シュタイナーから読み解く神秘学入門

シュタイナーから読み解く神秘学入門

2013年09月05日
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カテゴリ: 軟弱日本を斬る!
 前々回の続き。

 ☆  ☆  ☆

セッション540……1970年7月6日 (月曜日)午後9時29分

 さて、先にも説明しましたように、貴方がたは、別の在り方(死後の世界)やその現実が、自分の現実と共存していることを、日常の覚醒状態においては認識していません。

 現在の貴方がたは、夢のなかでは、そうした別の状況を頻繁に知覚できますが、「夢」の道具一式で、それらを巧みに包み込んでしまうため、目が醒めてから鮮明な記憶を辿ることは、ほとんど不可能になっています。

 同様に 貴方がたは日常生活の真っ只なかで、いわゆる生き霊や亡霊と呼ばれるものとも共棲しているのです。ついでに申しあげれば、貴方がた自身もまたそれらと類似した容姿で、他者の面前に出現することがあります 。

 こうしたことは特に貴方がたが、睡眠状態にある時や、自身の鮮烈な想念を送り出した時、あるいは無意識のうちに体外離脱して、そのまま宙を漂っている時などに起きる可能性があるのです。

 地上に様々な種類の人間が存在するように、生き霊や亡霊にも明らかに様々な種類があります。また、人間の場合も、置かれた状況によって周囲に敏感であったり、なかったりします。それらの霊たちは、物質的な現実のみに焦点を合わせているわけではありません。



 それらは、日常的な体験のなかでも、至極頻繁に見られるような衝動的行為と寸分違わぬ行為の「表出」にほかなりません。

 何度も何度も手を洗わないといられないなどの反復動作を伴った神経症がありますが、同じ場所に何度も何度も戻ってくるという特定の霊や生き霊などの行動も、それと同じメカニズムから生じています。かような場合は、問題の霊の行動も反復動作から成っている場合が少なくありません。

 このような霊、もしくは生き霊の放出者は、様々な理由から、己の体験を自分のものとして理解することが学べていません。こうした霊の反復動作の性質は、精神分裂症(統合失調症)の人の行為に倣うものですが、なかには例外もあります。

 霊が(人の)意識を伴っていない場合もあるのです。霊が、物質的環境に戻ってきた時に、自分が、悪夢、もしくは一連の夢を繰り返し見ていたかのように錯覚するのです。

 よって当人は「無為・無傷」なのですが、意識のある特定部が、物質的環境において、未解決の問題に取り組みながら、苦悩することで、生き霊の形で、エネルギーを放出しているのです。

 霊自体は全くの無害であり、むしろその行為を貴方がたがどう解釈するかが、唯一の難題を生み出す要因になり得ます。現在、日常生活の最中にある貴方がたも、時おり別の(次元の)現実(あの世)に、霊として姿を現わしています。

 そこでは(あの世)、貴方がたの、そうした「疑似形態」が噂を呼び起こし、多くの伝説や社会通念の発生源となっているのです―無論、貴方がたにとっては知る由もないことですが…。

 私は、ごく一般化して話をしております。重ねて申しあげますが、記憶を保持している霊も例外的に存在しながら、概して、それらはほとんど無意識のうちに、異質な別世界(あの世)で、霊として現われている貴方がたと同様に、他への影響を自覚しているわけではないのです。

 思念、感情、願望(を組み合わせたもの)が形を創り、エネルギーを帯びます。それ自体もエネルギーから創られて、可能な数だけ違った現われ方をします。貴方がたは、物質として具現化されたものだけを認識します。

 しかし本書でも既に言及したように、貴方がたは自分自身の疑似形態を自覚のないまま送り出しているのです。これはアストラル次元への移動や投影とは全く別のものであり、それよりも遥かに単純な現象です。

 貴方がたが、アストラル体として現われる現実(次元界)は、貴方自身よりも更に進化しています。そこでの貴方がたはしばしば混乱したり、まごついたりしているために、貴方のアストラル体は、周囲に気づかれています。



 しかし、物質的形態(肉体)をまとっていようといまいと、貴方が感情や思いを抱いているのならば、それらが物質の形態を創り上げ、それに現実性が伴うことになります。貴方が何か1つの物質を強く思い浮かべれば、それはいずれかに出現するのです。

 もし、自分が、ある別の場所にいる光景を強く思い浮かべれば、貴方の「疑似形態」が外へと向かい、その場所に投影されます。その時に、そのイメージが、他の誰かに知覚されるかどうか、その投影に、貴方の意識が一緒にいるのかどうかは、そうした投影の発生には関係ありません。

 このことは、既に物質体系(物質界)を離れた存在にも、まだ物質界に残っている存在にも当てはまります。

 (人間の意識は、単純にいえば、映写機のようなものらしい。超弦理論も、この意識投影と似たようなホログラフィー原理と呼ばれる次元転移を用いて、時空間の歪みの量子重力を説明している。)



 さて、「副次体」に対して「主(1次)体」は、通常、完全な覚醒状態にあり、注意が満遍に行き渡る意識を伴っています。その意識は「オリジナル」の形態ではなく、投影する先の別の次元の形態を採択し、その次元の現実へと投影されます。この投影は、かなり複雑な方法で行なわれ、意思の疎通を目的として行われることは滅多にありません。

 これより遥かに易しい方法が他にも存在しています。特異点から流れ出るエネルギーの場(波動)から如何にして、イメージを構築するかについては、以前、ある程度まではお話しました。貴方がたは、自身による体(肉体)のみを知覚します。

 そこでもし「霊」が貴方に接触を望んだ場合には、テレパシーによって行われます。すると貴方がたの側は、もし望めば、そのテレパシーに感応したイメージを、自分で構築できます。また、その存在がテレパシーによる交信と同時に想念を送ってくることも考えられます。

 貴方がたの部屋はいま知覚されていない想念に満ち溢れる劇場なのです。繰り返しになりますが、貴方は今のままでも死後とは寸分も違わぬ「霊」なのです。ただ、貴方自身がその事実を認識されていないだけなのです。

 そうした想念の存在を示唆する若干の温度変化や大気の動きを、貴方がたは気のせいということで片付けています。

 また、しばしば想念と一緒にやってくるテレパシーによる交信を感知しても、確実に存在する別次元の現実が、貴方の現実と同時に存在することや、自分が現世界の真っ只中にありながら、不可視でも確実に存在する別世界に囲まれていることを示す手掛かり全てから、顔を背けてしまいます。

まさしく「生」、「死」という言葉は、貴方がたの理解の範囲を限定し、本来は存在しない境界の作成を幇助しているのです 。

 (人間の意識が生と死の境界をつくりだしている。)

 既に亡くなっている友人や身内のなかには、自らの現実世界から貴方がたの現実世界への投影方法を使って、貴方がたを訪問される方々もおられます。概して貴方がたは、彼らの形態を知覚できません。

 しかしながら、貴方がたが主に夢見の状態で、彼らの現実世界に投影する像と比較しても、彼らの投影像の方が、まだ生気に満ち活発で、「幽霊」や「死者」であるとは言えません。

 (我々がこの世でみる幽霊よりも、我々の、あの世での像の方が粗野であるらしい。イメージ形成を物質に頼りすぎているせいなのだろう。)

 しかし彼らのほうでは、原則として、そうした場合の貴方がたを知覚できます。しばしば忘れられてしまう事実は、そうした個人は皆、様々な進化の段階にあるということです。ですから、ある人は別の人よりも物質体系に強い繋がりを維持している、ということもあり得るわけです。

 そうした死者の訪問を受けるのは、貴方がたの言葉を用いれば、亡くなってから「どれだけ時間が経過しているか」にはほとんど関係ありません。むしろ、故人との絆がどれほど強く密度の濃いものであったか、という要素が関わってくるのです。

 先にも申し上げましたが、貴方がたは睡眠状態のときに、亡くなったばかりの方々を援助することができます。たとえ全く見知らぬ人であっても、その人が死後の状況に順応できるように、手を差し伸べてあげられるのです。

 (葬式では寝るのがよいようだ。)

 しかしながら、こうした知恵は翌朝になって目醒めた時には失われているでしょう。よって、眠っている間に見知らぬ人の訪問を受けることもあります。そうした人々が貴方の「生」の様々な段階へと導いてくれることがあるのです。

 貴方がたに既知である「生」の現実の説明さえ決して容易ではないのですから、ましてや気づいていない「生」の現実の複雑さを論じるのは、一層困難を極めると言わねばなりません。

 私が本章のなかで力説したかったのは、貴方がたは死後に遭遇する状況に既に慣れ親しんでおられる、ということと、そうした状況は、ある程度、意識的に認識できる、ということです。本章を終わります。

 ☆  ☆  ☆

 次回に続く。





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Last updated  2013年09月05日 15時11分23秒
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