シュタイナーから読み解く神秘学入門

シュタイナーから読み解く神秘学入門

2009年10月14日
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カテゴリ: 神秘体験空間
 エーテル体での天体と獣帯と太陽と月等全ての配置は胎児期にはそのままである。その間に、人間は肉体と益々融合する。天体の配置は少し変わり始めるが、まだ残る。実際、7年目までは(言い換えると、歯の生え変わりまで)残る。幼児のエーテル体には、この宇宙の天体配置をまだ認知できる。

 しかし7年目に(歯の生え変わりとともに)、エーテル体を眺めると、その天体の形態が、言わば、放射し始める。以前、それらは、まだ天体に似ていたが、次第に光線に似始める。天体は人間のエーテル体に溶解し、光線になり、エーテル体のなかで、それらの光線が一つになる傾向を帯びる。

 人間のエーテル体内で、天体は光線に変わり一つになるという全てが、歯の生え変わりから思春期までの間に徐々に継続し、進行する。思春期にも、この過程は進むので、これらの光線は、中心で1つになり、言わば明瞭な構造物を形成する。

 天体は、1つの固有の明瞭なエーテル構造を形成する。天体は薄れて消え、一方で、中心に集まった構造は特に生気を帯び始める。思春期の、この中心のエーテル構造のなかに、肉体のなかの心臓が血管系を伴って吊るされる。

 だから人間は、天(エーテル)体が、引き込む、この不思議な現象をもっている。エーテル体は勿論、肉体の末端では未分化である。末端部には、識別可能なものはほとんどない。ところが、歯の生え変わりから思春期までの時期に、エーテル体は強烈に輝き、その光線が外側から内へと差し込むことで、そのとき一つに集束し、その内側に肉体の心臓がはっきりと吊るされる。

 それでも、思春期まで、人間はエーテルの心臓をもっていないと思ってはいけない。エーテルの心臓を確かにもってはいるが、これまで述べてきた方法で、自分のものに獲得するエーテルの心臓とは異なる方法で獲得した心臓である。というのも、思春期に生じる集束した光輝が、真の人間のエーテルの心臓になるからである。

 この時期以前に、人間がもつエーテルの心臓は、胎児の内在力によって遺産として受け取ったものである。人間が、エーテル体を得て、それとともに肉体に入る道を進むとき、一種のエーテルの心臓が(言わば代わりのエーテルの心臓が)、肉体の様々な力によって一つに束ねられる。

 子供は、このエーテルの心臓を子供時代に維持するが、徐々に朽ち果てる。この表現は、通常の基準では、あまり美しいものではないが、その状況を的確に表現している。最初のエーテルの心臓はゆっくりと朽ち、その代わりに、言わば朽ちるエーテル過程(プロセス)で果てるものを絶えず置換し、新しい、真のエーテルの心臓を獲得できる。

 この置換したエーテルの心臓は、妊娠と誕生から、この地上の生活に進むとき、エーテル形態としてもってきた、いわば全宇宙球を集約させたものであり、宇宙の忠実なイメージである。



「思春期になってはじめて人間は自身のエーテルの心臓を保持する。言い換えると、自身のエーテル体から形成された、外的な様々な力によって臨時に供給された心臓でないエーテルの心臓を保持する」

 思春期まで人間で働いているエーテルの様々な力全ては、この新鮮なエーテルの心臓を賦与しようとする。新しいエーテル心臓の賦与は、エーテル球において、歯の生え変わりになぞらえる過程である。というのも、既知のように、歯の生え変わりまで、人間は内在した歯(乳歯)をもっているからである。

 乳歯は捨てられ、その場は第2の歯(永久歯)にとられる。(親からの引き継ぎではなく)真に、自分のものである歯に取って代わられる。同じように、思春期までもっていたエーテルの心臓(乳心臓というべきか?)は捨てられ、思春期に、自分の心臓を受け取る。この事実は非常に重要である。

人間は自身のエーテルの心臓を、(アストラル体が誕生する)思春期に受け取る。

 (シュタイナーは、歯の生え変わりまでを、肉体形成の時期と呼び、永久歯の誕生を、エーテル体の誕生とする。同様に、それから、思春期までを、エーテル体形成の時期と呼び、エーテル心臓の獲得を、アストラル体の誕生とする。

 更にまた、成人の20~21歳までを、アストラル体形成の時期と呼び、自我の誕生とする。だから、成人とは、本来、自我の誕生のことを指す。成人から、大体28~30歳までを、自我形成の時期と呼び、30歳を、霊我、或いは道徳性の誕生とする。

 30歳から35~36歳までを、霊我、あるいは道徳形成の時期で、これが不完全だと、36歳を過ぎた辺りから、道徳観のない人格性を帯びるようである。42歳を過ぎても、道徳観や、倫理感、もしくは自立した精神をもたない人は、退廃し、堕落した傾向、つまり幼児に遡り、再び還るような我儘な人間に戻るようになるようだ。)

 しかし、今、エーテル心臓の獲得と平行して進むもう一つの過程がある。物質世界に入った直後の人間を観察すると(つまり幼児を観察すると)、アストラル体のなかに、夥しい数の個々の器官が識別できるのが分かる。先に述べたように、人間は自分でエーテルの心臓をつくる。その心臓は外的な宇宙のイメージである。

 ところが、アストラル体に、過去(前世)の死と現在の誕生の間に受けた経験のイメージを携えてくる。幼児のアストラル体には、非常に多くのものが見える。そこには偉大な秘密が刻まれている。前世の死と現在の誕生の間に人間が経験した多くが、そこに見える。更に、アストラル体は高度に分化し、個別化している。

 そして、奇妙なことだが、前述の過程が、エーテル体で起こっている時に、同時に、この高度に分化したアストラル体が益々未分化になる。元々、それは、物質宇宙や、エーテル宇宙にもない別世界から来たものと言える実体である。思春期までに、このアストラル体に生きる全てが(夥しい数の個々の形態と構造として生きる全てが)肉体器官に忍び込む。



 胃には直接入り込まない。腹部の器官に最後に広がるのは動脈を通してだけである。このように人智学徒はアストラル体全体を見る。それは人間が誕生を通して、(肉体という)この物質存在に持ち込んだものである。人智学徒は、アストラル体が徐々に様々な器官に入り込んでいくのを見る。

 アストラル体は、様々な器官にすべりこむ。この表現は現実に合致している。当然ながら、今日の習慣的な(科学的)理念には奇妙に聞こえるが、成人になったとき、人間の器官は、アストラル体の形態と構造を閉じ込めている。

 (アストラル体を、様々な器官に閉じ込めた時点で、成人となり、自我の誕生、芽生えとなる。) 





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Last updated  2009年10月15日 08時54分31秒
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