シュタイナーから読み解く神秘学入門

シュタイナーから読み解く神秘学入門

2013年12月09日
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カテゴリ: 神秘体験空間
 今回は、秘教学(オカルト)の記号や象徴のいくつかを述べるつもりだが、その際、これらの記号や象徴の意味、意義を単に知るだけでなく、親密な感情や心情をもつようにしていきたい。

 神智学徒全般にお馴染みな神秘学(オカルティズム)や神智学(テオゾフィー)では、様々な記号や象徴図が使用されている。そして、このような記号や象徴図を解釈するのに、多くの考えが費やされ、解釈がなされていることも周知の事実である。

 さて、今回は、このような考えや解釈の多くが不適切で、そもそも(唯物論からなる)現代的な思考や解釈というものが、秘教学の記号や象徴図の本当の意味にアプローチする力をもっていない、ということを示したい。

 神秘学者(オカルティスト)は、一般的な解説書や著作で言及されているような記号や象徴図の意味には全く見向きもせず、そのような通俗的解釈の及ばないところに、秘教学の記号や象徴図の意味を見つける。つまり、民族に伝わる神話や伝説のなかにこそ、深い秘密(オカルト)の真理が隠されている。

 このような神話や伝説を解釈する際に通常犯されている過ちは、端的にいえば、あまりに空想的で、突飛な考えが費やされていることである。現代的な分別知により、深く考え過ぎている、と言ってよい。

 これまでの講義では、このような主題を汲み尽くすことができず、警告するだけにとどまるが、それでも、秘教学の記号や象徴図に含まれている高次の世界、つまりアストラル界、神界ないし霊界と呼ばれる世界についての関係をイメージできるように描いてみたい。

 日常の言語を用いて、何か高次のものを解釈するときには、よく特定の具体的な比喩が用いられる。例えば、「認識力」や「洞察力」について、具体的な比喩を用いる場合、「光」とか、「光を認識する」という風に表現する。

 こういう単純な言語表現の背後に、何か途方もなく深い意味が潜んでいる。このような表現を用いても、その深い意味を全く意識せず、例えば「光」という比喩が「認識力」や「洞察力」とどのように関係づけられているのか、ほとんど考えもせずに、今日の詩人の比喩のようにみなしている。

 もし神秘学(オカルティズム)のなかで、このように比喩の意味を考えるなら、道を誤ることになる。真実とは遥かに深遠である。今日の言語で象徴化され、比喩化され、あるいはアレゴリーとして表現されているものは、大抵曲解されたものである。



 神秘学の観点から、自らの環境について、どのように人間が位置づけられているかについて、少しばかり霊的な直観力を働かさないと、神秘学の記号や象徴図のなかにある高次の世界との関係について、明確にはできない。

 今日、神智学として知られる神秘学の基礎知識が、いつかより深い意味で、この世に、その使命を果たすとき-まだはじまったばかりだが-、いつの日にか神秘学の真理と衝動が、人間の生活や文化から派生する様々な支脈に浸透するようになったとき、人間の感覚や感情や意志の生活全体への人間の位置づけそのものが本質的に変化していることだろう。

 今日の人間が、外界に対してどのように位置するかを示すなら、次のような結論に至る。

 この数世紀以来、人間は外界に対して一層益々抽象的、合理的、唯物的な関係をつくりあげてきた。

 今日野原を歩く人は、春でも、夏でも、秋でも、四季を問わず、眼前に現れ、感覚が受け取り、感覚から(その人の)知性で解釈できるものだけを見ている。その人に美術的な天分(知性)があり、何か詩的な感受性(感覚能力)があれば、その知覚(知性)から、感覚を感情で満たし、自然のある事象には悲しみや苦しみを、また別の事象には、高揚、喜び、楽しみを感ずる。

 (霊魂は、経験のデータベースと考えられ、周囲の変化についての知覚から、自分のなかの経験を検索し、感情を当てはめる。この働きから、トラウマが説明できる。)

 けれども、現代人の場合、無味乾燥な感覚からの知覚が、詩的、芸術的な感情に転ずるときでも、皮相的で、単なる上辺にすぎないので、本来は、理性や知性、つまり頭脳ではなく、神秘学でいうところの魂と心に作用しなくてはならない。

 神智学により、記号や象徴図から、物質界、アストラル界、神界のあらゆる事象のイメージ的な要約を与えられるだけでなく、それらがもつ関係が、魂に深く親密になり、魂が以前とは違った感覚を受け入れ、感じ、学ぼう、とするようになったときはじめて、神智学は人生における重要な転機となる。

 特に明確にしておくべきなのは、神智学と神秘学を通じて既に以前強調したこと(霊視できる人が増えてくる)が現実となって起こってくる、ということである。つまり、人類は感覚により現われる外界のなかの事象の背後に、魂的、霊的な存在が自らを開示する顔貌、身ぶり、表情を見てとるようになる。更には地球の外での現象、つまり天体の運動の中にも、霊的、魂的なものの表現を読み取ることを学んでいく。

 例えば、人の所作や眼差しの中に魂を読み取るのと同じように見て取るようになる。このようにして例えば晴れていく大気の中に、空気、水、土に真に浸透している様々な霊的存在による内的な経過が外的に現われる顕現を見ることを学んでいく。





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Last updated  2013年12月09日 13時23分56秒
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