シュタイナーから読み解く神秘学入門

シュタイナーから読み解く神秘学入門

2012年05月11日
XML
カテゴリ: 神秘体験空間
 例えば次のようなことに言及すれば良い。

 以前、植物の炭について述べてきたが、植物の炭には、動物の蛋白質が大抵持ち、本質的には必須の窒素成分が欠けている。

 この窒素成分の有無が、燃焼に際しても、動物の炭と植物の炭とで、まったく異なった関係の原因となる。更にまた、動物の炭が、例えば、胆汁や粘液、脂肪などの生産の際に、いくらか関与する傾向も引き起こしている。

 このような動物の炭と植物の炭の相違から、人間の生体組織のなかの金属が、非金属とは異なって働くことの注目へと導かれる。

 さて、金属と非金属の対極的な相互作用に注目すれば、非常に重要な事実に到達する。人智学の説明のなかで、人生には、周期があることをしばしば強調してきた。幼児期から歯牙交替期(約7歳)までの期間、それから性的成熟に至るまでの期間(約14歳)、更に20代初めまでに続く第3の期間(約21歳)である。

 事実、これらの周期は、人間の生体組織における内密な事象に結びつき、次のような結論に導かれる。

 歯牙交替(約7歳)をもって終わる第1の期間は、これまで、しばしば特徴を述べてきたが、この期間に、自らを限定し、堅固な骨格の分離や付与へと、器官活動全体の集中した構築が行われる。この期間は、堅固な骨格を、外に向けて、送り出し、まさしく歯(乳歯)で終点に達する。

 さて、実際は、まだ大部分が液体のなかで、堅固な構築へと進む。この堅固な構築が、人間の形態形成全体へと進み、特に周辺(末端)部分の形態形成に関わる。非常に注目すべきことに、この幼児期間に生じる全事象に密接に関わるものを、普段注意を払うことがほとんどない2つの物質に帰す必要がある。

 その2つの物質とは、 フッ素とマグネシウム

 フッ素とマグネシウムは、いわば「希薄化された」状態で、生体組織のなかに現われるが、この幼児期の過程では歯の生え変わるまで、希薄化された状態で、非常に特別な役割を果たす。

 幼児期の骨格等の固定化を、生体組織に組み込む際に生じることは、マグネシウムとフッ素の絶えざる相互作用であり、その際、フッ素の働きは、いわば彫刻家のように、角を削り、金属の放射作用の抑制を引き受けるが、反対にマグネシウムは、放射作用や、繊維束などを組織化し、内部へと石灰質を組織化できるように働く。

 決して無意味なことを述べているわけでなく、自然のなかで起こる過程に驚くほど符合する。いわゆる歯とは端的にいって、歯の周囲、つまりセメント質(歯根)やエナメル質(歯冠)に対しては、彫刻家であるフッ素が、形態をつくり、造形される材料のマグネシウムが流れ込むことによって出来上がる。

 従って、幼児期のはじめには、マグネシウムとフッ素の供給の間に正しい釣り合いをもたらすことが非常に大切である。この釣り合いが正しくもたらされなければ、早い時期に確実に歯が損なわれることが、体験からわかる。

 最初の歯が生えてすぐに、幼児の歯の形成、いわゆるエナメル質(歯冠)の発達が遅れているか、もしくは歯の成長が矮小化に向かっているかどうかなどを、詳しく調べる必要があるが、今は全体像を、包括的に観察し、暗示しながらアプローチする。

歯
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%AD%AF

 更に、観察の際に、適切な食餌療法によるフッ素、もしくはマグネシウムの供給により、様々な病変を除去するように気を配ることも必要である。適切な食餌療法により、人間の形成過程(プロセス)を直接洞察できるようになる。

 人生の第1期(幼児期)の数年間は、人間は、実際に外界の一部なので、マグネシウムとフッ素間の相互作用は、外界の強い影響下の物質構成に従い、発見できる。実際、フッ素は、外界の、金属の放射作用に対抗する物質から取り出される。

 同様に、人生の第3期を取り上げてみると、第1期のマグネシウムとフッ素と同じように、鉄と蛋白質、もしくは蛋白質形成全体との間に正しい均衡を取ることが非常に問題になってくる。この正しい均衡が取れずに、蛋白質と鉄の間の正しくない相互作用を修正するような作用が現われないと、外的には萎黄病[Bleisucht]の症状が現れてくる。

萎黄病
http://100.yahoo.co.jp/detail/%E8%90%8E%E9%BB%84%E7%97%85%EF%BC%88%E9%89%84%E6%AC%A0%E4%B9%8F%E6%80%A7%E8%B2%A7%E8%A1%80%EF%BC%89/

 従って、成長を大まかに見るだけでなく、個別的に詳細にみることが必要で、駄目になる歯は、幼児期に既に準備され、後の年齢になって表面化するので、例えば、萎黄病として今日(1920年)、科学的に知られている事項のみに注意するだけでなく、病気の本性まで理解するなら、人間の生体機構の秘密のなかに入っていく必要がある。

 以上のことから、人間の生体組織の構築、つまり内的な構築に関与する金属が、どのようなものか、大凡わかるだろう。ある関連から、最重要な金属として示した鉛、錫、銅、水銀、銀、および金は、鉄は例外として、生体構築には関与しない。

 鉄は例外として、鉛、錫、銅、水銀、銀、および金は、人間の生体組織の全体的な機能には直接関与しないが、だからといって、関与しないわけではない。概ね、人間の生体組織の末端(末梢)部分に配置されている組織形成に関与する物質を探求すると、珪素[Silicium]に至る。

 末端(末梢)部に珪素が関与する事実については既に述べたが、人間に起こることは、皮膚内だけでなく、人間は、全体として、宇宙的な経過(プロセス)に紡ぎ込まれていることに注目しなくてはならない。人間の生体内では、御馴染みの物質が意味を持つように、生体外では、上に列挙した金属が人間に有効で、意味をもつ。

 ただし、鉄には生体内と外の媒介の役割が与えられている。鉄はいわば、皮膚内に配置されている組織と、皮膚外にある外界との間を媒介する役割を引き受けている。この事実から、次のような結論に到達できる。



 単に、人間を解剖して、目の前にみえる構造をみるだけでは、結局、人間の一部を観察しているにすぎないことを理解すべきである。そのような観察では、宇宙全体からみた全体人間ではなく、全体人間に属する物質部分、つまり、外界に対抗する物質作用の面しかみていないからである。

 逆に、外界に含まれている鉛、錫、銅他の作用において、人間の本性が成立している。従って、自然科学的な意味で、人間の生体機構を観察する場合でさえも、皮膚による境界づけを行ってはならない。





お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

Last updated  2012年05月15日 11時56分36秒
コメント(0) | コメントを書く
[神秘体験空間] カテゴリの最新記事


【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! -- / --
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
X

© Rakuten Group, Inc.
X
Design a Mobile Site
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: