シュタイナーから読み解く神秘学入門

シュタイナーから読み解く神秘学入門

2010年08月13日
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カテゴリ: 神秘体験空間
 第2の世界(死後の世界)から生まれる自然法則は、(現代人が通常考えるように)知的に構成されているのではなく、精神的存在に関係している。秘儀参入者に語りかける女神「ナチュラ」が第2の世界から洞察を指し示し、伝える。

 このように超感覚的(死後の)世界の存在を通して、人間を取り巻くリアリティ(現実)に関して学ぶことができる。秘儀参入者は、自然法則により決定される純粋に抽象的な世界から、精神的存在の世界へと上昇する。

 超感覚的世界では、もはや実験や分析により自然法則に至るのではなく、異次元世界の存在たち、知識や理解を仲介する存在たち(何故なら、人間としてまだ学ぶべきことを、その存在たちが知っているからである)がいることを感じる。

 (異次元世界の存在たちも、かつては人間という存在だったという。人間の1つ上が天使で、かつての人間のなかで、進級できたのが、聖霊で、降級したのが堕天使の悪霊となるようだ。

 天使は、人間のように肉体に宿ることができないので、悪霊は、人間の魂にちょっかいを出し、憑依したりするわけである。死後、人間の魂は、このような悪霊の餌食になることが多いという。

 悪霊は、生前に悪そうな人間をみつけてちょっかいを出し、誘惑し、死後にその魂を刈り取るというような巧妙さをもつ、いわばマッチポンプというわけである。特に、宗教団体系は、悪霊の格好の餌食で、カモにされやすいようである。)

 秘儀参入者は、上述した正しい方法で精神世界に参入する。もし、眼や視覚神経、鼻や嗅覚神経、耳や聴覚神経という感覚器官のみを授けられ、これらの神経全てが、その神経の出発点(超感覚的世界)で結びつけられていたなら、酸素、水素、窒素その他の元素や、生まれてから死ぬまでに知覚する(物質界)全てを意識することはなかった、ということに気づく。

 人間は、元素(精霊)界を覗き、その周囲の至る所に土、水、空気、火(の精霊)を知覚していただろう。そして、土(固体)と、(土「固体」という形態の派生である)粗雑な物質、もしくは、水(液体)と、(水という形態の派生である)液状物質の間に、更なる区別をつけようなどとは少しも思わなかっただろう。

 (現代の科学がやっていることは、例えば、人間の生活様式に対していちいち名前をつけるようなものといえる。病名をつける行為などは、この分別知的な行為に近いといえる。)



 その結果、現代人は、それ以上深く自身の中に入らない。つまり、現代人は外に向かうようになり、誕生から死までの間に経験する記憶を、土、火、空気、水という4つの元素の性質の上に蓄積する。

 (差別、区別化することで、脳の神経細胞も同時に差別、区別化される。シュタイナーは、脳の神経細胞と、白血球は同じものと考えている。魂により思考するとき、脳の神経細胞は半分活動停止するという。

 半分活動を停止「麻痺」することで、その再生能が、思考となるようである。だから、睡眠中、神経細胞は活発に活動するので思考できないという。逆に、白血球は起きているとき活発に活動し、睡眠中は活動を停止するという。

 脳の神経細胞が死滅した部分は、白血球により補充され、やがて、死滅領域が多くなると、死を迎えることになる。魂は、肉体を損傷させることで、経験を得ているわけで、肉体の回復が芳しくないと、魂は肉体を捨てざるをえなくなるわけで、それが死である。)

 大脳は頭蓋空間へと駆け上る感覚神経索の段階的な変容に基づいて発達する。人間の中で、自身へと押し戻される、この大脳は、誕生から死までの生活にだけ意味がある。精神世界に関する理解に、知性はほとんど重要ではない。

 この世界と境を接する最初の精神の領域に参入するときでさえ、知性は沈黙する。大脳は、高次の知覚を妨害する器官なのである。しかし、知性が沈黙させられても、感覚的な経験からは人間は逃れられない。そのため、感覚を精神化し、イマジネーション(霊視)を獲得しなければならない。

 通常の過程では、感覚に導き出された外界のイメージは、感覚として受容され、それらを知性が抽象的で死んだ思考へと変化させる。もし、知性を沈黙させても、感覚を通して世界を経験できれば、あらゆる対象をイマジネーション(霊)の形で受け取れる。

 (イメージ思考を発展させるとイマジネーション、霊による思考が可能になるようだ。イマジネーションとは、例えば、製品をみれば、その設計図が思い浮かぶようなものである。だから、生物の場合は、その生物の過去の歴史がわかるわけである。

 シュタイナーは、イマジネーションの上位にインスピレーションがあるとしている。インスピレーションは、よく芸術家や、発明家、学者が「閃く」という表現をするように、新たな発想、着想が沸くようなものだろう。

 例えば、製品をみれば、マニュアルをみなくても、使用でき、有用性がわかり、更によい製品を発明できるようなものだろう。生物の場合は、その生物の将来を予測できるわけである。



 参入者は、このことを意識し、通常生活における覚醒意識を、より高次で、より精神化された状態へと発達させることで、ついには人生に対する深い洞察が得られる、ということに気づく。

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Last updated  2010年08月26日 18時42分23秒
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