シュタイナーから読み解く神秘学入門

シュタイナーから読み解く神秘学入門

2010年03月17日
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カテゴリ: 神秘体験空間
 蝶は本質的に、その外側の覆いから内部に入り込む管(気管)を通してのみ呼吸し、この管が幾らか膨らむことで蝶は飛んでいるときに空気を貯えることができ、蝶は常に呼吸しなくても、すむようになっている。

 蝶は本質的に、常に、蝶の内部に入り込んでいる管を通じて呼吸する。

 内部に入り込んでいる管を通じての呼吸により、蝶は、吸い込む空気と一緒に、空気のなかにある光も同時に、体全体に取り入れる。このような呼吸においてまた、鳥との大きな違いがある。

cosmolan5-2.gif

 図で示すために、高等動物と比較する。高等動物は肺を持っている。肺の中へと酸素が入ってきて、心臓を迂回して、肺で血液と結びつく。血液は、このような嵩高い(高等)動物の場合、人間もだが、酸素に接触するためには、心臓と肺に流れ込まなければならない。

 蝶の場合は、全く別様で、次のように示される。

「蝶では、体の隅々に管(気管)が入り込み、更に枝分かれしている。そして、酸素が隅々に入って行き、酸素自身も枝分かれし、空気が体内の隅々に侵入する。」

 人間や、いわゆる高等動物では、空気は肺に入っていくが、蝶では、外の空気は光を携えたまま、体内全体に広がる。

 鳥は空気を空洞の骨内部に行き渡らせるが、蝶は外に向かうだけの光動物ではなく、空気に担われてきた光を、体全体に行き渡らせるので、蝶は内的にも光である。

 鳥は本質的には、内的に暖められた空気の存在で、蝶は本質的には、光の存在と描写できる。

鳥の宇宙言語;暖められた空気
蝶の宇宙言語;光

 蝶の体は光から出来、蝶にとって熱は重荷で、荷物である。蝶は、光のなかを舞い飛び、その体を完全に光から作り上げる。

 蝶が空中をヒラヒラ飛ぶのを見るとき、本当は光の生物が飛んでいると見るべきで、蝶は自らの色彩や、自らの色彩の戯れを喜ぶ光の生物なのである。

 蝶のなかの光以外他のものは衣装であり荷物である。地球の周囲の存在たちが、本質的には何から成り立っているか、ということを洞察すべきで、というのも、外見的な現出は幻想で、人間を欺くからである。

 今日、顕教的に叡智を学んだ人たちは、例えば東洋の叡智から学んだ人たちは、世界をマーヤ(仮象、幻影])というが、ただ、「世界はマーヤ(幻想)である」、とだけ言うのなら、何の意味もない。

 つまりは、どのように世界がマーヤ(幻想)であるのかを、個々別々に解き明かす必要がある。

 世界がマーヤ(幻想)であることを理解できるのは、鳥の本質を、外見的に現出している姿とするのではなく、内面の本質、つまり空気の生物であると知るときである。

 (秘教的に、叡智を学ぶ必要がある。秘教とは、言い伝えや教えられることを、鵜呑みにするのではなく、自らの魂の深層と照らし合わせ、吟味することにある。

 人間の魂は、樹木の年輪のように、過去の経験が潜在意識として地層のように積み重なっているので、深く潜行するために、表面を手掛かりに、現れていない内面を捉える観想を行うのである。

 例えば、赤色の布をみたとき、その布には、赤色を除いた他の色全てが吸収されたので、赤にみえると考えるわけである。だから、プラスのエネルギーの背後には、マイナスのエネルギーが隠されているともいえる。また、例えば、誰かがお金を儲けた分、他の誰かがその負債や損を負うわけである。)

 蝶の本質も、外見的に現出するような姿ではなく、飛び交い、色彩の戯れへの喜びから出来ている光の生物である。地上の塵のような物質的実質が、色彩の戯れに貫かれることで、霊的な宇宙空間への霊化の初段階となり、蝶は、その翅に生じる霊化の初段階である色彩の戯れへの喜びの表現形態となる。






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Last updated  2010年03月29日 10時31分28秒
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