シュタイナーから読み解く神秘学入門

シュタイナーから読み解く神秘学入門

2010年03月03日
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カテゴリ: 神秘体験空間
 人間が地球に対する負債者であるという前回の事実から、霊眼を通して観ると、はじめに、遥かに悲痛な感情が人間の魂(の根底)に横たわっている、ということがわかる。

 次に、非常に長大な時間を眺めるか、もしくは、宇宙システム全体の進化を見渡すときのみ、次のような展望が開かれる。

「例えば、地球がいつの日かその最後を迎えるとき、地球紀以後の人類の進化段階、いわゆる木星紀、金星紀、ヴァルカン星紀の進化段階において、人間は、この罪をいわば清算し、罪を脱することができるだろう。」

 個々の地上生活を、人間が全うするだけで、つまり、地球人となり、地球に居住し、地球から、その実質を引き出すだけでも、そのような事実を通じて、人間はカルマを、世界のカルマや宇宙のカルマとして生み出している。

 (宇宙の体系は、全て自業自得といえる。宇宙が1つの体系として関連している限り、自分が、他の誰かになしたことは、必ず、自分に返ってくる。この事実は、3次元空間では、事象が時間のように順序づけられているので、容易にわからないが、4次元では、時間がなくなり、全てが同時に起こっているので自明である。

 4次元では、例えば、左に進めば、右から帰ってくるし、前に進めば、いつの間にか、後ろから帰ってくるのである。この事は、波動の波の周期で考えると理解しやすい。周期を円にすれば、円を進んでいくと、元に戻るからである。

 いわゆる生命現象は4次元だが、あまりに進むと、元に戻ってくる。例えば、子供は親に育てられるが、親になると、子供を育てるというような例が典型である。子供と親の形をなくすと、お互いに育て、育てられている関係であることがわかる。ただ、それが3次元空間だと、時間により配されるので、移り変わるだけである。)

 ここで人間から目を転じ、その他の自然にも目を向けることができる。

 すると、なるほど人間は、地球に対する負債者としてカルマの罪をいわば積み重ねざるを得ないが、それでも宇宙の本質を通じて、絶え間なく調停がなされている、ということもわかる。



 では、人間の考察から眼を転じ、これまで様々に考察してきた他の存在を再考する。

 鷲に代表される動物として、地球に出現してきた鳥の世界を再考する。鷲に関しては、鳥の世界の代表として、いわば鳥の世界の特性と力を統合した動物として述べてきた。

 そして、鷲を観察することで、結局は、宇宙的関連における鳥の世界全体に負っている責任を観察できる。だから、鷲についてはこれからも続けて述べるが、これまで述べてきた事実とは、鷲の本質(宇宙言語)は、人間では、頭部に相応し、人間の頭のなかの思考を作動させる力が、鷲では、翼を作動させている、というものだった。

 従って、鷲の翼では、太陽光を含んだ大気(空気)力が作用している。鷲の翼において煌めいているのは、光に浸透された大気(空気)力である。

 (大気力は、四大元素では、「風」と呼ばれている。古代中国では、「気孔」である。)

 さて、この大気力に幾らか厄介な特性をつけ加えることもできるが、やはり鷲という生物は、その宇宙的現存に関して注目すべき特徴を持ち、つまり、いわば鷲の皮膚として外側にある翼の形成のなかに、この太陽の作用に貫かれた大気力が作り上げる宇宙言語全てが潜んでいる、ということである。

 人間は、鷲が死ぬときはじめて、鷲のなかで起こっている事実に気づく。

 鷲が死ぬと、牛の反芻する徹底的な消化と比べて、鷲の消化がいかにも奇妙で表面的である事実がはじめて明らかになる。多くの動物種の代表として、牛は真の消化動物である。牛においては徹底的な消化が行なわれる。

 牛とは対照的に、どの鳥もそうだが、特に鷲は表面的に消化する。いわば消化の始まりが全てで、ほとんど発端ともいえる消化のみである。全体の機能から見れば、鷲では、本質的に消化はいわば副業で、鷲の全内部では、消化は二次作用として扱われる。

 鷲においては、その未発達な消化に対して、逆に(主要な)徹底的(進化的)プロセスを示すのは、鷲の翼に用いられる造形である。他の鳥の場合は、もっと強力である。遥かに繊細に、羽毛のなかで造形される。従って、このような羽毛は、本質的に、驚異的な宇宙言語の文法(構造物)ともいえる。

 (羽毛は服に使われると身体を温めることからもわかる。)



 従って、上空(天)の霊力を通じて、地上の(物質的)実質から生じる翼のなかの生成物(霊化された実質)により起こる事象が鷲を困らせることはなく、更に、霊界に、その生成物が作用しても、鷲を困らせることもない。

 だから、鷲が死んで、その翼も崩れていくと(鷲以外の鳥にもあてはまるが)、そのとき霊化された地上的な物質的実質が、霊の国に入り、再び霊的実質へと変化させられることがわかる。

 以前、述べたように、人間の頭部は、鷲と奇妙な親和関係にある。人間に不可能なことを鷲は可能にする。鷲は、霊力を通じて、地球において霊化した物質的実質を、絶え間なく地球から運び去る。

鷲の翼=人間の頭=霊化された物質的実質

 鷲は、この生成物を霊界に運べるが、人間にはできない、それ故、人間は、地球に負債を負う。



 しかし、鷲はどのように物質的実質を取り出しているのだろうか?

 鷲は、地球にとっては、単なる略奪者にすぎないやりかたで、物質的実質を取り出す。地球における自然の法則のなかでは、更に、鷲が略奪者以上の何かを得ることは見込めない。

 そもそも鳥類全般が様々な物質的実質を奪うように、鷲は、それを盗み取り、奪い取る。しかし、鷲は、死後、それを清算する。鷲は物質的実質を、地球から奪うが、上空(天)の領域にある霊(太陽光による大気)力により、それを霊化させ、そして死後、略奪し霊化したこの地球の力を霊の国にさらっていく。

 鷲の死とともに、霊化された地球の物質的実質が霊の国へと引き入れられる。

 動物が死んでも、その生命は完結しない。動物の意味は万有宇宙のなかにある。鷲が物質的な鷲として飛翔すれば、いわば、それは鷲という存在の1つの形象にすぎなく、鷲の全体のなかの物質的な鷲として飛翔しているだけである。

 しかし、鷲(霊的な鷲)は死後も飛翔する!

 死後、鷲の本性である霊化された物質的実質が彼方へと飛翔していき、霊の国の霊的実質と1つになる。

 このような事実を見通すと、万有宇宙における驚くべき秘密に到達する。この事実からはじめて、地球の動物等生物の様々な形姿の存在理由を問うことができる。

 生物の形姿は、それ自身の意味をもつだけでなく、全て宇宙全体においても意味があり、大きな、非常にとてつもなく大きな意味がある。

 (宇宙は階層「フラクタル」構造をしていることが、現代宇宙論でもわかっている。階層構造とは、入れ子構造で、例えば、ロシアのマトリューシュカ人形のように、人形のなかに同じ人形が小さくなって入っている構造である。だから、個々の存在は、本来、宇宙の存在と同じで、規模が小さいだけである。だから、個々の存在は宇宙により決まっているともいえる。)





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Last updated  2010年03月09日 11時31分43秒
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