけである。真の洞察がなければ、癌腫形成のような事は、常に人間の生における比較的未知の要因となるだろう。

 この癌腫形成の要因を、人間のなかで、必須の形で作用すべき力が、変成させられ、別の領域に移行された結果と関連づけなければ、未知のものとなるだろう。





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Last updated  2008年12月10日 21時16分46秒
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