シュタイナーから読み解く神秘学入門

シュタイナーから読み解く神秘学入門

2012年10月24日
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カテゴリ: 神秘体験空間
 ドリール著のトートのエメラルドタブレットにすっかり嵌まってしまっているが、「療法の真義」にも書かれていることで、大切なことは、実は人間の死は本質的には存在しない、ということである。

 つまり、秘儀参入と同時に、人間は死ななくなる、ということなのである。

 人間が本質的に不死の存在であることは、エメラルドタブレットに書かれているが、実際に、トートは秘儀参入を果たし、不死の存在となったが、大体5万歳のときに、人類の未来を見据えて、この世を去ったそうである。

 では、人間の死とはなんなのか?

 端的にいえば、個人という意識がなくなる、ということだそうだ。複雑系の科学でいえば、自己組織化が解消される、ということになる。人間個人は、様々な力を統合し、様々な細胞を集約させ、それらに役割を与え、自己という認識を持たせた集合体といえる。

 それら個人を集約し、様々な機能を持たせた社会からなる国家も似たような存在である。人間の意識だけに存在する国境は、その代表的なものである。地球から考えれば、国境など、人間が勝手につくったものでしかない。国と国との過去のやりとりから生まれる認識が、国境をつくっている。

 では、自己、個人とはなんなのか?

 自己、個人を理解するには、輪廻転生とカルマを理解しないといけない。宇宙意識に対する認識不足からくる前世の罪を贖うために、現世に生まれてくるわけで、前世をポジ(陽)とすれば、現世はネガ(陰)となる。だから、基本的に、前世とは正反対の性格をもって、生まれてくることになる。

 だから、宇宙意識と融合できない部分を、自己として背負って生まれてくることになる。融合できない部分は闇となるから、自己は、闇から作られる。闇とは、自分と他人の境界をつくる意識ともいえる。



 エメラルドタブレットには、人類が原罪に至る前の経緯についても書かれている。光の子らが、ネガティヴを救済しよう(悪を善に導くこと)として、ネガティヴ領域に介入しすぎて、光の子らの一部が、ネガティヴ領域に陥ってしまった、というようなことが書かれている。

 その箇所を一部抜粋する。

  ☆  ☆  ☆

 第6章 魔法の鍵より一部抜粋して要約

 遥か昔、原始の人間の時代に、闇と光の戦いがはじまった。当時の人々は、現代人のように、闇にも、光にも満たされた。或る者は闇に支配され、他の者の魂には光が満ちていた。

 この戦いは闇と光の永遠の争いとして、これまで続いてきた。人間には、秘められた不思議な力を用いて、いつの時代にも激しく戦っている。

 宇宙の偉大な力を、建設の為ではなく、破壊を行うのに使う超人達がいる。法則は善にも悪にも、積極的(ポジティヴ)にも否定的(ネガティヴ)にも働くからである。宇宙の偉大な力を破壊に使うような超人達は、闇の兄弟等で、光の子等と戦う黒魔術を用いた。

 彼等は光の子等が光の中へ連れて行こうとする人々を引き戻そうとした。闇でもって総てを満たさんとする闇の長(帝王)等がいて。人々を、彼らの夜へと引きづりこもうとした。光の子等は激しく抵抗し、激しく夜の闇と戦った。

 闇の長(帝王)等は、人間を夜の闇に縛る鎖と足伽を絶えず硬く締め付けた。彼らは常に黒魔術を用いた。闇で、人の魂を覆う魔術を暗黒の力により、人間にも用いた。彼らは幾世をも経て、ある秩序にて団結せる闇の兄弟等(悪魔)になり、人類には敵となった。

 彼らは常に密かに隠れて歩き、人類の子孫には見つからない。常に彼らは光より離れ、夜の闇に隠れ、闇の中を歩き、働く。彼らは沈黙し、密かに闇の力を用いて、人々の魂を奴隷にし、束縛する。



 人々があるものを得たり、或る力を得たりするのを助け、遂にその人達を自分らの手下とし、逃げる手段がないと、押さえつけてしまった。彼等は、思想移入や催眠術によって他人の心を支配する力を持っていた。この力により人間の心を支配し、無秩序の中へ引き入れることが出来た。

 もし、黒魔術団に降伏し、黒魔術団の名簿に記入された人は、死後も、黒魔術団に縛られることになる。彼等は、見えずに近寄ってきて去る。人類は無知なので、彼等が、下位から来た存在に思う。

 暗闇は闇の兄弟等の歩く道で、夜の暗きよりも暗い闇なので、地上を満遍なく歩きながら、彼らは人間の夢をも貫いて行く。闇の兄弟等は、周囲の闇より力を得て、彼らの世界とは異なる世界の住者を招き入れる。

 彼等は、力を持ち、その力を、人には暗くて見えない方向に向けて送り出す。闇の兄弟は、人間の想いの世界にも到り、夜のヴェールで、この世界をとり巻く。人間の魂は、生涯、夜のヴェールの足伽に縛られ、束縛の中に住む。彼等は禁じられた知識を持つので強い。その知識は、夜と一つになるため、禁じられているものなのである。



 「人間よ、わが警告を聞け! 夜の束縛より自由となれ。闇の兄弟等に汝の魂を引き渡すな。汝の顔を常に光に向けよ。汝の悲しみは夜のヴェールを通してのみ来ることを汝は知らない。

 常に上を向いて努力せよ。汝の魂を光に向けよ。暗黒の兄弟等は光の道を旅する者を、彼らの仲間へと誘惑する。光への道を、太陽に向かって旅する者等は、光の子等を、闇で縛ることができるような大いなる力を持つようになることを、彼等はよく知っているからである。

 もし人間の魂が、光へと進歩したいことを願うならば、束縛されてはならない。暗黒(物質)の力に降伏することは、光を遮断することになる。暗黒と無秩序によってのみ、人間は肉体に縛りつけられる。だから、光となり、秩序あるものとなるべきである。

 人間よ、汝のところに来る者の言葉を聞け! されど、その言葉が光のものか否かを見究めよ! 闇に染まる輝きの中で、歩むものが多いからで、そこから脱すれば、光の子となる。

 黒魔術団は、光の道に進歩した人を、いつも引きずり降ろそうと画策している。何故なら彼等は既に進歩させた力を色々と持っているからである。ごく僅かしか進歩してない人や、全然進歩してない人々よりも、高く進歩した人の方が、堪えるべき出来事がより多いのは、この為である。

 光を学べば学ぶ程、逆にその人は無秩序の誤魔化しについて解るようになり、黒魔術団にとっては、価値のあるものとなるからである。

 彼等の道を行くことは易し。彼等の誘う道に従うことは易し。されど、我が警告に注意せよ。光は努力する者のみに来る。智慧に到る道を行くは難しく、光へと誘う道を行くは困難である。その道には岩石が多く、光に向かい、攀じ登るべき山脈が多いいことがわかる。

 困難な道に打ち勝つ者だけに、光の道が開放されることを知れ!

 暗黒の兄弟等の道を行くこと勿れ。常に光の子たれ!

 遂に光は勝ち、闇と夜とは、光により離れて消え去るべきを知れ!

 暗黒の智慧に注意すると同じく、光の智慧にも注意を払え!

 暗黒が消えて、凡てのヴェールが引き裂かれる時に、闇より光が閃き出る。

 黒魔術団に反対して白魔術団があり、人間を無秩序から解放しようと常に努力し、黒魔術団の様々な力をくい止めている。もし、道の探求者が、霊能力ではなく、光に対しての本当の望みを持つならば、白魔術団は、その人と黒魔術団の間に立ち塞がってくれることだろう。

 彼等は黒魔術団よりも大きな力を持っているからである。

 だが、黒魔術団は人間が進歩するのに必要な暗黒面(遺伝力)をつくっているので、存在が許されている。つまり、そのような暗黒を経験し、それに打ち勝ち、そこからとび出すことが、人間の進歩には必要なのである。

 (遺伝力や宿命を克服すべき、ということなのだろう。)

 光の子等は、常に人間の傍らにあって一緒に歩んでいることを忘れるな。

 彼等は太陽の力を持てる大師等である。常に見えないが、人々の守護者である。総ての者に道は開かれる。光に踏み入る者に、その道は開かれる。彼等は、異次元の出入り口のアメンティーの広間への出入りの自由を得ている。

 彼等は太陽なので、朝の君主でもあり、人々の間に耀く光の子等なので、至る場所で、最高に生命のために主権を奮う。彼等は、人のようだけど、同じではない。彼等は、この世に生まれたことはない。

 (生まれたことのない魂を、光の子のアヴァターラと呼ぶ)

 原始より、永遠なる1つなるものの中で、あらゆる空間にあまねく居る存在である。彼等は「一切の無限なるもの」と1つにして、原始の空間から来た存在で、形を持つこともあるが、形なき存在でもある。

 白魔術団の大師や大超人達は、人間を守護し、悪い力を防ぐ為に、人間の中に目覚めた太陽の力、太陽叢の力を使う。光の子等は、決して、原初は1つであったことを忘れずに、彼等の兄弟である人間の守護者となる。

 彼等は暗黒を押し戻す秘密の保持者である。このような秘密は、大師となる道を行く者に与えられる。

 彼等は秘密を与え、あらゆる害より、人類を守る。大師への道を行く者は、夜の束縛より自らを解放すべきである。その人は恐怖の妄想を征服すべきである。

 これらを知りながら、彼はあらゆる智慧を獲得すべきである。暗黒を貫く道を行くべきである。しかもなお、自らのゴールの光を絶えず自分の前に掲げることを忘れるな!

 光への道の行く手には、大きな障害物に出くわすだろう。されど、太陽の光とともに、それらを乗り越えよ!

 大師になりたいと思う者は、この世に現れるものを規制する法則をマスターしなければならない。そして恐怖に打ち勝ち、光の道を恐れずに進まなければならない。」

  ☆  ☆  ☆

 以上のようなことを、老子は、第63章で説いているので、次回に例のごとく紹介する。





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Last updated  2012年10月25日 16時29分59秒
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