シュタイナーから読み解く神秘学入門

シュタイナーから読み解く神秘学入門

2010年09月03日
XML
カテゴリ: 神秘体験空間
 通常の覚醒意識の中で、自分がこの地上に立っているのを見る。そして、夜空の月は、自分の上にある。この通常の覚醒意識とは別様に世界を見るには、通常意識とは異なる種類の意識の中に参入する必要がある。

 異なる意識の中に参入するには、ときとしてかなりの時間を要する。

 異なる意識、すなわち死者と連なる意識、いわゆる人智学でいうインスピレーションに到達し、自身の経験、すなわち誕生から7歳の歯の生え変わりまで経過した経験を、内(精神)的な視覚能力となった意識をもって知覚できるとき、周囲に以前とは完全に異なる世界を見るようになる。

 すると、通常の世界は曖昧で不明瞭なものになる。

 この別の世界とは月の領域のことである。参入者が、この新しい意識に到達するとき、もはや月を独立した実体としては見ない。人間は、実際、月の領域にも住んでいる。月の軌道は月の領域のなかで地球から最遠方の境界(最外殻)を通っている。参入者は、自身が月の領域の内部にいることを意識する。

 さて、もし、8歳の子供が秘儀に参入でき、人生の最初の7年を振り返ることができたら、その子は、上述した方法で月の領域に住むことを意識できるだろう。実際、8歳の子供は、後の教育の影響により妨害されていないので、月の領域に参入することに困難を感じないだろう。

 このことは理論的に可能だが、勿論、8歳の子供を秘儀に参入させることはできない。

rightway6-3.gif

 水星;7-14歳 赤
 金星;21歳まで 黄
 太陽;42歳まで
 火星;49歳まで
 木星;56歳まで
 土星;63歳まで




 今日(1924年)の発生学では、生物学者たちは、胎児の発達を、最初期の段階から研究している。胎児の発達のある段階(胞胚期)で、外縁のある一点において細胞層の厚みが増す、ということが生じ、次に包接が生じて一種の核が形成される。

 (原腸の形成のことだろう。胞胚の表面の細胞層が内部に入り込み。これは「陥入」といわれる)

胚発生
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%83%9A%E7%99%BA%E7%94%9F

原腸形成
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%95%E3%82%A1%E3%82%A4%E3%83%AB:Gastrulation.png

 ところが、このこと(原腸形成)は顕微鏡ではっきりと見ることができるが、内部にできた核のようなものは植物でいう胚珠であり、人間でいう胎児にすぎない、とはいえない。何故なら、内部以外の他の部分(外胚葉)も、胎児にとっては、枢要な器官となるからである。

 同じことが月やその他の天体にも当てはまる。現代人が、月として見ている存在は、単なる一種の核であり、月の軌道を含む全領域が月に属している。地球は月の領域の中にある。もし、月の領域全体が回転すれば、この核もまた回転する。従って、月の軌道は月領域の境界線を辿っているのである。

 従って、上述の事実をまだ熟知していた古代人たちは、現代人のいう月だけではなく、月の領域について語った。現代人が、今日見るような月は、古代人にとっては最遠方の境界のある1点に過ぎなかった。この1点は、毎日位置を変え、28日間かけて、人間のために月の領域の境界線を辿る。

 誕生から7歳までの、内(精神)的な経験がインスピレーション(霊)的な視覚になるとき、地球に関する日常的知覚を徐々に失うと同時に、月の領域(死者の領域でもある)に参入する洞察力を獲得する。





お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

Last updated  2010年09月09日 16時53分19秒
コメント(0) | コメントを書く
[神秘体験空間] カテゴリの最新記事


【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! -- / --
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
X

© Rakuten Group, Inc.
X
Design a Mobile Site
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: