シュタイナーから読み解く神秘学入門

シュタイナーから読み解く神秘学入門

2012年10月17日
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カテゴリ: 神秘体験空間
 前回は、オカルティストの教育について考えてみた。オカルティストの教育とは、キリストの「信じるものは救われる」を源流にしていることに、改めて気づかされる。

 「信じるものは救われる」は、よく誤用されることが多い言葉である。それは悪魔も同じ言葉を使うからで、新興宗教の教祖などは、宗教を利用して、「信じるものは救われる」、と洗脳するからである。

 モーリス・ドリール著「療法の真義」を続けて読んでいるのだが、治療哲学ともいうべき、非常に興味深い内容が書かれている。ドリールは、決して、近代以降の物質的な医療を否定するわけではないが、その限界を認めている。

 そもそも、病気とは、患者本人の否定的(ネガティヴ)な想念から生じたもので、その想念を消し去らない限り、その帰結として、肉体に現われた疾患を取り除いても、やがて再発するばかりか、かえって悪化した形で現われる、と述べている。

 このことはドリール自身の2年にわたる医療行為から、はっきりと確認した事実だと述べている。シュタイナーも同じことを述べている。

 つまり、「信じるものは救われる」の、いわば逆説的な、「悪しき想念を信じるものは、悪しき想念に巣食われる」というわけである。

 そして、ドリールは、治療に際して、最も重要なことは、患者本人の自主性であり、受容性である、と述べている。いかに、名医であろうが、患者自身が、その名医を信じない限りは、患者自身のなかに、否定的な想念があり、治療は不可能と述べている。

 人間には、もともと神から自由な意志を与えられているので、神の命令さえも、拒絶できる。人間は、神の命令さえも拒絶できるのだから、悪魔の命令など取るに足らないはずだ! 

 キリストの「信じるものは救われる」という言葉は、非常に重要なことを述べている。それはつまり、人間は、神が命じる死でさえも、本当は拒絶できる、ということなのだ!



 そのような意味で、現代の患者のほとんどが唯物論者なので、唯物論を信じている限りにおいて、物質的な医療が、唯物論のなかでいう治療効果を発揮でき、その治療効果も、他の価値観からすれば、プラシーボと同じ、というわけなのである。

 だから、人間が、何を信じるかにより、その人間の存在が明らかになる。古代では、このような認識が当たり前だったので、信仰心が問われた。どの神(意識レベル)を信じるかで、その信仰者の立場(意識)が明らかになるからだ!

 だから、人間は、意識の表現体で、神の名を唱えることは、信仰者の意識を明らかにすることになる。

 つまり、古代の信仰を、現代に置き換えるならば、神は、意識レベルになる。その人の意識が高次なのか、低次なのか、は、その意識が共鳴する意識レベルによる、ということになる。高次と低次の違いは、次元に置き換えられ、高次ならば、意識の行き渡る範囲が、繊細で広範囲ということを意味する。現代物理学の超弦理論などは、この意識論を語るのに相応しい記述をもっている。

 ドリールつながりで、ドリール著の「エメラルドタブレット」も読み始めたが、遥か太古の叡智、つまり意識論を学ぶ上で非常に面白い書である。その本のなかでは、宇宙全体が、6次元の境界の管のなかを、螺旋状に回転しながら、高速で進行している、という。このイメージは、超弦理論に出てくる数理的なイメージとよく似ている。次回以降に、老子につなげて、紹介していきたい。

 さて、何を言っているのか、恐らくチンプンカンプンの人もいるだろうが、はっきりしていることは、良い想念が、健康的な肉体をつくり、悪い想念が、肉体を病気に至らせる、ということである。

 では、良い想念とは何なのか?

 ドリールによると、それは、どんな想念ともバランスを取ることができ、秩序を与えることができる想念だという。この想念は、大和魂のことを述べているのではないだろうか?

 日本には、古来からの裸の付き合いがある。この裸のつきあいとは、信仰する神、つまり意識を表明し、どんな神とも仲良くやっていくことを意味しているのではなかろうか?

 その多様的な意識のことを、大和魂と呼んだのではないか?

 ドリールは、他に、治療哲学のようなことを述べている。病気は、患者の悪しき想念の現われなので、患者の悪しき想念を、善導してやらないといけない。つまり、悪しき想念のまま、いくら肉体を治療しようとも、また同じ過ちを繰り返すどころか、かえって悪化させることにつながる。



 なによりも、そのような人は、病気が魂を救う恵みであることにさえ気づいていないのだから、この世の授業をボイコットしているようなものである。

 ドリールは、一度、病気を治しても、改心しない患者は、再発し、悪化しても、治さなかったと述べている。また、物質的な治療に対しても、金持ちから、カネを使わせる効用があると述べている。

 それは、キリストが、「金持ちは天国には行けない」とはっきりと述べていることからもわかる。金持ちに、カネよりも生命の方が大切であると悟らせるには、大病に罹らせるしかないからだ。それぐらい、金持ちは馬鹿なのだ!

 そのようなことを、老子は、前にも紹介した第48章で述べているが、その紹介は次回に譲る。





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Last updated  2012年10月17日 16時35分05秒
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