シュタイナーから読み解く神秘学入門

シュタイナーから読み解く神秘学入門

2012年10月25日
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カテゴリ: 神秘体験空間
 前回はエメラルドタブレットに書かれている光と闇の戦いについて紹介し、老子につなげた。オカルト(秘教)では、光の一部が、闇(ネガティヴ想念)に陥ってから、光と闇の戦いは続いている、といわれている。

 光の神は、巨大なオーラ(霊光)という意味のアフラマズダで、闇の帝王は、アーリマンである。古代では、物質光、つまり電磁波は、黒光と呼び、霊光を白光と呼んで、区別していたそうである。人間には、神は光にみえるが、光といっても、輝き具合から様々な段階があるからである。

 だから、光を区別する認識が必要になる。ドリール著「カバラの真義」によると、聖書の「神に似せて、人間をつくった」という記述は、人間の肉体の形ではなく、人間の意識のことを述べているという。つまり、人間は、神の意識である白光の分光である、というのである。

 また、神を認識するには、人間は分光なので、自らが全体光になるまで、ネガティヴ想念からくる鈍重さを捨て、輝きを増さないといけないと述べている。仏教でいう穢れを浄化することである。

 穢れを浄化するといっても、物質世界を否定するのではなく、克服することが必要である。そのために、闇の世界である物質世界に転生し、その領分に応じて、自ら物質世界を克服し支配する必要がある。

 エメラルドタブレットには、この世に転生する3つの方法が書かれ、3種類の聖者についても、ドリールが言及している。

 3つの転生の方法は以下であるという。

 1.両親から遺伝として受け継いだ肉体に宿って誕生する方法
 2.既に肉体をもっている魂と交換する方法


 1の方法がほとんどであるそうだ。2の方法の代表例は、ヒトラーであるという。ドリールは、キリストも1の方法で生まれた、といっているが、シュタイナーは、2の方法だと、その見解は異なっている。

 シュタイナーは、ゾロアスターが転生した魂と仏陀の流れを汲む魂が、1の方法で2人のイエスとして生まれたと述べている点では、ドリールと同じだが、2人のイエスが12歳のときに、仏陀の流れを汲む魂が、ゾロアスターのイエスの魂の乗り代わりの犠牲になって、仏陀の方の肉体に転生し、ゾロアスターの魂の元の肉体は他界した、という見解である。

 2人で1つとなったイエスに、ヨハネが洗礼を施すことで、いままで生まれたことのない光の子の純粋なアダムの霊キリスト(白い鳩を象徴とする)が宿った、という2の方法を用いた見解を、シュタイナーは述べている。

 以下のサイトを参照に
http://blogs.yahoo.co.jp/sakimorikeikan/55920796.html

 3の方法は、一時的にしか効果がないという。蛇人が使う血を代償とした幻術も恐らくこの3の方法のように思われる。

 さて、3種類の聖者については、ドリールは以下のように述べている。

 1.アヴェターラ(アバター)
 2.アデプト
 3.マスター

 1のアヴェターラは光の子で、この世に転生する必要のない意識体であるといわれている。2のアデプトと3のマスターは、秘儀参入者のことを意味するが、秘儀参入は3段階に大別されていて、第3段階にまで達した者をアデプトと呼ぶようである。ただし、第3段階に達したからといって、必ずしも上位とはいえないという。



 いずれにしろ、光に従うか、闇に従うかは、本人次第というわけである。

 以上のようなことを、老子は、第63章で説いているので、例のごとく紹介する。

  ☆  ☆  ☆

第六十三章 無為を為し、無事を事とし、無味を味わう

原文


書き下し文
 無為を為(な)し、無事を事(こと)とし、無味(むみ)を味わう。小を大とし少を多とし、怨みに報ゆるに徳を以(も)ってす。難(かた)きをその易(やす)きに図(はか)り、大をその細(さい)に為す。天下の難事(なんじ)は必ず易きより作(おこ)り、天下の大事は必ず細より作(おこ)る。ここを以って聖人は終(つい)に大を為さず、故に能(よ)くその大を成す。それ軽諾(けいだく)は必ず信寡(すくな)く、易きこと多ければ必ず難きこと多し。ここを以って聖人すら猶(な)おこれを難しとす、故に終に難きこと無し。

英訳文
 Do doing nothing. Live for nothing special. Enjoy tasteless life. Consider small things as big and small quantity as large. Repay a favor to a grudge. Solve a problem before it becomes hard. Solve a trouble before it becomes big. A hard problem often results from an easy problem. A big trouble often results from a small trouble. So the saint who knows “the way” does not do a great thing. He does small things and accomplishes great things. If you undertake problems casually, you will lose your trust. If you regard problems as easy, they will become hard. But the saint considers all problems as hard, and he can solve them easily as a result.

現代語訳
 「特に何もしない」という事をして、「なんでも無い事」を仕事として、「味気の無い生活」を味わう。小さなものを大きく捉え、少ないものを多く感じて、人から受けた怨みには徳をもって報いる。難しい事はそれがまだ簡単なうちによく考え、大きな問題はそれがまだ小さいうちに処理する。この世の難しい事は必ず簡単な事から始まり、大きな問題は必ず小さな事から始まるのだ。だから「道」を知った聖人はわざわざ大事を成そうとはしない、小さな事を積み重ねて大事を成すのだ。安請け合いをしていては信頼など得られないし、安易に考えていると必ず困難な目に合う。しかし聖人は些細な事でも難しい問題として対処するので、結果的に特に難しい事もなく問題を解決できるのだ。

 Translated by へいはちろう

 (続いて、「タオの法則」から抜粋する。)



 1つは世の中の枠組みの中で上を目指すタイプ

 もう1つは自己に耳を傾けることで

 世の中の流れを変えてしまうタイプ

 真のリーダーは例外なく後者である


 世の多くの上に立つ人間は、属する社会組織に自分を合わせ、認められるよう努力を払い続けることで大きな立場を掴み取った人間だ。彼らは他人の評価に価値を置き、上ばかりを目指す同類タイプとの見えざる競争の中で、その目的を勝ち取る。

 世の中の戦争を作り上げるリーダーたちは、前者のタイプである。彼らは組織のトップを目指し、トップになれば、その組織の巨大化を目指す。そうして集団と集団は、いずれ対決を迎える。彼らは、社会の性質に影響を及ぼすことはない。ただただ社会の現状に当てはまり、1つの歯車となるだけだ!

 しかし、こうした世の歯車タイプとはまったく異なるタイプの人間が、時に世の多くの人たちの心を動かすことがある。他人の評価などまったく眼中になく、常識や既成観念にもとらわれず、自己の中心から聞こえる内なる声にただただ耳を傾け続ける。

 彼らは、自然界同様、常に新たな創造を創出する。

  ☆  ☆  ☆

 ワビサビまで味わい尽くせば三昧になる。例えば、人間の味覚は7段階あるが、更に味わい尽くすと12段階に分かれるそうである。甘味、酸味、塩味、苦味、辛味、渋味、刺激味、無味、脂身味、アルカリ味、金属味、電気の味であるそうだ。

 充分に味わうには、味覚を超越しないといけない。つまり物質界を味わうには、物質界を超越しないといけない。つまり、ワビサビを代表とする日本文化は、小環境、小宇宙という箱庭をつくることで、物質世界を超越する秘儀参入の方法の名残ともいえる。

 「入魂」という言葉からわかるように、精神の創造性、精神の向上を目指すもので、単なる金儲けでは人間失格なのである。日本人とはいえない。日本は、太陽の火を崇拝する国だからである。日本人とはいえない大人が沢山いる日本はもはや日本ではない。





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Last updated  2012年10月26日 13時30分21秒
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