シュタイナーから読み解く神秘学入門

シュタイナーから読み解く神秘学入門

2010年10月27日
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カテゴリ: 神秘体験空間
 第9講で、いかに様々の心霊、あるいは極秘的な団体が、時代の要請に従って、自然科学的な手法を戯画化した方法により、外(物質)的な現象を通して精神世界を探求しようと試みているか、を示した。

 誤解しないで欲しいが、上記の方法を貶しているのではない。というのも、外(物質)的な現象の観察を通じて、精神世界の真の本性(霊的存在)に対する科学的認識を、人間が熱烈に望んでいることを痛いほど感じているからである。

 この講義で指摘したいのは、上記の方法(道)が必然的に、錯誤へといかに導くか、ということと、そして、真の方法(道)の本質とは、いかなるものでなければならないか、ということである。

 現代人は、科学の時代に生き、これからも生きていかなければならないので、自然科学の直接的な方法により精神世界を探求したいと考える人たちや、科学的方法以外の純粋に精神(霊)的な方法は信頼に足るものではないと考える人たちがいる、ということもよく理解できる。

 そして、上記の人たちは、精神世界とは別に、日常の世界があり、その中で生きる人々や、その社会生活が要求する物質を満たし、この物質社会生活との関係で考え、行動する人々が、いわば物質的に存在するという結論に達する。

 日常の世界には何も特別なものはなく、日常を当然のものとして受け入れる生き方なので、科学的探求の分野では外(物質)的な現象、すなわち熱、光、電気、磁気等々が問題になることを主張する。

 他方、人生においては、日常にはない異常な状況も生じる。霊媒は、自動筆記を行い、催眠術や誘導の影響下で様々の行為が遂行されるケースも生じる。科学者は、日常の世界の中に、物質的な方法で、未知な世界が現れるのではないか、と疑い、異常な状況の外(物質)的な兆候や、異常現象を説明しようとする。

 科学者は、ニューヨークのある住人の考えや経験が、テレパシーによって、ヨーロッパに住む、魂的に親和性のある友人に伝わる異常現象を、日常において、ニュースが無線で伝えられる例で、説明しようとする。

 この種の現象に関しては、無数の例を引き合いに出し、自然科学の統計的な手法により研究できるが、上記の科学的方法はいかなるゴールにも、最終的な理解にも導かない。何故なら、精神世界の中に求めるべき人間の本性、すなわち、人間に必須とされる精神的な動機づけを欠いているからである。



 何故なら、超常現象自体が、源泉を精神世界の中にもち、その真の本性を簡単に漏らすことはないからである。科学者が、いかに霊媒に対して、科学的事実を用いて取り組んでも、精神世界は常に人間世界と共に存在するにも関わらず、その真の本質が明かされることはない。





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Last updated  2010年11月04日 09時00分29秒
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