シュタイナーから読み解く神秘学入門

シュタイナーから読み解く神秘学入門

2011年06月15日
XML
カテゴリ: 神秘体験空間
 これまで述べてきた他の2つの精神的潮流との、サーンキヤ哲学の関係を思い浮かべる必要がある。

 今日の西洋の東洋学者たちの多くや、イエズス会士ヨゼフ・ダールマン(3)の記述ではなく、これまで述べてきた3つの精神的潮流の形成当時は、人類進化の原初の(霊能力)状態はもはや存在しなかったため、古代インドの様々な分野には、異なった人々が生きていた現実を思い浮かべなければならない。

3)ヨゼフ・ダールマン:1861-1930 著作『叙事詩にして法律書としてのマハーバーラタ』(ベルリン1895)225ー233頁参照。
http://kotobank.jp/word/%E3%83%80%E3%83%BC%E3%83%AB%E3%83%9E%E3%83%B3

 古代インドの北東地域の人々は、サーンキヤ哲学で与えられるような表現を感じる性質をもっていた。そこから西の人々は、ヴェーダ説の意味での表現を感じる性質をもっていた。

 つまり個々の霊的な表現は、古代インドの様々な地域における様々な人間性から発し、後になって、ヴェーダ説論者により手を加えられ、統合された結果、今、人智学徒たちの前に姿を現すヴェーダのなかには、サーンキヤ哲学から多くの霊的原理が挿入されていることがわかる。

 既に述べたが、ヴェーダ、サーンキヤの後に、第3の精神的潮流であるヨーガが登場する。なぜなら、原初の霊視が、時代とともに、徐々に消滅し、高次の霊界への新たなる参入方法を探す必要性が生じたからである。

 サーンキヤ哲学は、正統な科学、いわゆる外的な形態を表現する霊的な科学であり、いわゆる外的な魂の覆いという形態と、更には、人間の魂との相互関係を把握する叡智なので、本質的には、ヨーガの体系とは区別される。

 例えば、高次の霊界に到達するには、魂はどのように進化してゆくべきか、という課題に対して、ヨーガが指針を与える。



 アルジェナのなかの古代インドの魂は、次のような言葉で表現できるような、魂の振る舞い、いわゆる進化が必要であった。

 「お前は外的な形態のなかに世界を見て、サーンキヤの叡智に浸透されるとき、お前は個々の形態がいかに源流から展開し、下降してくるかを見る。同時にお前は、いかに様々な形態が入れ替わり立ち替わり移り変わっていくかも見る。

 お前の眼は、形態の発生と消滅を追い、お前の眼は、形態の誕生と死を辿る。もしお前が、形態から形態へといかに移り変わり、形態がいかに生じ滅するかを徹底的に考え抜くなら、これら全ての形態のなかに、自らを表す存在を感得するだろう。

 お前が徹底的に省察するなら、霊的原理が指し示されるであろう。全ての形態のなかに生き、内部で変転し、あるときは、サットヴァに従い、あるときは他のグナに従い、様々な形態と結びつくが、これら様々な形態から、自らを解き放つ霊的原理も指し示されるであろう。

 徹底的な省察により、様々な形態に対して、不変で普遍な永続性が、お前に指し示されるだろう。確かに物質原理も不変性を一時的にもつが、いまお前が見ている様々な形態は不変ではない、それらは生成し、生じまた滅し、誕生と死を通過していく。

 しかし、霊的原理は永遠に不変である。お前の眼を、これに向けるべきだ!

 お前が、この霊的原理を体験するには、この霊的原理を、お前のうちにも周りにも、お前と1つであると感じながら体験しなければならず、お前は、お前の魂のなかに眠っている力を呼び起こす必要がある。

 お前は、霊的原理への敬虔な態度をもって始め、特定の行を用いることで、眠っている様々な力の開発に導くヨーガに帰依しなければならない。」

行(仏教)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%A1%8C_(%E4%BB%8F%E6%95%99)

 弟子はヨーガを通じて段階を追って上昇していく。霊的原理への敬虔な崇拝が、魂を進化へと導く道である。






お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

Last updated  2011年06月15日 16時48分13秒
コメント(0) | コメントを書く
[神秘体験空間] カテゴリの最新記事


■コメント

お名前
タイトル
メッセージ
画像認証
上の画像で表示されている数字を入力して下さい。


利用規約 に同意してコメントを
※コメントに関するよくある質問は、 こちら をご確認ください。


【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! -- / --
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
X

© Rakuten Group, Inc.
Design a Mobile Site
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: