シュタイナーから読み解く神秘学入門

シュタイナーから読み解く神秘学入門

2012年11月13日
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カテゴリ: 神秘体験空間
 人類にとって有益な形で医学研究を続けていくなら、この連続講義で示唆した、健康、もしくは病気の人体を、外にある様々な力や物質や作用全般と一緒に探求することを、実際に広めていくことが望ましい。

 人体の内外の関係を探求することで、病気の識別を目指す自然科学の方向性と、治療薬や治癒作用を生み出す努力との間に、益々一層、橋を架けることができる。しかし、このような探求法から成果をあげるには、人間を包括的に観る術を獲得し、現在の人間がもつ外界とのある関係に、人智学的な光(叡智)を当てることが不可欠となる。

 人間の外界との関係は、最も進んだ状態として、外界に対する知覚や外界との相互作用のなかに現われてくるが、外界に対する知覚は、例えば、眼の知覚(視覚)のように、人体内の物理的作用とは、本質的に僅かしか関わっていない。

 しかし、低次の知覚の嗅覚や味覚の領域に入れば、外の環境との外(物質)的な交流が内面化する様子を洞察することができる。というのも、実際、消化活動は、ある一点までは、知覚活動の継続や変化に他ならないからである。

 腸の働きによって、栄養分が、リンパや血液形成の働きに変換される地点までは、また、この地点での移行も、根本的に言って、低次であるほど、器官活動に継続、もしくは変化した知覚活動なのである。

 従って、本質的には、栄養分が、リンパや血液に移行する点までは、消化過程のなかに、味覚の継続や変容が認められる。

 上記のような事実を正当に評価できれば、必要な治癒力を認識するためや食餌療法のための基礎知識の獲得のための準備ができる。また、逆に、有害な作用を及ぼすものも、系統立てて、少しずつ見極めることができるようになる。

 というのも、次のようなことを考えてみればよい。

 例えば、アンモニア塩の人体組織への作用を調査すれば、今日の自然科学の信奉者は次のように言うだろう。



 さて、ところが、運動神経という呼び名はナンセンスである。随分と強調してきたように、知覚(感覚)神経と運動神経との間に違いはない。だから、「運動神経」というような名称はナンセンスである。重要なのは、そのような名称とは、本質的に異なる性質(役割)にある。

 重要なのは以下のことである。

 味覚から血液形成にまで達する領域のなかで、アンモニア塩が、その作用を維持しているうちは、味覚作用が体内で継続し、この継続した味覚作用は、同時にアストラル体での経過でもあり、アストラル体のなかに、例えば、汗の分泌などとして見られる反射活動を引き起こす。

 最初の消化活動とでも呼べる経過を、味覚過程(プロセス)の継続と捉えるなら、汗や尿の分泌の背後の反射活動を洞察できる。実際に、味覚過程において、主に生じる経過を眺めると、体液の分泌を通じて、その根底では、栄養摂取が関わっていることがわかる。

 汗や尿の分泌の本質は、栄養摂取にある。この栄養摂取で観察される現象は、本質的に、多かれ少なかれ、体内の食物を液体に変える働きに還元できる。この溶解作用には反作用がある。反作用は、肝臓や脾臓の活動のなかに現われる。

 従って、肝臓や脾臓活動も、本質的には、水の液体の活動に分類する必要がある。しかし、消化の最初の溶解作用とは逆に、肝臓活動には、最初の過程でなされた溶解物を包み込み、覆い、変容を再び元に戻す機能をもつ。

 例えば、塩を湯に入れる場合と比較すれば、実際の栄養摂取のイメージを獲得できる。湯のなかで、塩は溶けて分解するが、これは、食物が、リンパ管や血管に摂取されるイメージに相当する。

 そのとき、その脇に、球形に閉じるように組織形成に努めている水銀の数滴を置いて比較すれば、これは、リンパ管や血管への食物摂取に始まる消化過程を支配するアストラル体や物質体の肝臓のイメージに相当する。

 実際に体内で起こっていることを、上述のようなイメージから、洞察することが是非とも必要である。というのも、このようなイメージから、体内の塩の形成や、水銀の形成が、体外の外界では、どのような状態に相当するのか、の探求に導かれるからである。

 人体組織内部の活動を、文字どおり、外界の状態から読みとることができる。人間を常に、外界との関係から観察する必要がある。





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Last updated  2012年11月13日 10時13分59秒
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