シュタイナーから読み解く神秘学入門

シュタイナーから読み解く神秘学入門

2012年05月14日
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カテゴリ: 神秘体験空間
 人間は、外界の作用により成立し、物質構造の面だけから、人間を観察すべきではないことから、単に内から外へと働く作用を問題とするのではなく、外から内への作用、外界からの、いわゆる器官組織の過程(プロセス)に対する方向付けの作用も問題となる。

 上記のような事実の考慮は、次のような事実からも、非常に深い意味を持つことが明らかになる。

 「端的にいって、人間の生体内の物質は、次のように作用する。化学の塩(えん)として知られているように、その物質が塩基と結びついて現われるか、もしくは酸と結びついて現われるか、そのいずれでもなく、中性として現われ、作用する。」

 しかし、生体内の事象は、単なる塩(えん)の変化、例えば、塩基から酸への変化の後に、中性へと至るような、アルカリと酸の対立する2極の作用による特性だけでは言い尽くせない。更に考慮すべき事項は、酸、塩基(アルカリ)、中性の塩(えん)という三重性が、本質的に、生体内の器官全体の作用に、どのように関与するのか、ということである。

 例えば、塩基(アルカリ)性全般は、口のなかや消化において、前方から後方へと経過し、継続する作用や過程(プロセス)を支援する傾向をもつ。塩基(アルカリ)は、前から後へという方向に関わり、酸は、その逆の方向に関わる。

 (ちなみに、ヨガによると、阿吽「あうん」の呼吸の「あ」と叫ぶと、血液はアルカリ性の傾向になり、「う」と叫ぶと、酸性の傾向になり、「ん」と叫ぶと、中性の傾向になるという。)

 前と後という対比に注目するときにだけ、塩基と酸との間の対比に辿り着く。中性の塩は、塩基と酸の両者に対して、地上と垂直の位置にある器官に関与する。上から下に経過する作用全般は、中性の塩が関与している。

 従って、塩基(アルカリ)、酸、中性の塩のなかに、人間がどのように置かれているのかを考察するなら、前から後、後ろから前、上から下の3つの方向を考慮しないといけない。

 以上のような考察や、人間の観察を通じて、純粋に外(唯物)的な科学による金属の性質と、生体機能に関する生理学との間に橋を架けるような例を、正しい認識から、再度獲得できる。このような知見から、中性の塩と、地球との親和性や、塩基(アルカリ)と酸のもつ特性が理解できる。



 そして、上記の事実から、生体組織のなかで与えられている機能の方向を、何らかの方法で熟知することで、逆に、この機能の方向に介入できることもわかる。例えば、軟膏を塗ったり、湿布を貼ったりして、外から生体内の器官の機能の方向性に関与する治療などが重要となる。

 すると、軟膏などの、外から関与する作用の方向などを研究する必要性が生じる。場合によっては、ピリピリする芥子軟膏の作用や、金属などの軟膏の作用など、正しく調合するのは勿論だが、外からの作用が、生体内での治癒作用に劣らず大きな意味を持つこともある。

 ただし、いずれ明らかになるが、軟膏を、どのように塗るか、もしくは、湿布として貼りつけるべきかなどの用途を探求しなくてはいけない。というのも、ある膏薬を、身体の何処の箇所に塗るかによって、症状が様々に変化するからである。

 本質は、身体の適切な場所に塗ることで、生体内の障害を生じる(過度な)作用に対抗する反作用を引き起こすことにある。痛む箇所やヒリヒリする箇所に、大雑把に塗るのは、正しいとは言えない。





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Last updated  2012年05月15日 11時56分55秒
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