シュタイナーから読み解く神秘学入門

シュタイナーから読み解く神秘学入門

2010年08月26日
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カテゴリ: 神秘体験空間
 さて、もし、夢のイメージが、参入者の意識に溢れるのを、あまりにも安易に認めるなら、精神世界の真実に参入する代わりに、容易に、幻想世界の中で、幻想を夢見るようになる。実際、秘儀参入を望む者は、知的であると同時に極端に強い自制心を持っていなければならない。

 そのためには、参入者に何が求められるかを想像してみる。もし、精神的探求について、つまり、精神世界に到達する方法について語るなら、以下のような点に注意しなければならない。

 精神世界に対する理解に向け、第一歩を踏み出すなら、その使命に対する真の熱情を示す必要がある。

 内(精神)的な昏睡、内的な無関心や怠惰は、その達成の途上にある障害物である。内(精神)的生活を活動的にし、活発な反応を示す必要がある。しかし、また同時に、白日夢の中で自らを失い、幻想の糸を紡ぎ出すという危険もある。

 参入者は、想像力の翼に乗って天空を駆け巡ることができなければならないが、他方では、慎重さと真摯な判断力から、この内(精神)的活動と応答を沈静化できなければならない。

 秘儀参入者は、上述した両方の性質をもたなければならない。自らの感傷に耽ることと同様、知性の支配に屈し、全てを理屈でかたづけるのも望ましくない。参入者は、これら両極端の間で釣り合いをとれなければならない。

 参入者は、夢をそのまま見れると同時に、地上に足をつけていなければならない。参入者が精神世界に参入する際は、創造的で、ダイナミックな、イマジネーションの世界に参加しながら、同時に自身をしっかりとコントロールすべきである。

 参入者は豊かなイマジネーションに恵まれた詩人としての受容性をもちながら、その誘惑に負けないようする。精神的な知識を求めるには、創造的な衝動により常に点火されると同時に、ファンタジーの世界へと流されないように、実践的な常識により、自身をコントロールできなければならない。そうすれば、参入者は、幻想の餌食にならず、精神的な真実を経験できる。



 夢を活力ある精神的叡智に変えるときにはじめて、精神世界に参入する意味を知る。

 以前、夢が精神的存在を魔法のように出現させる、と述べた。この事実は、夢意識が、肉体的生活から導かれるイメージをも魔法のように出現させる、という叙述に矛盾するようにみえる。

 しかし、肉体は単なる物質ではなく、精神に完全に浸透されている。

 例えば、美味しいそうな御馳走が目の前に出され、食べようとするけれども、その御馳走に支払う金が全くない、というような夢を見るとき、その人の消化器官の真に精神的、アストラル的な内容が食事という象徴化されたイメージとして示されている。

 精神は肉(物質)体の中にその座をもっているという事実にも関わらず、夢の中には常に精神的要素しか存在しない。夢は常に精神的な要素を含むが、それは肉体に関係した精神的要素である、ということが非常に多い。このような事実に気づくことが必要である。

 例えば、蛇の夢を見るとき、蛇のトグロは消化器官や頭部の血管を象徴している、という事実を理解しなければならない。

 秘儀参入者は、このような秘密に到達しなければならない。魂の中で発達させられる、これらの親密で、微妙な要素に関する理解に到達するには、秘儀参入学を通じて、精神的な探求に目覚め、上述してきた事実に、綿密な注意を払う必要がある。





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Last updated  2010年09月02日 16時52分41秒
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