シュタイナーから読み解く神秘学入門

シュタイナーから読み解く神秘学入門

2011年06月08日
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カテゴリ: 神秘体験空間
 人間が自由を獲得する一方で、同時に、自らのアストラル体の中に、欲望や衝動や情熱をもつが、これらを高次から駆り立て、常に人間を低次へと引きずり下ろそうとするのは、ルシファー的存在たちによる。

 もし、アストラル体の中にあるルシファー的存在たちの力を通じて、善から迷い出て、悪になる能力を持たなかったら、人間は、(神々から離れ)自由に行動することや、自由意志、もしくは選択の自由と呼べる資質をもつこともできなかった。

 従って、人間の自由は、ルシファー的な存在たちに負っている、という結論に到達できる。

 ルシファー的な存在たちは、人間を正しい道から外れさせるためだけに存在している、という一面的な観点では不十分である。むしろ、ルシファー的な存在たちの背後にある人間の進化に対する妨害行為以外の副次的影響を、善いものとして、それなしには、現在の人間としての価値を達成できなかった事実を考える必要がある。

 とはいえ、ルシファー的な存在たちや、アーリマン的な存在たちの背後の副次的影響と呼べる作用の根幹には、深い意味で霊的な存在が横たわっている。既に「土星」上で、その存在に遭遇したが、その存在を霊視するのは究めて困難であるため、いかなる言語でも、その存在を特徴づける言葉を見つけるのが非常に難しくなっている。

 とはいえ、もし、いままでに記述したような「諦め」、もしくは「断念」という概念の考慮により、「太陽」紀の出来事へと歩を進めるなら、その存在を明確に特徴づけることができる。というのも、人間に対して、悪魔的な存在たちが、宇宙全体の進化から遅れたことによる影響の根幹には、高次の存在たちの側での「諦め」、もしくは「拒絶」があり、悪魔的存在たちは、そのなかに横たわっているからである。

 人智学徒たちは、「太陽」上で、次のような出来事が生じるのを霊視できる。トローネ(意志霊)がケルビム(調和霊)に供儀を捧げたことを既に述べた。以前、見てきたように、トローネ(意志霊)は、供儀を「土星」紀の間だけではなく、「太陽」紀の間にも捧げ続ける。

 トローネ、つまり、意志霊は、「太陽」紀でもまた、ケルビム(調和霊)に供儀を捧げる。この世にある熱、あるいは火として存在する全ての実質は、上記の供儀の中にある、という事実もまた見てきた。

 さて、 もし、アカシャ年代記を遡って霊視するなら、「太陽」紀の間に、上記の出来事とは何か別の出来事が生じたことに気づく。トローネたちは、犠牲を捧げ続ける。犠牲を捧げるトローネを霊視すると、多くのケルビムたちに向かって犠牲が上昇していくが、その犠牲から、ケルビム自身の中に流れ込む熱を受け取るのが霊視できる。



 太陽のイメージの中には、犠牲を捧げるトローネ、そして、犠牲を受け取るケルビムが霊視できるが、また、犠牲を受け取らずに、ケルビムに向かって突き進んでくる犠牲を反射するケルビムも霊視できる。

 以上の出来事を、アカシャ年代記の中に辿っていくのは途方もなく興味深いことである。つまり、「太陽」紀に、アルヒアンゲロイ(大天使)により「太陽」の最外殻から光の形で反射される供儀の煙が立ち上るのを霊視できるが、それは、キュリオテテス(叡智霊)が「与える徳」が、熱という犠牲の中へと流れ込むことに依存している。

 しかし、上記とはまた何か別の出来事も霊視できる。それは、「太陽」の領域内部で、全く別の出来事、つまり、アルヒアンゲロイ(大天使)により、光として反射されることもなく、ケルビムにより受け取られずに あたかも逆流する供儀の煙のようなものが生まれ、「太陽」の中には、上昇する犠牲と、下降する犠牲から生じる供儀の煙、すなわち、受け取られる犠牲と、拒絶され戻される犠牲が存在するようになる。

 自らの魂への参入による実際の「太陽」領域の中の上記のような精神(霊)的な雲のイメージへの遭遇は、以前の講義のなかで、外と内と呼んだ領域として霊視できる。つまり、外と内という領域を、「太陽」上の2つの次元の別々の層として発見できる。

 以上のように、太陽の中央には犠牲を捧げるトローネと、高次には供儀を受け取るケルビムと、そして、供儀を受け取らず、方向転換させて元に戻すケルビムたちを霊視できる。一部のケルビムが供犠を方向転換させ戻すことを通じて環状の雲が生じ、その周囲には反射された光源を霊視できる。

 地球の過去である「太陽」のイメージをまるで生きているかのような生命体として想像すると、上述した「太陽」の領域は、まるで宇宙球のようだが、領域の外には何も想像できないため、せいぜい、アルヒアンゲロイ(大天使)までの広がりしか持たない空間である。

 その中心では、受け入れられた供儀と拒絶された供儀との間の遭遇(境界)から、輪が形成される。受け入れられた供儀と拒絶された供儀から、「太陽」内部では、「太陽」という実質全体の分化、多様性とでも呼べるような構造が生じる。

 もし、上記の「太陽」を外(物質)的なイメージに準えるならば、それは、現在の土星、つまり、周囲に環をもつ天体と比較できる。集積する犠牲の塊は中心部に引き寄せられ、外側に取り残される犠牲は環の形を取るように命じられる。以上のように、「太陽」は、拒絶された犠牲の潜在力を通して2つに分割される。





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Last updated  2011年06月08日 16時57分36秒
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