シュタイナーから読み解く神秘学入門

シュタイナーから読み解く神秘学入門

2011年03月23日
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カテゴリ: 神秘体験空間


 アストラル界


 今日の唯物主義の時代にはショックであっても、否定できない真実に触れておきたい。これまで何度も強調してきたように、現代は益々物質界の意識の中で、物質界の性質、特質の中で生活するようになっている。

 従って、現代人は、議論するときには、自分の意見に反対の人間をやっつけようとするか、さもなければ馬鹿だと思っている。しかし、アストラル界ではこのようなことにはならない。

 アストラル界の住人なら次のように言うだろう。

 「私なら他の意見などにかまったりしない。」

 アストラル界には、絶対の寛容が支配している。或る意見が生産的であれば、その意見が他の意見を追い払う。他の意見を自分の意見と同じように尊重するが、意見そのものが相互の闘いを通して、自然と黒白をつける。

 霊界へ次第に参入していく者は、霊界の上記の習慣に従う必要がある。霊界の第1領界であるアストラル界には、今述べたような慣例が支配し、アストラル界への参入者にも霊界の上記の習慣が働きかけている。

 この世の生者にとっても、上記の習慣が働きかけることは必要なことである。この世を益々調和的なものにしていくために、物質界は益々霊界の模造となるべきである。人智学徒は物質界の生活をアストラル界の生活であるかのように生きてみる必要がある。

 地上に2つの教会を同時に同じ場所に建てることはできないが、意見に関してなら、2つの意見が異なるときに、この世のためにどちらがより生産的であるかに関して、互いに作用させ合うことはできる。一番生産的な意見は、アストラル界でも同じように、きっと勝利を得るだろう。



 物質界のことしか考えずに、1つの意見だけを通用させ、他の意見をもった人を全て馬鹿にちがいない、と思っている人には、ショックを与えることになるが、内的に絶対的な寛容が、意見と意見の間を支配していることが人智学的な世界観の持ち主にとっては、次第に当然となっていく。

 この寛容は、結論を説教するようなものではなく、人間の魂に根を下ろすようなものとして考える必要がある。アストラル界の住人は人間社会のように他の相手と争うことは決してない。

 「よろしい、君はそうしたまえ。私は私のやりたいことをやる」、と言うだけである。

 上記のような考え方に馴染んでいけば、それだけでも実際的な知識を少し身につけたことになる。人間の霊界への参入過程が闘争を生むような騒がしい形で生じると思ってはいけない。内的に、内密な形で為されるからである。

 以上がわかれば、アストラル界の住人がもっている感情を、自身の感情にしていくことに希望がもてるようになる。

 霊界とは以上のような形で次第に眼前にひらけてくるものなのである。





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Last updated  2011年03月23日 16時52分09秒
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