シュタイナーから読み解く神秘学入門

シュタイナーから読み解く神秘学入門

2012年09月13日
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カテゴリ: 神秘体験空間
 前回は、老子の第16章から、幸福になる秘訣を紹介した。老子の訳で、ネットを色々検索していくと、世の中には、やはり上には上がいて、優れた人が沢山いることに気づかされる。

 老子の訳についても、実に万華鏡の如く千差万別なのである。

 それは、人間一人一人が、宇宙である証拠である。様々な宇宙が、この世に宿り、様々な経験を積んでいる。

 さて、せっかくなので、前回紹介した老子第16章のまた別の現代訳を紹介したい。

 それは以下のサイトである。

http://home.att.ne.jp/wave/ayumi/Lao/016.htm

 以下は、その抜粋である。非常にくだけていてわかりやすい。

  ☆ ☆ ☆

第壱拾六章 虚を致すこと極まり


 心が優しく安らかになっていくこと。
 怒りや悲しみで心が苦しくなることなんてない。

 色んなモンが育って、それから元に戻っていくのが観えてくるや。
 どんなものも、自分の本当の姿に帰っていくものなんや。
 自分らしくいられたら心安らかになるんやよ。
 必要なのはその心がホンマに望む自分の姿に気付くことやね。
 そしたら楽しく生きられるよ。優しい気持ちになれるよ。
 心が望まへん自分で生きるてことは、心にも身体にも不幸で悲しいことかもしれへん

 心を穏やかにして生きていれたら
 自分が生きているのは大きな地球のなかで、人間も大自然の生き物のヒトツで、
 地球さんからしたら、どの動物も植物も昆虫もカワイイ我が子なわけってコトに気付くんや。



  ☆ ☆ ☆

 以上から、老子は、現代に向かって、次のように語りかけている気がする。

 ただ生きているだけでも、宇宙からすれば、それはもう本当に幸せなことなのに、人間は馬鹿で不感症なので、そのことを忘れて、ああだこうだ!と不満ばかりをお互いにぶつけあっている。

 不満をぶつけあっても何も解決はせずに、ただ不満が充満するだけなのに!

 地球の小さなニキビみたいな無人島を、ああだこうだと取り合って、ケンカしている愚かさといったら、全くアホらしい!



 環境破壊こそ問題にすべきなのに、誰も住まない土地の所有をああだこうだと争っている。

 お金がそんなに大切なのだろうか?

 お金があっても、環境がなくなれば、おしまいだよ!

 信頼がなくなれば、闇だよ!!

 住んでいる土地よりも、住まない土地を問題にしている。強欲のなせるわざである。

 もっと素直になろうよ!

 いま生きているだけでも有難いことなんだからね。

 お互い仲直りしようよ。不満は自分のなかにあるのだから、相手を赦すことで、不満も消えるのだよ。笑い合おうよ!

 地球は、そんな下らない人間たちを温かく包んで笑っているよ!!

 幸せになるのに条件なんか必要ないのさ、ただ自分から素直に幸せを感じればよいのさ。

 というように、老子は、人類の馬鹿さ加減に呆れているようにもみえる。

 続けて、幸福を感じる能力を高める方法を、老子の第37章から紹介したいが、第37章の現代訳は、上記に紹介したサイトには残念ながらなかったので、前回紹介した以下のサイトから抜粋し、「タオの法則」から、そのやさしい現代訳を続けて紹介したい。

老子 第三十七章 道は常に無為にして、而も為さざるは無し
http://blog.mage8.com/roushi-37

  ☆ ☆ ☆

原文
 道常無爲、而無不爲。侯王若能守之、萬物將自化。化而欲作、吾將鎭之以無名之樸。無名之樸、夫亦將無欲。不欲以靜、天下將自定。

書き下し文
 道は常に無為にして、而(しか)も為さざるは無し。侯王(こうおう)若(も)し能(よ)くこれを守らば、万物は将(まさ)に自ら化せんとす。化して作(おこ)らんと欲すれば、われ将にこれを鎮むるに無名の樸(ぼく)を以(も)ってせんとす。無名の樸は、それまた将に無欲ならんとす。欲あらずして以って静かなれば、天下将に自ら定まらんとす。

英訳文
 “The way” never does anything voluntary, but it can accomplish everything. If a monarch follows “the way”, all things grow up spontaneously. If there are some trying to forestall others, I calm them with the spirit of a nameless raw wood. If people have the spirit of a nameless raw wood, they will renounce excessive desire. If people do not have excessive desire and their minds are calm, the world will be stable.

現代語訳
 「道」は自分からとくに何かをする訳では無いが、「道」によって成し遂げられない事は無い。人の上に立つ君主がこの事を弁えていれば、全てのものが自分から成長しようとするだろう。成長する過程で自分だけ飛びぬけようとするものがあれば、私は名も無い切り出したばかりの丸太の様な素朴さをもってその心を鎮めよう。丸太の様な素朴な心であれば、無駄な欲望を持つ事も無い。皆が無駄な欲望を捨て去り、心が静かであれば、世の中は自然と安定するだろう。

 Translated by へいはちろう

  ☆ ☆ ☆

 なんだか、私には、少し堅苦しい老子の感じがする。私はもっとくだけた老子が好きな性分なので、「タオの法則」の老子の方に親近感を覚えるから、以下に紹介したい。

  ☆ ☆ ☆



 その領域にある限り

 人は完全なる解放の中に遊び続ける。


 人には食欲と性欲という二大欲求があると言うが、食欲は、食べるべき時に、食べなさいと伝える尊い自然の信号だ。欲でものを食べる肥満の人は、まず血液が汚れている。快の体験の欠如により、満たされない心理が、狂った食欲を作り上げ、血流の汚れが体中に蓄積され、細胞が自然界との歯車からはずれ、交感力を失っている。

 狂った受信機のように、ストップ信号もゴーサインとしてしか認識できなくなる。そうした人にとっては、確かにそれは欲なのだ。

 性といわれるものも本来、欲ではない。それは、広大なスケールの信号だ。

 性の性以前の働きは、異なる存在との交感を促す力である。自己の存在以外の存在は、ことごとく、水も、空気も、植物も、すべてが異なる性質の存在、異性である。宇宙のすべての存在は互いに異質である。それゆえに広大なエネルギーが生まれるのである。

 人間は、そうした限りない存在と交感することでその本質たる宇宙につながる。その時の感覚が、快である。それが断たれる時、自身の存在意義を失う。その欠如が、様々な病理を生む。それは、人間にとっては、最も根本的な孤独感であるからだ。

 愛欲、食欲、性欲、所有欲-全てはそこから生じている。

  ☆ ☆ ☆

 以上の現代意訳でも、なんとなく堅苦しさを感じるかもしれないが、ともかく、老子を、自分の言葉に置き換えることが重要である。

 何度も老子を味わうことが、そのまま幸福の感性につながる。

 というのも、老子は、古代アトランティス時代の幸福の秘訣が詰まった叡智そのものなので、それを読み解くことで、古代人の幸福感が同時に甦るようにできているからである。

 老子という幸福感を感じる感性ソフトをインストールするのは、各自の読解能力にかかっている。学者風の専門家ばった訳にして老子を死なせて、悪魔のように権威づけしては老子は、無意味であるばかりか、聖書の現代訳のように、悪魔崇拝の悪魔の洗脳書にもなってしまう。

 古代の書籍は、良心で読み解くことが肝要なのである。悪意をもって読み解けば、悪魔の洗脳書にもなってしまうから注意が必要である。





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Last updated  2012年09月13日 16時20分48秒
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