シュタイナーから読み解く神秘学入門

シュタイナーから読み解く神秘学入門

2011年10月21日
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カテゴリ: 神秘体験空間
 人間が、神界に属したときの過去の遺産からの進化ではなく、現在のように物質的に前進する進化に属するのは、物質の背後にあり、血液を通じて物質の中に、自我が注ぎ込まれるせいである。

 ルシファーや、アーリマンは、進化のある段階を克服せずに進化から取り残されることで、人間の世界にやってきた。

 (堕天使悪魔は、落第生といえる。いわば落第した先輩なので、始末に終えない。)

 これまで述べてきた事実全てを注視すれば、地球進化のはじまりにおいて、明らかに人間が共通のもの、いわゆるルシファーとアーリマンを1つに結びつける悪徳を持った、ということが理解できる。堕天使たちは、血液の中に、共通する悪徳を、はじめから持っていた。

 というのも、もし、人間の血が、人間のために神々が意図したままのものだったら、人間の血は、形態霊の純粋な霊的な放出だったはずだからである。形態霊は、人間の霊的な血と一緒に、人間の中に生きていただろう。

 人智学徒の多くが知っているように、形態霊とは他でもない、聖書に記述された七柱のエロヒムのことである。ミュンヘンでの創世記に関する連続講義で述べた事実全てを思い出せば、もし、人間が、霊的な血を当初予定されていた状態に保持していたなら、人間は七柱のエロヒムを自分の中に感じていたはずである。

 人間は、内にある自我が七つの霊的な構成要素からなることを感じていただろう。

 七つの構成要素のうちの1つが主神であるヤハウエ、もしくはエホバに相当し、他の六神は、さしあたり人間にとっては下位に位置する神だっただろう。

 (ヤハウエとは、日本でいうヤオロズの神、八幡神のことに思われる。)



 人間の血がルシファーの色に染められたため、自分の内に、上記の七重性を再び受容できるようになるまで、成熟するのに必要な充分なインテュイション(神通力)、インスピレーション(霊聴力)、イマジネーション(霊視力)的な霊的実質を、神経、筋肉、骨から流出するために非常に長い間待つ必要性が生じた。

 現在では、次のような抽象的な命名法で、霊的な実質を認識できる段階にようやく到達したにすぎない。

「肉体から自我に働きかける霊的な人間の本性、同じくエーテル体から働きかける霊的実質、アストラル体から働きかける霊的実質、自我(ヤハウエ、もしくはエホバ)からの霊的実質、マナスあるいは霊我、ブッディあるいは生命霊、そして、アートマンあるいは霊人から働きかける霊的実質等の人間の本性、である。」

 (1.肉体、2.エーテル体、3.アストラル体、4.自我、5.マナス、6.ブッディ、7.アートマン)

 もし人間の進化の途上で、ルシファーの介入がなかったら、人間は、現在のように、特別1つの霊的な器官の自我だけをひときわ輝かせ、他の6つの構成要素を目立たなく、暗くするようなことは、決してなかっただろう。

 地球進化の初めに、自我以外の構成要素を目立たなくし、暗くした反面、自我が特別明るくなった理由は、すなわち、輝くような光に満ちた自我性をもつようになった真の理由は、自我が(ルシファーにより)濃密な物質性の中へと追い立てられた事実にある。

 そのため自我は、特に個別性、特に孤立した個別性に対して明確な意識に到達できたが、もし、この個別性に到達できなかったら、絶えず自分の七重性を感じていたはずだった。

 このように、もし人間の血が当初のまま、霊的な状態、つまり天国にとどまっていたなら、初めから七重の特質を持った自我へと到達していた真実を理解できる。しかし人間は、ルシファーの介入を受けることで、唯一の、孤立した性格を持つ自我へと至り、その自我を、人間という存在の中心に位置するものとして認識し、感じるようになった。

 (人間を七色の虹に喩えるのは、以上の真実からきているのかもしれない。そういえば、子供にときに、レインボーマンという戦隊ヒーローがいたことを思い出した。)

 従って、当初予定されていた霊的な形態での血は、人間が、自分たちを普遍的な1つの人種であると感じるように、1つにまとめ、社会的な方向で働けるような認識を含んでいた、という真実が理解できる。

 当初予定されていたように、七柱のエロヒムが人間の自我の中に顕現していたなら、1つの人種としてまとまっていたはずである。ルシファーの人間への贈り物の意図は、人間が、自分を特別な個人として感じると同時に、その自立性の中で、自分を普遍的な1つの人類種から、別人種として切り離すことにあった。



 宇宙は、人間が、地上においては、ルシファーの働きを通じて、益々独立する傾向を持つようになる一方で、七柱のエロヒムを通じて、自分を、人類全体の一部とし、その一員として益々感じる傾向を持つようになるような形で、進化プロセスを辿っている。

 以上のことが道徳の面で、そして人間が進化していく上で、生活全体に関して、どのような結果をもたらすかについては、次回から述べたい。





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Last updated  2011年10月26日 08時38分12秒
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