シュタイナーから読み解く神秘学入門

シュタイナーから読み解く神秘学入門

2013年12月17日
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カテゴリ: 神秘体験空間
 さて、これから明らかになっていくが、自然においては、全てが絶えず何か別のものへと変容(移行)している、という事実が存在する。自然においては、全てが、ある出来事(事象)から別の出来事(事象)へと移行する傾向や、自ずと、別の出来事(事象)へと変容する傾向にある。

 嗅覚は、どちらかといえば、人間の感覚の表面(最前線)に配置され、それよりも内側に配置されているのが、いま植物を例にとって話したが、味覚である。

 そして、嗅覚や味覚は、エーテルが、アストラルに向かって拡がり、もしくは逆に物質へと硬化していく、という意味で、エーテルの経過である。

 人間の感覚は、植物が外に向かい気化し、芳香を放つ経過に向かって進んだり、もしくは、芳香を放つ過程とは別の、植物が外界のなかで硬化に至る経過を食べて、味わうことで、内面化したりしている。

 嗅覚や味覚を全体として注目すれば、いわば(人間にとっては)外と内の感覚が共に経過している。

 自然においては常に、ある1つの経過が別の経過へと移行している。植物は芳香を発することで、硬化を免れているが、同時に、稚拙な表現だが、植物は、自らの霊性を大気中に発している。

 この植物の霊性に感覚を向けると、大気中の芳香を発する物質には、植物の状態が、まだわずかながら残っていることがわかる。

 外界で香りを放つ植物の芳香のなかには、植物の幻影[Schemen]が存在している。植物は、香りの幻影を送り出し、自身を、硬(物質)化の状態に至らせずに、未完(中途)な状態にする。

 例えば、花になろうとはするが、花を完成させずに、気化的な未完の状態に止まる。



 (陰陽の転換の法則、ホメオパシーの原理を知る者は、未完の状態に止まることを知る。完成させてしまうと、反対の作用に転じてしまうからである。日光東照宮は、天海という易や風水を熟知した僧に建立されたが、建物の多くが、未完の状態に止められている工夫が施されている。)

 すなわち、これは、燃焼の過程が止揚された状態に他ならない。

 植物の芳香の変容を継続的に考察していけば、次のような結論に到達する。

 「植物の芳香は、止揚された燃焼過程である。」

 植物の変容において、燃焼が一方にあり、他方に、芳香の発生があることがわかる。その両者のなかに、両者に共通する統一体による2つの変容(陰陽)の形態が認識できる。言うなれば、芳香の発生のなかには、既に、燃焼の別の段階(止揚した状態)が存在することになる。





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Last updated  2013年12月17日 11時51分36秒
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