シュタイナーから読み解く神秘学入門

シュタイナーから読み解く神秘学入門

2012年07月31日
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カテゴリ: 神秘体験空間
 さて、前回述べた、上部組織と下部組織との間にある境界が、リズムのなかで、破られる場合を再度考察してみる。

 その際、何が起こるのか?

 大半は、上部組織から、下腹部に向かって、上部の活動が侵入し、エーテル的な突破が起こる。上部のみで活動するエーテルが、下腹部に侵入し、精妙な力の突破が起こる。

 そして、精妙な(エーテルの)力の突破が下腹部に生じることで、下腹部に存在すべきではなく、全体に広がるべき環境が、下腹部に限定的に作り出されてしまう。このような突破の帰結として、下腹部に一種の中毒や重篤な下痢を生じることもある。

 上部組織の活動が、下腹部に現われてくると、下腹部の活動は無秩序となる。更に、下腹部に作り出された新しい環境は、多くの場合、動物様植物の性質[tierpflanzliche Art]を持つ下等生物にとっては、絶好の生育環境となる。

 従って、次のような結論に至る。

 「上部からの突破を通じて、腸チフス[abdominaler Typhus]を誘発する環境が生まれる。」

腸チフス
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%85%B8%E3%83%81%E3%83%95%E3%82%B9



チフス
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%81%E3%83%95%E3%82%B9

 以上のようなことから、主となる病因と、副次的な症状とを明確に区別でき、次のような結論に至る。

 「以上のような疾病の根源的な原因と、腸内の多数の下等生物群[Darmfauna]、もしくは細菌群[Darmflora]が、小腸などのなかに出現することで、炎症などを呈する副次的な症状とを区別しなければならない。」

 小腸のなかの、細菌などを含む物質的に出現する下等生物の起源について議論する必要はない。生育環境が生じなければ、植物化も動物化も不可能で、これら植物-動物、もしくは動物-植物の生物活動として現われる寄生生物等全般は、上部活動の、下部活動への侵入に対する反応なのである。

 寄生生物等の繁殖などは、結果として起こる現象なのである。従って、副次的な要因ではなく、主因に向かうことで、治療方法を探究することが重要になる。治療法については後でもう少し述べていきたい。治療法に言及するには、真の病因に遡って探求する必要がある。

 今日の一般、いわゆる公的に通用している医学から、真の治療法(根治法)を発見するのはほとんど不可能である。なぜなら、現代の医学は、物質的(マテリアル)な過程(プロセス)から、霊的な過程(プロセス)に移行する観察を排除しているからである。

 しかし、あらゆる物質の根底には霊が存在する。

 これまで述べてきた事実に注目すれば、腸チフスなどの病像も容易に理解できる。ただ、この病気は、カタル性の肺の症状や、更には意識障害とも結びつくことが非常に多い、という事実も考慮に入れる必要がある。

カタル
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%AB%E3%82%BF%E3%83%AB

カタル性炎症
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%AB%E3%82%BF%E3%83%AB%E6%80%A7%E7%82%8E%E7%97%87

 肺のカタル性の症状とは、上部組織で起こるべき経過が奪われ、下部組織で起きてしまうことに起因する。上から下への(エーテルの)突破が起こると、上部で起こるべき過程が、下部で起きてしまうため、もはや上部では起こらなくなる。

 同様に、上部で、意識を形成している器官も、もはや正常に働かなくなる。この主因に注目すれば、腸チフスの全体像が自ずと、魂の前に現われてくる。

 通常は、いわば外見上ほとんど互いに無関係な症状が、上述した関係から、結びつき、描出できるようになる。勿論、場合によっては、エーテルの突破が、潜在意識のなかで強力に作用し、人体組織のなかに出現する前に、いわば予見的に、客観化しようとする欲求が、実際に現われることもある。

 すると、上部から奪われた経過を、青い斑点などで壁に描きたい、というような欲求を感じるはずである。自分には、芸術家になる使命があると感じながら、絵画の技法を、ほとんど学んでいないような人物が出くわせば、次のようなことが体験できる。



 (壁に落書きするのは、上から下へのエーテルの突破が生じている可能性がある。)

 表現主義の絵画のなかに、このような独特な活動の産物が発見できる。表現主義の絵画のなかに現われる多く、例えば、赤や黄色の色彩などの表現から、その画家の下腹部に関する容態などを探究するとよい。

 また、青紫色などの表現から、その画家の上部や肺の活動に関する容態などを探してみるとよい。また、詩句のなかの表現から、肺の活動とともに頭部に向かい、リズミカル(規則的)に働きかける(エーテルの)容態などが観察できる。

表現主義
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%A1%A8%E7%8F%BE%E4%B8%BB%E7%BE%A9

 以上のような表現と、人体の症状との関係を洞察していくと、人間の外への行為全般と、内の人体組織化全体との間に、不思議な一致が発見できる。つまり、絵画等の表現の仕方から、人体機能に関する、ある種の直観(霊)的な洞察力(イントゥイション)を感得できる。





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Last updated  2012年07月31日 15時38分02秒
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