シュタイナーから読み解く神秘学入門

シュタイナーから読み解く神秘学入門

2010年02月17日
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カテゴリ: 神秘体験空間
 獅子(ライオン)は、血液の循環に対し、呼吸の抑制を対置するので、血液の循環が、絶えず呼吸の流れを刺激する。この事実は、獅子(ライオン)の口の形のなかにも、見てとれる。

 獅子の口には、血液リズムと呼吸リズムとの驚くべき関係が、その形の通りに現われている。これはまた、自らのうちに安らぎながらも大胆に外に向けられている鋭い視野を意味する。

 独特な獅子(ライオン)の視線からも、この事実を見て取れるが、この獅子の視野のなかに生きる言語はまた、人間の本性では、頭部とは違う要素、つまり頭部や新陳代謝組織との間を仲介する胸部、もしくは心臓組織や律動組織のなかに生きる言語である。

 従って、本質的な太陽の作用をイメージすると、人間の胸部の心臓とその一部である肺を、太陽の領域におけるその活動範囲のなかに置くように、人間を描くべきである。すると、この太陽の作用を通して、人間の胸部の領域に獅子の性質が得られる。

 (ここで興味深い話が思い出される。ある霊能者によると、恐竜が絶滅したのは、太陽の過活動による、心筋梗塞にあるという。その霊能者によると、ちょうど、それと同じくして、いま太陽の活動が活発化するようで、これから、人間も心筋梗塞が多くなるような預言をしている。

 このことは、太陽の黒点周期との関連の研究成果にもみられる。

 そういわれれば、ヨガがブームになったりするのは、呼吸法や精神統一法、つまり、心臓の活動の制御を目的としているわけで、不安要素や恐怖心をどれだけ鎮静化し、安定をはかるかが今後の人類の生活の課題になってくるものと思われる。)

 次に太陽よりも、内惑星の、つまり地球に近い惑星へと移ると、はじめに水星領域に至る、この領域は、特に人間の新陳代謝系、つまり新陳代謝組織の精妙な部分に関わり、そこでは吸収消化した栄養分をリンパ性の物質に変成し、血液循環のなかへと送り込んでいる。

太陽-胸部

水星-腹部のリンパ節

 更に進むと、次に金星の作用領域へと至る。この領域は、人間の新陳代謝系の粗雑な部分で、摂取した食物を消化加工している胃-腸の部分である。

金星-腹部の胃-腸

 更に進むと、月の領域へと進む。このような帰結を、今日の天文学で示されているような惑星を用いて描写しているが、別の描写でも可能だが、いずれにせよ、月の領域に至り、月と関係する新陳代謝は、そのプロセスのなかで人間に作用し、人間は月の作用領域から、生殖的、遺伝的な力に至る。

月-腹部の腎-泌尿器-生殖器

 このように人間を全宇宙のなかに据えた。太陽が、水星、金星、月と一致して実現する宇宙的な作用に着目することで、前回まとめた事実でもある、雌牛により代表される動物の受容力を含む領域へと参入する。

 ここで知ることができる言語は、太陽の力だけで造る言語ではなく、太陽の力が地球に近い惑星(水、金、月)を通じて、地球にもたらされる言語である。太陽と内惑星との共和力全てが、大気を貫いて流れ込むだけでなく、地球の表面に様々な形で浸透し、大地から上空へと作用する。

 そして、この大地から上空への作用は、雌牛の生体機構のなかに、外的に具現化した領域に属する作用である。

 雌牛は消化の動物である。しかし雌牛は同時に、次のような方法で消化を遂行する動物である。

 この消化というプロセスのなかに、真に地上を超えた存在(天使)の地上的な模像(象徴)があり、雌牛の消化全体が、全宇宙を見事に象り(かたどり)、同時にアストラル性に貫かれている。

 以前既に述べた、この雌牛のアストラル的な生体組織(宇宙言語)のなかに全宇宙があるが、全宇宙はその質量(重力)により支えられ、全宇宙は、地球の質量がその効果(重力)を現わすように設計されている。

 例えば、雌牛は毎日、その体重の八分の一の食物を必要とするという事実を考察すればよい。人間は二十分の一で満足でき、それでも健康を維持できる。



 この割合が、雌牛を、その重量において地球に結びつけるが、その一方で、雌牛は、そのアストラル性を通じて、同時に、天の模像、宇宙の模像でもある。

 従って、雌牛はヒンズー教の信奉者にとって(以前述べたように)崇拝に値する対象である。なぜなら、ヒンズー教の信奉者は次のような理念に生きるからである。

「この地上に、雌牛は生きている。この地上に生きるだけで、雌牛は、物質的な重量、つまり質量のなかに、地上を超えた宇宙、と言える存在(言語)を象っている」。

 ヒンズー教の信奉者の意味で語るなら以上になる。

 そして、この理念から、人間の本性が、正常な生体機構を得るには、人間が、鷲、獅子(ライオン)、雌牛のなかに一面化された、これら3つの宇宙の作用に調和をもたらせるとき、つまり人間が真に鷲の作用、獅子の作用、雌牛の作用の統一合流体であるときであるのがわかる。

人間は、鷲、獅子、雌牛の統一合流体である。





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Last updated  2010年02月19日 17時01分08秒
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