シュタイナーから読み解く神秘学入門

シュタイナーから読み解く神秘学入門

2010年06月07日
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カテゴリ: 神秘体験空間
 これまで述べてきた事実から、宇宙と人間の関係は、今日の様々な概念に従って描写される事実とは、全く異なることがわかるだろう。

 実際、次のように安易に考えられている。

 「人間が、周囲の生物環境、つまり鉱物界、植物界、動物界から、摂取する食物は、科学者が研究して発表するような、いわば外(物質的)的な新陳代謝プロセス(物理変化や化学変化の総体)を通して、人体のなかで継続され、消化される。」

 このような安易な考察は、全くの見当違いである。明白に理解すべきことは、皮膚内でのプロセス全ては、外とは異なっている、ということで、皮膚から内部の人体には、外界とは全く異なる世界が存在する。

 この事実に気づかない限り、相も変わらず、生体から切り取り、手を加えた人工物のなかや、その他、様々な物質的方法で研究される物質が、どうやって人体組織のなかで、化学変化を継続していくのか、という考察を続け、人体組織自体を、外界の物質的プロセスが、複雑に配置された存在のようにみなすだけである。

 このような取り組みから脱するには、これまでの考察で述べた事実、例えば、「鉱物は全て、人体のなかでは、熱エーテルへと置き換えられる必要がある」、ということを知ればよい。

 すなわち、鉱物として、人体組織のなかに入り込んでくる食物は、少なくとも、ある期間、純粋な熱として、しかも自身の熱として、体外の周囲の熱を超えて、上昇する熱と1つになるように、変容、変化させられなければならない。

 生体組織のなかに、塩、もしくは他の鉱物を摂取するなら、なんらかの形で熱エーテルという形態(フォルム)をとる必要があり、しかも人体組織の構築と形成に用いられる前に、その形態(熱エーテルのフォルム)を取らなければならない。

 つまり、人体組織の外部に、何らかの鉱物(ミネラル)があり、この鉱物が、ただ、人体に入り込んでいき、人体の骨から歯他の組織を形成すると想像するなら、全くのナンセンスである。



 (人間形成は、技術の習得と同じで、技術をそのまま持ち込むのではなく、まず技術を自分なりに解釈に分解し、自分のものとしないといけない。 自分のものとして、技術を自分なりに発展させることで、技術を習得できる。

 単純なモノマネではなく、自分にあったモノマネで、自分なりに発展させていくような、いわば彫刻や芸術作品と同じものといえる。)

 しかし、人間内での再現には、更に全く別の存在も結びついている。例えば、堅い固体の形態(フォルム)の食物が、口中で既に、液状の水に変化し、更に熱エーテルへと変化していく場合を考察する。

 この食物は、最初に液状の水の形態(フォルム)に移行することで、人間のなかで、次第に(浮力をもつことになり)重力から自由になり、地上の重力と疎遠になることを通じて、熱エーテルの形態(フォルム)に達し、天(上)や宇宙の彼方から来る霊的(精神的)な存在(の力)を自らのなかに受け入れる準備が完全になる。

 つまり、鉱物が人間のなかで、どのように用いられるか、を考察するなら、次のような結論に至る。

 「鉱物を摂取すると、人間のなかに入り込む。人間のなかでは、液体他を経て、熱エーテルへと変化する。この熱エーテルには、宇宙の彼方から、放射し、流れ込んでくる力を、自らのうちに受け入れようとする極めて大きな傾向をもつ。

 万有宇宙の様々な力が、熱エーテル化された地球の(物質的)実質を貫き、霊化させる霊力として、霊力自らを形成(顕現)する。

 熱エーテル化された地球実質は、宇宙の様々な力の助けをかりて、人間の形成のために用いられる霊力を、はじめて肉体のなかに招き入れる。」

 従って、以上のように考察すれば、古い意味で、熱を火と呼ぶとき、次のような結論に至る。

「人間に摂取される鉱物は、人間のなかで、火の性質にまで高められる。」

 火の性質とは、高次のヒエラルキア存在の影響を、自らのうちに受け入れようとする傾向をもち、更にまた、この火が人間内の全領域に流出し、新たに硬化することで、人間のなかの個々の器官の実質的な基礎を形成する。



 人間自らが摂取する食物のなかで、外界のままの形、いわゆる地上にあるままにとどまるものは何もない。全ては変化し、特に鉱物界からの食物全ては、霊的-宇宙的な力を、自らのうちに受容し、霊的-宇宙的な力の援助により、再び硬化して地上的な形態となるまで変化する。

 従って、体内の骨から、一片の燐酸石灰を取れば、同じものを例えば、外界の自然のなかにも見つけられるが、この体内の燐酸石灰は、例えば、実験室のなかで調合して生成されるような燐酸石灰ではない。

 体内の燐酸石灰は、外界から摂取された鉱物を、体内で熱エーテルの状態に移行する間に、宇宙の様々な力を招き入れ、人間の形成に介入した(霊)力の助けをかりて、生み出された燐酸石灰なのである。

 従って、人間は、生涯にわたって極めて様々な実質を用い、年齢に応じて組織化される形態に従って、非生命(鉱物)体を熱エーテルに変化させる。一般的に、幼児はまだ非生命(鉱物)体を熱エーテルに変化させることはできず、幼児の生体組織のなかには、まだ充分な力がない。

 幼児は、人間の生体機構に近いミルクを摂取しなければならず、ミルクを熱エーテルに至らせる。幼児期の間に不可欠な肉体形成を展開するために、幼児はミルクの造形力を用いることができる。



 この造形力は、六角形の象徴で表されるという。ミツバチが六角形を基にした巣をつくるのと、石英「クリスタル」が、六角形の形で析出することが、その証であるという。神秘学では、六角形は、アストラル体を現し、上下の2つの正三角形の六芒星で表記される。)





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Last updated  2010年06月10日 16時55分21秒
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