シュタイナーから読み解く神秘学入門

シュタイナーから読み解く神秘学入門

2009年09月01日
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カテゴリ: 神秘体験空間
 前回は、肝臓が人体のなかで、最も外界に近い存在で、痛覚を表現できない器官であることを述べた。

 ではなぜそうなるのか?

 眼などの感覚器官を考察する。眼は、外界から人間に対して穴を開けられたいわば洞窟にある。人間の眼には物理でほとんど説明できる諸過程(プロセス)がある。物理学者は、人間の眼について比較的容易に合理的に語ることができる。物理学者は、視覚の説明のために、何本か線を引いてスケッチを描く。それら全ては、実際、馬鹿げたものだが、光の散乱の過程と通常のカメラによる像形成の描像を与える。

 同じようなスケッチが視覚を司る眼にもされる。光線を描き、それがレンズを通過し、分散し、眼の背景に映像を形成する。眼に関しては、誰もが実際、物理学者になり、ヘルムホルツの時代からは、耳も、ほぼピアノのようなものと考えられてきた。外界にあてはまる概念や自然法則を、感覚器官にも応用することが普通になった。

 感覚器官では、外から内へと何かが継続されている。外界の一片が内界(体内)の中まで継続している。この生物学的証明すらある。ある下等動物では、眼はいわば切れ込みから形成され、そこに外界から詰め物がなされ、眼が、いわば有機体に埋め込まれた形となる。

 眼は有機体から成長するのではない。だから、感覚器官は有機体内の一片の外界であるが、それらは外へ開いている。感覚器官では、外界はいわば海が湾に入るように、有機体に入り込む。肝臓は四方八方を閉じ込められているが、それでも感覚器官である。肝臓は、食物として摂取する様々な実質の価値に対して、高度な感受性を、無意識において、示す感覚器官である。

 今日考えられているように、様々な食物の物質的過程(プロセス)のみを、肝臓に帰すのを止めるなら、はじめて栄養の過程(プロセス)において、消化で生じていることを理解できる。これらの過程は霊と魂の表出である。肝臓を、栄養過程(プロセス)を知覚する内的感覚器官のように見る必要がある。

 このため、肝臓は、有名な感覚器官よりも、地球の実質と遥かに密接に関係している。また、眼において人間はエーテルの働きに曝されている。耳では、空気に曝されている。しかし肝臓は外界の諸実質の特質に直接曝されているので、これらの特質を知覚すべきである。

 また、心臓は別種の感覚器官である。肝臓の知覚能力は、人間に入り込む外界の諸実質に曝されている。心臓は人間の内的部位を知覚する感覚器官である。心臓を、動脈に血液を送り出す一種のポンプと見なすのは、全く馬鹿げている。血液の運動は、自我とアストラル体の活動の結果なのである。



 心臓の仕事は、アストラル体と自我が人間にどのように作用しているかを見ることである。だから心臓は完全な霊的感覚器官である。対して、肝臓は完全な物質的感覚器官である。この区別が重要である。このように、器官の質的認識を発達させなければならない。

 (肝臓は、物質的な感覚器官なので、痛覚がないと、シュタイナーは述べている。対して、心臓は、霊的な感覚器官なので、常に感じているので、感情を表現するというわけである。しかし、シュタイナーが述べている肝臓や心臓は、現代医学でいう物質的な肝臓や心臓とは、若干異なり、霊的な存在を含めた広義の意味で述べている。

 だから、物質的な肝臓や心臓を移植するために、たとえ切り取っても、霊的な肝臓部や心臓部が残るので、本来の霊的な機能には、影響がないが、物質的部分と霊的部分の融合性がよくないと、免疫不適合性などの問題が生じるわけである。

 肝臓に関しては、物質的感覚器官とシュタイナーは言い切っているので、移植生着の組織適合性は高いと思われる。対して、心臓は、逆に最も低いものと思われる。また、シュタイナーは、脾臓を全くの霊的器官と述べているので、物質的な脾臓を奪っても、霊的機能に何ら影響がなく、しばらくすると再生されるというようなことを述べている。

 また眼や耳の感覚器官は、眼はエーテルの働きと平衡を取りながら、耳は、空気の働きと平衡をとりながら、認識しているものと思われる。)





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Last updated  2009年09月01日 18時01分39秒
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