シュタイナーから読み解く神秘学入門

シュタイナーから読み解く神秘学入門

2009年04月02日
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カテゴリ: 神秘体験空間
 さて、人間の目の組織を、心理-生理学的に研究するだけで、人間における、前回述べた、幽体のこの骨格に関して、いわば判断に合致した見方ができる。というのも、目と外界、ないしは目を通じて、魂と外界の間で演じられている全てが、この骨格の確立を、正真正銘、とでもいいたいほど、明らかに示しているからである。

 しかも、両者の間、つまり本質的な自我-骨格と、目と外界との相互作用を通じて、成立した骨格との間の関係が、盲目の人や盲目になった人の場合に様々に研究してきた関係から、明らかになる。

 この関係から、多くの人にとっての正常なファントム(幽体)、つまり、主に視覚を通じて生体組織のなかに閉じ込められているファントム(幽体)と、生体組織の本質的な自我-活動の結果であるファントム(幽体)との相互関係が、非常に良く比較できる。

 このとき起こっていることを図で表現すると、次のように言うことができる。

 つまり、視覚を通じて、つまり、視覚プロセス(経過)を通して、生体組織に1つのファントム(幽体)、骨格が組み込まれる。この骨格よりも、本来の自我-プロセス(経過)を通して組み込まれた別の骨格の方が、少し深いところにある、端的に言って、更に内側にある状態になっている(下図参照、黒と黄)。

 この内側の骨格は、物質的諸力の輪郭を、明確に描いている。この骨格は正に、自我を通じて組み入れられた、ほぼ物質的なファントム(幽体)(下図の黄点線)であり、実際の骨格である。

 ところが、視覚を通じて仲介される骨格(図の黒点線)は、まだエーテルである。だから、次のような事例を見ると興味深い。

「近視の人の場合、この両者が互いに接近し、図に描いた黒い点線が、もう一方、つまり黄色い点線に接近している。そして、遠視の人では、この黒い点線の骨格が、外側へとズレている。」

 要するに、人間の眼を研究すると、エーテル体を、判断力を用いて理解できる。今、ここに骨格として描いた形によく似たエーテル体を理解できる。人間の眼に着目する以外に、人間のエーテル体について、多少とも把握できるようになる方法はない。



 更に、このような事実に対して、瞑想を助けにすれば、つまり、加えて瞑想を行うなら、眼を通じて、人間のなかに呼び起こされる骨格の観察から、エーテル体の観察へと上昇することが、もはや、それほど困難ではなくなるだろう。

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 さて、続いて以下のようなことも確認できる。つまり、この視覚機構と関連するプロセス(黒点線)は、人間のなかに常に存在し、視覚形成骨格としては正常だが、自我形成骨格としては、異常事態として出現するときもある。この視覚によるファントム(幽体)骨格プロセスは、通常の生活では、正常だが、炎症状態の場合、自我形成骨格が、このプロセスに似たものとして生じる。

 従って、実際、次のように言うことができる。

「物質(肉)体のなかにあって、エーテル体に似ている骨格(視覚を通じての骨格)が、あまり強力に形成されると、炎症への誘因、結果として、炎症状態として、出現する病状への誘因となる」 、と。

 動物界に由来する蟻酸を取り上げ、外用を試みることは、ボンヤリとわかりはじめた確信を、多少とも強化する援助となるだろう。この蟻酸の使用を、最も良く研究できるのは、次のようなことを行うときである。

「蟻酸の希釈度を究めて高くするように、つまり、蟻酸の濃度を究めて薄くし、入浴を通じて、人体に馴染ませると、この自我の骨格の黄点線(の部分)が強固にされる(上図参照)。」

 つまり、非常に薄い蟻酸に入浴すると、この自我の骨格を強固できる。そのように蟻酸を用いることで、この骨格が、自我に浸透されるよう、この骨格に合わせて自我を制御できるわけである。この事実から、炎症傾向にある人の炎症に対処できる。

 なぜなら、自我と、この骨格(黄点線)は互いに補完し合っているので、この骨格が炎症的に崩壊する傾向を持つのは、この骨格がしっかりと自我に貫かれていないとき、しっかりと制御されていないときだからである。先ほど述べた蟻酸を、入浴を通じて用いることで、両者を結びつけることができる。ただし、究めて薄くした状態でなければならない、非常に希釈して、はじめて蟻酸の力が正しく伝わるからである。

 さて、このような事実を扱う場合には、少々体質徴候学を駆使しなくてはならない。つまり、その炎症状態が同時に肥満傾向のある人たちに出現するかどうか、ということも観察しなければならない。

 というのも、炎症と肥満の両方が、複合的徴候として出現する場合、つまり一方に炎症傾向が、他方に肥満傾向があって、一種の複合的徴候を示している場合は、外からの処方を通じ、つまり今述べた動物の蟻酸によって、実際良い成果が得られる。



 というも、人智学は、現代の人々に、決定的ショックを与えるような知見を有している。

「人智学が知っていることは、現在の人間の進化段階で(無論、人間の長い進化の歴史のなかで)、眼を形成する為に、人間の生体組織のなかで、生じなくてはならなかった事実というのは、絶えず正常へと誘導され、発現するまでには至らない炎症プロセスである、ということである。」

 炎症プロセスにおいて、作用しているのと同じ経過(プロセス)が、抑えられ、遅くされ、寄せ集められた、と考えてみると、人間の生体組織のなかでの眼の形成プロセスが想定できる。だから、眼を見ることで、その人物が炎症傾向をもつかどうか、といった印象が得られる。

 エーテル体の霊視を修得していけば、眼から炎症傾向を見て取れる。実際、人間が視覚で行っていることは、人間のエーテル体の観察と密接に関わっている。そして、勿論、エーテル体の実在と、エーテル体の知覚に関して語る場合、瞑想によって、本質的な霊視へと通じる、内(精神)的プロセスが存在することは、確かである。

 しかし、外からの(霊視の)教化プロセスというものも存在する。自然のプロセス(経過)を正しい方法で見るように努力すれば、このような事実についての直観を、判断力を用いて獲得できる。






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Last updated  2009年04月02日 21時35分47秒
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