シュタイナーから読み解く神秘学入門

シュタイナーから読み解く神秘学入門

2011年09月21日
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カテゴリ: 神秘体験空間
 人間をつくる本性のどの構成体も、他の構成体に正しく適合せずに、どれも不整合である。もし地球進化の初めに、ルシファーの影響が入り込まなければ、人間をつくる全構成体は、互いに全く異なって配置されていたはずである。

 この点について明らかにしたい。すなわち、ルシファーの影響が、人間の4つの構成体間のつながりに不整合をもたらしたことによる、特別で、重要な結果について示したい。

 以上の事実について、できれば図表のように書き出しておくと便利である。

 最初に、肉体と、そこに挿入されているエーテル体の間の関係について取りあげる。もし人間の進化を司る神々によって本来意図されていたように、エーテル体が肉体に完全に規則的な形で統合されていたなら、人間は、周囲全体に(そもそも、未経験なので、的確な言葉を見つけるのは難しいが)、「支配する意志」の絶えざる流れや滴り、を経験していたはずである。

 規則的な形で統合されていたなら、人間は、至る処に多様な「意志」を感知していたはずである。何故なら、人間は、目や耳その他の器官を、周囲の世界に意識的に向けるに従い、「意志」の働きの中に、一定の差異を認識できていたはずだからである。

 人間の感覚器官全てが多様性をもち、多くの新しい方法で、流れる「意志」を経験する可能性を提供していただろう。もし、神々により意図されていたような方法で、エーテル体が肉体に適合していたなら、起こっていたはずだった。

 しかし、いわゆる生まれつき霊視できずに、ルシファーの介入により生じたことは、エーテル体が完全に肉体の中におさまらず、いわば、肉体の一部を自由にさせ、肉体には浸透していない部分をもつ実態となった。その結果、肉体は、ある観点から言えば、本当は、持つべきでない過剰な活動をもつことになる。

 従って、人間の肉体の中には、地球進化を司る神的で、精神(霊)的な存在たちの本来の意図に従っていれば、あり得なかったエーテル体に浸透されていない部分(闇)が存在する。そして、肉体がエーテル体に適切に浸透されていない場所(闇の部分)において、現在の(物質的な)感覚器官が発達するに至った。

 人間の感覚器官が現在の形態を獲得したのは、以上のような事情による。従って、卓越した生命活動が完全に排除され、純粋に物質的活動の非常に特徴的な現象を、人間のあらゆる感覚器官の中に発見できる。



 また、耳のなかの、まるで迷宮のような一種のピアノの鍵盤がおさまったような不思議な内耳についても、眼と同じことが言える。そこでは、エーテル体は、まるで押し戻され、浸透されずに、純粋に物質的な性格を持つ機能がある。

 以上が、人間の感覚と呼べる起源である。また、色彩に対する経験は、エーテル体が視覚器官に適切な形で浸透せずに、純粋に物質的な過程で進行する、という事実に基づいている。どの感覚に対しても同様に、エーテル体に対する肉体の卓越性が見られる。

 肉体の卓越性を、第1の結果として記述できる。肉体とエーテル体の間には、肉体のエーテル体に対する卓越性と言えるような関係がある。この卓越性が存在しなければ、今日のように、周囲に広がる感覚世界全体を見ることはなかっただろう。

 肉体の卓越性がなければ、周囲の世界に対する人間の関係全てを、流動し、波動し、支配する「意志」として知覚しただろう。もし、この肉体のエーテル体に対する卓越がなければ、受動的にではなく、自分の手を延ばすように、能動的に、周囲の世界を感じていたはずである。

 高次の秘教的な観察から、実際明らかになる、究めて興味深い事実とは、すなわち、感覚世界全体は、エーテル体の浸透を妨害されるような状態にある感覚器官が、純粋に物質現象的な世界のための場所を、人間のなかに提供することに依存している、というものである。

 (物質界は、幻想であるというのは、霊界が、物質界に入ることを妨害することで、成立していることを意味している。)





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Last updated  2011年09月22日 09時05分24秒
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