シュタイナーから読み解く神秘学入門

シュタイナーから読み解く神秘学入門

2009年09月18日
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カテゴリ: 神秘体験空間
 さて、1922年12月27日にドルナッハで、シュタイナーはゲーテアヌム労働者を相手に、「私たちはなぜ病気になるのか――インフルエンザ、花粉症、精神障害」といった内容の話をしている。

 一人の労働者が慢性の花粉症に悩んでいる旨を訴え、人智学的医術による、花粉症に効く治療法を聞いた。シュタイナーは治療法というよりもむしろ予防法と答えたという。ここに人智学的医術の先見性が現れている。

「外見的な症状(病気)とは、内面的な苦痛(気)の最終的な結果にすぎない」 という予防医学の観点をすでに重視している。言葉を継いでシュタイナーは言う。

 (病は気から。人智学的にいえば、病はエーテル体から、になる。)

 「病がある器官しか犯していないとしても、この治療(予防)法は、肉体全体での、その器官の大本を治療」する。骨折のような場合は、転落などの物理的要因が明らかだが、「なぜ、ある人と接触した場合、病気が感染するのかという問題」もある。

 シュタイナーは大胆に次のように説明する。「私たちは皆、喉が渇いたり、空腹を感じるとき、実際は、わずかに病気に罹っていて、飲んだり、食べたりすることによって、自身を治療している。」 

 だから 「飲んだり食べたりといった一つ一つの行為が、実は、治療行為となっている。」

 (医食同源。飲食行為そのものが治療行為である。)



 食物が口や腸管から吸収されるとき、消化酵素の助けもあって食物を分解しているとはいっても、食物の物質、いわゆる栄養物質がそのまま人体内でも存在していると、現代人は想像している。現実に、科学も、栄養物質に標識をつけて体内でどのようにそれが変化したり移動しているのかを追跡している。

 ところが人智学では、そのような回答だけでは片手落ちである。「人体が絶えず活動しているということも考慮に入れる必要がある。たとえ何も体内に入れなくても、例えば5時間、体内に何も入れなくても、生体の活動は止まない。」

 では、この生体活動が満ち足りるのはいつか? 当然、食後である。この活動がアストラル体であるとシュタイナーはいう。

 「アストラル体は決して怠けることがない。食物という物質を破壊し溶解して活動を維持できたなら、アストラル体は内的な快適さに満たされる。そのとき、アストラル体は内的な幸福感を持つ。しかし、もし食物という物質を取り入れなければ、アストラル体は満足しないので、この不満が、空腹感で表出される。

 空腹感は、体内で安らぐものではなく、活動的なので、この静めることのできないのが、魂-霊的な活動なのである。この内的活動は食物という物質と恋愛関係にあると言える。だから、もし、この内的活動が食物という物質を受容できなければ、まるで捨てられた恋人のように、満たされぬ思いをもち、この不満が空腹感となる。」

 このアストラル体の活動は「食物を分解することで成り立ち、役に立つものは血管に運ばれ、残りは糞尿を通して除去される。」 アストラル体は人間より遥かに賢明である。なぜなら、人間の知らない間に、溶解し、変容した食物が絶えず血液を通り、体内の器官に運ばれているが、肺の必要とする栄養は、例えば脾臓が必要とするものと異なるからである。アストラル体が、物質を識別し、区別し分配しているのである。

 ところが、この究めて賢明なアストラル体もその賢明さを失うことがある。「私」、「自我」の統制が緩む時である。シュタイナーは次のように言う。

 「ここで次のような想像をする。生まれつき、座りがちな体質を持つ人がいる。長い時間、座り込んでいることは、その人の間抜けな頭を、いや、その人の間抜けな自我を喜ばせる。さて、もし、その人がすぐに座り込む体質を発揮させると、アストラル体は本来、歩き回る活動的な体質を持っているので、その人のアストラル体も、怠惰に間抜けになっていく。」

「間抜けになったアストラル体はもはや、食物を適切に仕分けすることも、適切な器官に運搬することもしなくなる。」

 ところが栄養物質は肉体には必要なので、糞尿などで体外に排泄されることもない。となると、本来あるべきでない器官に栄養物質が運ばれ、そこに溜まることになる。

 「体内に、喉頭に向かうはずの委託(栄養)物があることを想像してみる。アストラル体が正常に働いていないので、『喉頭の委託(栄養)物』は体内の至る場所で分泌される。まずはじめに生じることは、喉頭が弱くなるということである。喉頭を十分維持する栄養を受容できないので、喉頭が弱くなり、苦しむ。



 このような現象が、体内では非常に頻繁に起こる。体内のある特定の器官に向けられた委託(栄養)物が、液体組織に溶け、結局、汚染となる。」

 「喉頭の委託(栄養)物が、体内に溶け、それが胃と関係を持ったとする。すると、それは胃で破壊を引き起こすことはない。なぜなら胃は必要とする栄養を保持し、何も奪われていないからである。しかし体液は、人体の至る場所を流れ、喉頭の領域にも浸透している。

 そして、喉頭は既に弱っているので、喉頭はこの汚染された液体を受け取ることになる。喉頭の委託(栄養)物が溶けている汚染水を受け取ると、喉頭器官は病気になる。喉頭の委託(栄養)物は他の器官には影響しないが、喉頭が病気になる原因となる。」





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Last updated  2009年09月18日 16時47分26秒
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