シュタイナーから読み解く神秘学入門

シュタイナーから読み解く神秘学入門

2010年05月06日
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カテゴリ: 神秘体験空間
 睡眠は、通常の(日常)意識を消し去るので、睡眠中、明瞭な覚醒意識を獲得すると、ウンディーネが変容へと隆起し、生成する、驚くべき液体の世界をみることができる。

 昼、起きているときの覚醒意識から、周囲に明白な輪郭を持った対象がみえるのと同じように、夜、睡眠中にも、(霊能による)明瞭な覚醒意識から、ウンディーネたちが絶えず周囲を動き回り、いわば1つの海のように波立ち、沈んでいく様子を見ることができる。

 従って、深い睡眠は、本質的に、周囲を活発に動きまわる生物たち、いわゆるウンディーネたちの波立つ海により満たされる。

 しかし、シルフに対しては、事情が異なる。シルフに関しては、ノームやウンディーネが、頭を欠く生物に、頭を付け加えたのとはまた別の形で、ある生物を、別の方向へと補完する。

 さて、鳥は、以前述べたように、本質的に、頭だけの存在で、(人間の)頭部そのものである。シルフは、いわば頭の肉体的補完として、鳥に欠ける器官(組織)を、霊的な形で鳥に付け加える。つまり、シルフは、人間における新陳代謝-四肢系器官(組織)という生体組織(機能)を、鳥類に補完する。

 鳥が脚を縮めて、空中を飛びまわると一層、シルフにより四肢が力強く形成され、下位の物質的実質として、牛が表現する器官を、霊的な形で、空中に表す。

 従って、以前、シルフが、鳥類のなかに自我を持ち、シルフを大地に結びつけるのが鳥である、と述べた。

 人間が地上で自我を獲得するように、シルフを大地に結びつける自我は、鳥類である。シルフが、少なくとも自我の意識をもつのは、鳥類の御蔭である。

 さて、人間が夜眠り込んで、様々なウンディーネのフォルムから形成されるアストラル的な海に囲まれたとき、覚醒し、夢を見るとき、この覚醒時の夢もまた、人生の回想や身体内部の臓器による比喩という仮面をつけなければ、万が一、仮面をつけない夢を見たなら、人間は、シルフの世界に直面する。



 人間が、もし、仮面のない覚醒時の夢を知覚するなら、その夢のなかに、本質的に、翼をはためかせ、進んでくる光を見る。人間は、それを不快に感じ、シルフたちの四肢が、いわば自分に絡みつき、巻き付いてくるように感じる。

 人間は、光が四方から、攻撃してくるように、光が襲ってくるように感じ、光に対して酷く過敏になる。あるいは、人間は、光が自らをなめまわし撫でていくようにも感じる。

 このような事実から示唆したいことは、人間を支持し、調査する、光が、本質的に、シルフの形(フォルム)をとって近づいてくるということである。

 次に、火の精霊(サラマンダー)に移る。火の精霊の場合、儚い蝶の本性を補完する。蝶は、いわゆる自らの物質(肉)体、つまり本質的に、物質体を出来るだけ作り出さないために、蝶は、その体をできる限り希薄する。蝶は、(物質)体に対して光の存在である。

 火の精霊は、自らを、蝶の身体を補完する存在として示すので、次のような印象が得られる。

「物質的な蝶(蝶の翅だけ)を、人間の大きさに拡大したイメージを考え、火の精霊を(火の精霊が蝶と一緒にいることは稀で、以前述べたような場合だけである)人間として見て、両者をお互いにくっつけると、翼を付けた人間のような存在、つまり実際、翼を付けた人間のイメージが得られる。」

 ただ蝶を人間と相応に拡大し、火の精霊を人間の寸法と同じ存在に見なければならないが、そのように拡大し、人間と一致させれば、翼を付けた人間の存在が得られる。

 (天使の像は、原型は、蝶と火の精霊の融合イメージにある。)

 このイメージからまた、火の精霊たちが、本質的に、実際、霊的存在のすぐ近くにいる、この蝶という生物の補完を行っていることを示し、この補完はいわば、下向きのものである。

 (蝶は、人間の頭部の記憶を司るので、頭部以外の人間組織を、火の精霊が補完するから、頭より下を補う。)

 ノームとウンディーネは上位の器官、いわゆる頭部を補完するが、シルフと火の精霊は、鳥と蝶の下位の器官を補足する。つまり火の精霊と蝶はペアでなければならない。





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Last updated  2010年05月10日 16時56分06秒
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