シュタイナーから読み解く神秘学入門

シュタイナーから読み解く神秘学入門

2013年09月04日
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カテゴリ: 軟弱日本を斬る!
 前回の続き。

 ☆  ☆  ☆

 夢を見ている時の貴方がたが、大抵、宙を飛んでいる、というのは偽りのない事実です。

 夢見の状態においては、物質的現実に集中していない時の意識とほぼ同じ状況のもとで動いています。従って、そこでの体験の多くは、死後に遭遇するものと寸分違わぬものです。

 亡くなった友や身内と話をしたり、再び過去を訪れたり、旧友に挨拶され、(物質的な)時間で、50年前にあった道を歩き、(物質的な)時間をかけずに宇宙を旅し、案内人たちと出会い、教えたり教えられたり、意義ある仕事に徹して問題を解決したり、あるいは幻影を起こしたりしているかもしれません。

 (夢のなかで先祖に会うことはよくある。時間は、物質界だけのもので、数学的にいえば、波動の重ね合わせからなるリーマン面を微分することから得られる。シュレディンガーの波動関数などは、その典型。)

 物質的な日常生活においては、ある考えを抱く瞬間と、それを物質的に構築する瞬間との間に時間が生じます。ところが、夢境の現実には、そのような制限(障壁)はありません。

 よって、いわゆる死後の現実にあらかじめ慣れ親しんでおく最良の方法は、夢境の自己の本質を探求し、理解することです。ところが、そのために時間やエネルギーを注ごうとする人の数は決して多くありません。

 ただし、そのための方法を手にすることは可能で、そうした方法を使っている人は、死を迎え、意識の全焦点が方向転換しても、隔絶感や疎外感を感じることはありません。



 だから、葬式は明るい方がいいと思う。キリストが、金持ちが天国にいくのは困難といったのは有名。物質性の消失に耐えられないからだろう。)

 さて、自覚している記憶は、肉体的範疇のなかの意識部と深く結び付いているために、肉体が眠っている時に、貴方が離れていても、目を醒ました時の意識には通常、体外離脱の記憶はありません。

 睡眠状態では、これまで昼間の生活で出逢った人であろうとなかろうと、夢のなかで出逢ったことのある人全員を記憶しています。また、全く異なる世界のどこかに暮らす、ただの見知らぬ人であっても、睡眠状態の時においては近しい仲間として数年来、連続体験を共にしている可能性もあります。

 貴方の日常での試みにそれぞれ意義や目的があるように、夢での冒険にも意義や目的があり、独自の様々な目標を目指します。そうした試みは、死後の体験のなかに引き継がれます。

 物質的存在としての貴方の背景にある活力、気力、生命力、そして創造力は、全て、この別次元で生み出されているのです。換言すれば、貴方とは多くの意味で、「夢境の自己」に、肉を付けた投影なのです。

 (物質のなかの自己は、夢のなかの自己の投影であり、いわばホログラフィックといえる。)

 しかし、貴方がたが想像されている「夢境の自己」とは、影法師でしかありません。それは「夢境の自己」が、心理上の連続性に基づいて、自己全てを寄せ集めるための照合基準で、つまり貴方がたの言葉を使えば、「心理上の連続性の照合基準」としてしか見なしていないからです。

 かなり進化した人は「夢境の自己」の深遠なる本質に気づいています。すなわち、それは貴方のなかの完全体として、自己のなかで1つの統合を促す強力な融合性を表わしているのです。

 (我は在りて有る者-אֶהְיֶה אֲשֶׁר אֶהְיֶה「エヘイエ・ アシェル・エヘイエ」の意識)

 「夢境の自己」の体験は、貴方の日常の体験と匹敵するほどに鮮烈であり、また夢という状況のなかで、その「人格」は、物質的存在としての貴方の人格のごとく―実際はそれ以上に―豊かで含蓄のあるものなのです。

 ここで少しの間、貴方がたに子供の頃に戻ったつもりになっていただきたいと思います。私は、子供の貴方がたに、成長した暁には、「大人の自己」とはどのようなものであるか、を説明するという、非常に困難な仕事を引き受けたとしましょう。



 すると子供の貴方がたは言います。「でも、ぼくはどうなるの? 違う自分になると、ぼくは死んじゃうの? ぼく、 いまとちがうふうになっちゃうなんて、いやだよ。 『大人の自己』が、いまのぼくじゃないのに、いまのぼくが死なないで、なんでいつか『大人の自己』になれるの?」

 貴方がたに「内なる自己(大人の自己)」を、説明しようとしている私は、これとそれほど違わない立場にあります。なぜなら、貴方がたは、夢境において、「内なる自己」を認識できても、その円熟度や能力の真価を知ることはできません。

 それでも、人間の子供に、既に、人間の能力が備わっているように、「内なる自己」の能力は既に貴方に備わっているのです。死後、次にやってくる肉体的な転生の構築を学ぶように、夢見の状態での学習の一環として、自らの物質的現実を一日一日どのように構築していくかを学ぶのです。

 (死後、次の転生を形作るように、寝ているときに、起きたときの自己を形作っている。)

 貴方がたは夢のなかで問題を解決します。そして昼間には、睡眠中に学んだ問題の解決法だけを意識上で認識しています。貴方がたは死後、次の転生の課題を設定しますが、それと同じように、夢のなかでも自らの課題を定めているのです。



 次回に続く。





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Last updated  2013年09月04日 12時32分46秒
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