シュタイナーから読み解く神秘学入門

シュタイナーから読み解く神秘学入門

2013年08月28日
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カテゴリ: 軟弱日本を斬る!
 前からの続き。

 ☆  ☆  ☆

 思考から物質への変換をもたらす方法を真に理解することは、いわゆる先端技術の全面的刷新と、現行より遥かに耐久性に優れた建物や道路などの建造物を、貴方がたにもたらす結果となります。

 物質の背後の超自然的現実が黙殺されている間は、実在するその方法を効果的に活用したり、そこから利益を引き出すことはできません。

 貴方がたは、まず自己の超自然的現実に気づかずして、更には、自身が物理法則の上に依拠しているのではないことを認識せずして、自らの物質的存在の真の起動力である超自然的現実を理解することはできません。

 よって、私が最初に掲げたい目標は、貴方がた自身も、その一部である「内なる自己」の存在に気づくようにし、なおかつ、自らの真の自由や潜在力を認識する上で障害となっている主知的な残骸や迷信的な残骸を取り除いていくことなのです。

 貴方がたはその後で、真の自由や潜在力を、様々に利用する方法を学べるようになるでしょう。

第6章

セッション526……1970年5月4日(月曜日)午後10時

魂が永遠であるということ 」を論じるには、まだその背景となる情報が充分であるとは言えませんが、少なくとも論じ始める頃合いとしては決して早すぎることはないでしょう。

 たとえ私たちが別の題材の探求中にあっても、内なる自己の多次元的側面には、常に光を当てていくつもりです。この点に関しては誤った解釈があとを断たたないため、まずは何よりも先に、間違った解釈を退けることが大切になります。

魂とは、貴方がたが所有している何かではなく、貴方がたの存在そのものを言います 。

 私は普通、「魂(ソウル)」という言葉より、むしろ「存在(エンティテイ)」という言葉を用いることを好みますが、その理由は単に、後者のほうにはそれほど特定の誤った解釈が結び付いていないことと、その言葉の含意に前者ほど組織化された意味での宗教色がないからです。

 ここで一番問題にすべきことは、貴方がたが魂あるいは「存在」と言う時には往々にして何か完成した、よって発展性のないもので、貴方がた自身というよりは貴方がたに属しているもの、という捉え方をしていることです。

 魂あるいは「存在」とは、換言すれば貴方がたの最奥にある、大きな力を秘めた「内なる自己」であり、それは絶えず、そして永遠に変化し続けます。それは大事にしまわれたまま代々受け継がれていく遺産などではなく、息吹き、応え、好奇の心に満ちているのです。そして貴方の知る肉体や世の中を形づくり、「何かになろうとしている状態」であるのです。

 さて、貴方がたの自我(エゴ)が中心的な焦点を合わせている三次元的現実では、「何かになろうとしている状態」にあるためには、到着地点や目的地点が予め想定されていることが要求されます―つまり、その「何かになろうとしている状態」の結末です。

 しかし、魂すなわち「存在」は基本的に三次元以外の次元に存在しているわけですから、それらの次元においては、「何かになろうとしている状態」が完成点に辿り着くことで成就をみるわけではありません。それは霊的な意味での成就であっても、そうでなくとも同じことです。

魂あるいは「存在」は、絶えず変化を遂げながら、常に学びつつある存在なのです 。



読者の方々は、「全体の自己」が間違いなく知っていることを、意識的な自我が素知らぬふりをするというゲームをさせられているのです 。

 自我というのは確実に「全体の自己」の一部なのですから、基本的にはそうした知識を把握していて当然です。けれども自我は極めて集中的に物質的現実に焦点を合わせているため、そうした情報が物質的見地からも利用できると踏むまでは、知らぬ、存ぜぬを通すことに決めているのです。

 ですから、貴方がたには内なる自己に到達する術(すべ)があります。貴方がたは自らの魂あるいは「存在」から切り離されているわけでは決してありません。

 自我は、物質的現実において時には時化(しけ)のように荒れ狂う海に、じかに挑むのが他の誰でもない貴方自身であるため、自分こそがいわば舵取りを任された船長であると思いたがるふしがあります。しかも、その船を意のままにする任務から注意を逸らされることをえらく嫌うのです。



 実は広い見地から見れば、自我という立場は、内なるデータを無条件に受け取るところに依って立っているのです。貴方がたの自我―言い換えれば、貴方が自身であると考えている「外なる自己」ということになりますが―の部分は、自分の安全を確保し、一見自分を統率し続けているかのように見えます。

 それはまさに、貴方自身の人格の「内なる部分」が絶えず自我を支え、肉体の機能を保ち、内と外の状況から指し向けられる種々の夥(おびただ)しい刺激との情報交換を怠らずにいるからに他ならないのです。

 魂あるいは存在は、輪廻や、確率的偶然にみえる現実でのあり方や体験を通して、萎縮することなく次第に拡大していくのです.この確率的偶然にみえる現実に関しては、追って明らかにしていくつもりです。

 貴方がたが自己の単独性に止まり、完結することを主張するのは、単に自己の存在について極めて制限された概念を抱いているからにすぎません。

 自身の体内には無数の細胞があるにも関わらず、貴方がたはその肉体を1つの体と呼び、自己の所有物であると考えます。確かに肉体は内から外まで、貴方自身によって形づくられたものです。

 しかし、あくまでも「生命体」で肉体を築いているのであって、その究極の最小粒子にさえも息づく意識があるのです。そのように見ていくと、凝集した塊があれば、そこに意識の塊(かたまり)があることになります。

 そして個々の意識には、それぞれの目的、能力、および可能性があるのです。こうしたことからもおわかりのように、貴方という存在には際限というものがありません。貴方であるその魂あるいは「存在」が、自らを囲い込み、真の自由を否定するような境界を、どうして設定できるでしょう。

 さて、私は魂がまるで宝石か何かのように見なされている場面にしばしば行き当たります。揚げ句の果てに神への贈り物として捧げられたり、かつての女性の処女性のごとく扱われる場合もあります。すなわち、魂が極めて価値の高い贈り物で、失うことが善とされ、その行為が受け取る側にとって至上の贈り物になるという意味です。

 この種の思想は多くの処世学のなかに存続しています。そこでは、魂が最初に授けてくれたと見なされる存在のもとに返納されたり、あるいは存在と非存在の間のどこか曖昧な状況のなかに消失したりします。

 しかし、何をさておき、魂は生み出す力をもつのです。魂についてはあらゆる角度からの議論が可能で、その性質もある程度は知り得るものです。

 読者の方々も、十二分な動機のもとに重要な関心事として探求されるのであれば、大半の方々が独力で、魂の性質を見出されることでしょう。魂、あるいは「存在」はそれ自体、その動機の強さと、エネルギーと潜在力の規模において、どの宇宙にも類を見ない意識の1つなのです。

 魂は、貴方がたにはとても信じられないほどエネルギーが集中した状態で、限りなき潜在力を秘めています。しかしながら魂は自己というものに取り組まねばならず、自分の世界を形づくらねばなりません。

 魂には全ての存在に対する責任があり、貴方がたの理解を遥かに超えた人格的可能性を携えているのです。私の話は、全般的な魂、あるいは「存在」であると同時に、貴方の魂、あるいは「存在」でもあるということを、どうかお忘れにならないでください。

 貴方とは、貴方自身の魂の1つの「現われ」なのです。貴方がたのうち幾人が、自らの現実、つまり現実全体を、現在の貴方に既知なものだけに限定したいと思っておいででしょう。

貴方の現在の自己が、貴方の人格全てであり、その自己は終わりなき永劫を通して変わることがないままだと思っておられる限りは、それをその通りに実行し続けることになります 。

 そのような永劫は死んだも同然のものです。多くの意味で、魂は神性の発端です。のちほど本書のなかで、神の概念についても論じるつもりでおります。いまは取りあえず、魂あるいは「存在」という、より大きな自己だけを見ていくことにいたしましょう。

 魂、あるいは「存在」は、今のこの瞬間にも、読者の方々一人一人の体験の奥深い隠所から囁きかけています。私は本書のなかで、貴方がたの魂、あるいは「存在」が永遠であることを確信していただくにとどまらず、そのなかで生き生きと脈打つ現実を感じることができるようお手伝いしたいと思っています。

 しかしながら、貴方がたは、はじめに自身の精神、かつ霊的な構造についての知識を、いくぶんなりとも得ておく必要があります。貴方がたが一体誰で、どのような存在なのかがある程度わかってくれば、私が一体誰でどのような存在なのかも、より明らかになってくるでしょう。

 私は貴方がたに、自らの奥深い創造的な側面を熟知していただきたいのです。そうした知識を使うことにより、貴方がた自身の体験全てが拡充されうるのです。

 ☆  ☆  ☆

 次回に続く。





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Last updated  2013年08月28日 11時49分57秒
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