シュタイナーから読み解く神秘学入門

シュタイナーから読み解く神秘学入門

2014年01月29日
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カテゴリ: 軟弱日本を斬る!
 前回の続き。

 ☆  ☆  ☆

魔、妖怪、幽霊、幻影(改変)

人間は自分の知らない力に人生を導かれている 、ということを明確にしておく必要がある。

 エーテル体に作用するのは、かつてアストラル界で自らが作り出した形態である。運命に作用するのは高次の神界の、「アカシャ年代記」に自ら記入した記録の実体である。オカルティストはこの実体をいくつかの位階に応じて分類している。

 アストラル体と同様に、エーテル体、肉体にも実体の作用が認められる。心ならずも行ってしまうことや行為を促されるようなことは、この実体の作用により喚起されているのである。何もないところから行為が惹起されるのではない。

 人間は、実際、絶えまなく様々な他の構成体に貫かれ、浸透されている。秘儀参入者たる導師は、人々に修行を伝授し、肉体、エーテル体、アストラル体に侵入した存在たちを追い出し、自由にすることができる。

 アストラル体の中に侵入し、人間から自由を奪う存在は魔(デーモン)と呼ばれている。人間のアストラル体は絶えず魔に浸透されている。人間の魔性の思考、間違った思考から作り出されるイメージが、徐々に魔へと成長していく。



 エーテル体に浸透するのが妖怪(スペクトル)、幽霊(ゲシュペンスト)である。このような存在から自由になるべきである。

 肉体に侵入するのは幻影(ファントム)である。この三つのほかに、自我を往き来するのが霊(ガイスト)である。自我自身も霊である。

 人間がこれらの存在を呼び出し、人間が地上に受肉するとき、これらの存在が内にも、外からも働きかけ、運命を決定する。魔がアストラル体に、幽霊がエーテル体に、幻影が肉体に働きかけているのがわかる。これらの存在全ては、我々人間と密接な関係をもち、再受肉する際に、人間に近づいてくる。(P87-P88)

 (コンピューターで喩えると、ウイルスのようなもの。コンピュータに喩えると、人類の進化がよくわかる。)

人間の構成要素(改変)

 人間は肉体、エーテル、アストラル、そして自我から成っているが、いまだその人間の本質全体を把握できていない。人間は肉体、エーテル体、アストラル体、自我という四つの構成要素を地上へのはじめての受肉に際し、もちながら、輪廻転生を通して、高次の存在へと進化していく。自我がアストラル体、エーテル体、肉体に働きかけることで人間は進化していく。

 (だから自我の働き度合いで、進化度合いが異なっていく。古い集合自我をもつ人は、宇宙の進化や、世の中の流れのなかで、段々遅れていく。自分の意見を強要するような人が、この進化に遅れている人の典型例である。)

 初めて地上に受肉した遥かな太古の人間は、自分の願望や欲望に全面的に従っていた。この太古の人間も四番目の構成要素、自我をもってはいたが、動物(集合自我)のように生きていた。

 このような太古の人間を崇高な理想主義者と比較すれば、太古の人間は自我をしてアストラル体に働きかけていないことがわかる。人間は、自我を自らのアストラル体に働きかけることで、徐々に進化していく。

 アストラル体の本性を内面から支配するようになる形で、この自我の働きかけが行なわれる。一般のヨーロッパ人は、アストラル体に衝動(誘惑)を感じたとき、他人が自分のアストラル体に手出しするのは許したくないが、この衝動自体(誘惑)には従ってもかまわないと自分に言い聞かせようとしがちである。

 (誘惑に負けやすい)



 (このアストラル体の無垢な本性は、聖母マリアの処女伝説として伝わっている。)

 更に進化すると、人間は自我により、アストラル体だけでなく、エーテル体にも直接働きかける能力を獲得できる。では、アストラル体への働きかけとエーテル体への働きかけの相違を明らかにする。

 子供の頃から学んできたことは膨大な量になるが、膨大な量の概念を受け入れると、もはや自らの激情や熱情に盲目的に従うことがなくなるが、例えば、短気な人が短気を克服しようとしても、うまくいかずに、よく激昂に襲われることがある。

 また、記憶力をよくしたり、個性や良心を微妙に変化させることさえも非常に困難である。このように、個人の気質の変化は、時計のゆっくりとした短針の進みと比較できる。秘儀参入の本質はこの微妙な変化にある。単なる準備のようにみえても、気質を微妙に変化させることは秘儀参入にとっての本質であり、大きな意味がある。

 悪い記憶力を良い記憶力に、短気を柔和に、憂鬱質(肉体主導の性質)を粘液質(エーテル主導の性質)に変化させることは、多くの概念を学ぶよりも多大の効果がある。このような変化のなかに、人間の内面に隠れた力の源泉(陰の天体力)がある。このような変化が、自我が単にアストラル体だけでなく、エーテル体に働きかけられた徴(しるし)である。



 個性の微妙な変化の萌芽(兆候)はアストラル体にも探求する必要があるが、個性を変化させるには、その萌芽(兆候)をエーテル体の中に探求する必要がある。アストラル体だけでなく、エーテル体に働きかけることで、個性を変化させることができる。

 自我がエーテル体を変化させた分だけ、人間のなかに、生命体に置き換わる生命霊が存在するようになる。神智学では生命霊はブッディと呼ばれている。ブッディの実体とは、自我により変化させられたエーテル体の霊化の部分に他ならない。

 (釈迦が仏陀「ブッダ=ブッディ」と呼ばれる所以でもある。つまり仏陀は個性を変えられる能力をもつ。)

 肉体は人間の本質のなかでも最も凝固した(低次の)部分であり、肉体を形成している様々な力は最高次の世界から発している。自我がエーテル体のみならず、肉体をも変化させられるほどに強いものになると、人間は自らの内に、現進化段階では人間の本性の最高次の構成要素であるアートマ(霊人)を作り出すことができるようになる。

 肉体を変化させる様々な力は最高次の世界に存在し、呼吸を変化させることで、肉体は変化しはじめる。アートマという言葉は呼吸(アートメン)を意味している。呼吸の変化によって血液の性質が変わる。血液は肉体に働きかけることを通して、人間は最高次の世界にまで上昇し
ていくことができるようになる。

 (人体内で光合成を行なうことができるので、もはや食物を必要としなくなる。)

 ここで、無意識的な変化と意識的変化の二つを区別する必要がある。事実、現代人は無意識のうちに、自我により、それよりも低次の構成要素であるアストラル体、エーテル体、肉体を変化させている。

 現在の進化段階では、意識的に変化させられるのはアストラル体だけである。意識的にエーテル体を変化させるには、秘儀に参入する(アストラル界で生活する)必要がある。

 各々の人間は、太古の人間も本質としてもっていた肉体、エーテル体、アストラル体をもち、この三つの構成要素の中に自我をもっている。この三つの構成要素の変化がこれから始まる。

 長い間、人間は無意識のうちにこの変化を行なってきたが、今からは、意識的にアストラル体を変化させはじめるようになる。秘儀参入者は現在、エーテル体を意識的に変容させている。将来、全ての人間が意識的にエーテル体と肉体を変化させるようになるだろう。

 人間は本質的に三つの構成要素、肉体、エーテル体、アストラル体と、そして自我をもっている。自我はこの三つの構成要素を変化させている。既に自我はこの三つの構成要素を変容させ、無意識のうちに、感覚魂、悟性魂、意識魂の種を蒔いてきた。

 薔薇十字の神智学では、三つの構成要素を基にして更に、感覚魂、悟性魂、意識魂を区別している。意識魂をもつことで初めて、自我は意識的な変化を行なえる。自我はアストラル体の中で霊我を、エーテル体の中で生命霊を、そして、肉体の中で本来の霊人(アートマ)を発展させていく。このように、人間は本来は全部で九つの構成要素をもっている。

 (肉体、エーテル体、アストラル体、自我「感覚魂、悟性魂、意識魂」、霊我、生命霊、霊人の九つ。)

 外見上は、(自我の)感覚魂と魂体(アストラル体)の二つの構成要素は刀と鞘のごとく互いに嵌まりこんでいる。感覚魂が魂体(アストラル体)の中に嵌まりこんでいるので、この二つは一つに見える。霊我と(自我の)意識魂も同様に一つに見える。従って、九つの構成要素は七つに還元される。

 (肉体、エーテル体、アストラル体=自我「感覚魂」、自我「悟性魂」、自我「意識魂」=霊我、生命霊、霊人の七つ。)

 七つの構成要素として、

 1 肉体

 2 エーテル体、もしくは生命体

 3 感覚魂が嵌まりこんでいるアストラル体

 その次に、

 4 自我(悟性魂)

 そして、高次の構成要素として、

 5 意識魂と一つになった霊我、もしくはマナス

 6 生命霊、もしくはブッディ

 そして、最高次のものとして、

 7 霊人、もしくはアートマ

 が数えられる。

 (この7つの構成要素が、人間の7つの進化段階を現わす。土星紀は肉体、太陽紀はエーテル体、月紀はアストラル体、そして、現在の地球紀「前半;火星紀、後半;水星紀」は自我、次の木星紀は霊我、金星紀は生命霊、そしてウルカヌス星紀は霊人となる。

 秘儀参入者は、秘儀参入により時代を先取りしているので、地球紀においては木星紀の霊我をいちはやく手にいれている。)

 人間の本性の内的な関係性として、これに二つ加えて、本来九つの要素が挙げられる。

 従って、薔薇十字の秘儀参入法では、三掛ける三、すなわち九つの構成要素を区別している。この九つは繋ぎあわせると七つに還元されるが、七つの構成要素の中に九つの構成要素を認識しないと、理論だけの観照(机上の空論)に陥ってしまう。

 つまり人間は、

 9 霊人

 8 生命霊

 7 霊我

 6 意識魂

 5 悟性魂(地球紀) 

 4 感覚魂

 3 アストラル体

 2 生命体

 1 肉体

 の九つから成り立っている。

 自我は魂を照らし、次に、三つの体への働きかけを開始する。(P37-P43)

 ☆  ☆  ☆

 次回に続く。





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Last updated  2014年01月30日 10時39分05秒
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