シュタイナーから読み解く神秘学入門

シュタイナーから読み解く神秘学入門

2010年09月09日
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カテゴリ: 神秘体験空間
 9世紀から15世紀までのラファエル(サマエルの時代も含む)の時代に参入していくとき、ダンテやジョット、そして後世に名が知られていない人物たち、或いはまた、前回触れたその他の人物たちが大きく浮かび上がってくる。


 850-1190年 ラファエル


 その無名な人たちは、身近な人間としてのイメージを参入者に与える。肉体の中に一度も受肉したことのないラファエル自身は、遥かに背景の方向に退いている。

 精神世界に永遠にとどまる、その他の精神的存在たちは、この時代にはそれほど明白にはみえてこない。ともかくも、大きく浮かび上がってくる存在は人間で、特に死者たちである。

 続くガブリエルの時代は、ゲーテ、スペンサー、バイロン卿、或いはヴォルテールのような人物たちでさえ精神世界の中では、影のような存在のイメージを与える。他方で、精神的な知覚(霊視)を通して、人間というよりも超人というようなイメージを与える素晴らしく壮大な存在を意識するようにもなる。

ゲーテ
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%A8%E3%83%8F%E3%83%B3%E3%83%BB%E3%83%B4%E3%82%A9%E3%83%AB%E3%83%95%E3%82%AC%E3%83%B3%E3%82%B0%E3%83%BB%E3%83%95%E3%82%A9%E3%83%B3%E3%83%BB%E3%82%B2%E3%83%BC%E3%83%86

スペンサー
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B9%E3%83%9A%E3%83%B3%E3%82%B5%E3%83%BC

バイロン卿
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B8%E3%83%A7%E3%83%BC%E3%82%B8%E3%83%BB%E3%82%B4%E3%83%BC%E3%83%89%E3%83%B3%E3%83%BB%E3%83%90%E3%82%A4%E3%83%AD%E3%83%B3

ヴォルテール
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%B4%E3%82%A9%E3%83%AB%E3%83%86%E3%83%BC%E3%83%AB

 超人的な存在は今日も存在している。地球が誕生から死までのいわば人間の住居であるように、月の領域が、超人たちの永遠の住居なのである。これらの印象的な存在たちが、参入者の注意を引く一方で、死者となった人間の魂は更に(月の)背景へと退いている。

 今日の人間のように、これらの超人的な存在たちは、かつて(月紀に)地球に結びついていた、ということがわかる。人間は物質(肉)体の中に生きているが、これらの月の存在たちは、かつての地球(月紀)上では、精妙なエーテル体の中に生きていた。

 そして、太古の時代には地上にあって人間と交流し、人間の精神的な教師であった存在たちは今でも、人間と共にある、ということに気づく。月の教師たちは、地上での使命が成就したとき、月の領域へと退き、もはや今日では地球に関係していない。

 著書「神秘学概論」を読めばわかるが、月はかつて地球と結びついていたが、後に分離した。これらの超人的存在たちは、月の分離に際し、月に同伴し、その後、月の領域の住人となった。

 従って、死後間もない死者たちとの交信を可能にする認識段階で参入する世界でも、通常の覚醒意識の前の(霊的)認識を、まだ保持しているために、参入者を取り囲む存在たち(超人的存在たち)は、かつて地上で肉体を持った人間であった、ということを今日の通常の覚醒意識でも認めることができる。

 つまり、通常意識とは異なる(月の)意識に参入するとき、人間が地球に属しているのと同じように、月の領域に属する精神的存在たちと共にある事実に次第に気づくようになる。月の存在たちは普遍的に存在し、人間の行いに関心を寄せているが、今日の人間が行うような物質的観点からではない。

 かつて人類の偉大な教師だった(超人的な月の)存在たち、すなわち、もはや地球の住人ではなく、いわば月の領域の住人たちは、人類よりも、圧倒的な壮大さと最高度に発達した精神性をもち、内的、精神的な荘厳さに満ちた存在である。



 月の住人の傍に近づくと、歌が聞こえるが、月の住人は、全てを詩や芸術的なイメージを通して表現する。月の住人は、独自の形で、ホメロスや古代インドの叙事詩では知られていなかった崇高な調和をもって、参入者を喜ばせ、魅了し、しかも、参入者の前に、魔法のように出現させる全ての中には深い叡智が横たわっている。

 とはいっても、月の住人のなかにも、不完全な存在もいる。地上に不愉快な連中がいるのと同じように、月の異邦人たちの間にも、仲間たちほどの荘厳さや完全さを達成できなかった者を見つけることができる。

 にも関わらず、月の異邦人たちは、いわば生徒や弟子として地球の領域を離れ、月領域に生きながら働き続けたため、ある程度の完成段階に到達している。

 卑近な表現だが、月の住人とつき合うと、月の住人が地上の出来事に燃えるような関心を寄せているのがすぐに分かるが、それは地球の人類とは全く異なる種類の関心なのである。月の異邦人の存在は、人類にとって好意的ではなく、どちらかというと招かれざる連中である、と想像してはならない。

 異邦人たちは、仲間と比べれば不完全だが、現代人が通常の覚醒意識をもって到達できるレベルを遥かに超えた明晰さ、賢さ、洞察力をもっている。異邦人たちは、常に仲間と同じ習慣を共有しているが、現代人とは、全く異なる習慣や傾向をもっている。





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Last updated  2010年09月24日 16時54分45秒
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