シュタイナーから読み解く神秘学入門

シュタイナーから読み解く神秘学入門

2014年02月19日
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カテゴリ: 軟弱日本を斬る!
 前回までにニセモノの解説をシュタイナーの話から紹介してきた。端的にいえば、ルシファーは宗教のニセモノで、アーリマンは唯物論(科学)のニセモノといえる。

 この2つの大きなニセモノに、アスラというニセモノが人類の進化に介入してくると、シュタイナーは述べている。これらの妨害に負けずに、乗り越えて、宇宙の進化に則り、自らの意識を発展させるのが人類一人一人の役割である。さて、シュタイナーの話を続ける。

 ☆  ☆  ☆

アスラの介入(改変)

 現在(1920年代)、ルシファーやアーリマンとは別の悪霊たちが人間に忍び寄ってくる時代を迎えている。このような悪霊たちは、将来、人類の進化に益々介入してくることになるだろう。

 ルシファーの霊たちがレムリア時代に介入し、アーリマンの霊たちがアトランティス時代に介入したのとまったく同じように、このような悪霊たちが少しずつ、現在のポストアトランティス時代に介入してくるだろう。(P67)

 そして、まもなく到来する時代には、人間の自我のなかの意識魂に-というのは、将来、自我が、意識魂に占有されることになるからだが-アスラと呼ばれている悪霊たちが忍び込んでくるだろう。

 アスラたちはアトランティス時代のサタン(アーリマン)の霊力や、レムリア時代のルシファーの霊力よりも、遥かに高い集中力を用いて悪を発達させるだろう。

 ルシファーの霊たちは、人間に自由の恩恵と同時に悪を与えた。全ての人間は、地上での時間が経過する間に(人生のなかで)、悪を身に纏い、そして完全に脱ぎ捨てる(克服する)ことになるだろう。



 しかしアスラと呼ばれる悪霊がもたらす悪は、このような方法で贖うことはできない。人間が悪の可能性を備えているにも関わらず、なおも高次の世界(天国)に向かって進化できるように、善き霊たちは人間に痛みと苦しみ、病気と死を与えた。

 また善き霊たちはアーリマンの力に対抗して、人間が犯した過ちを再び取り除く機会を与えるために、カルマ(輪廻転生)の可能性を与えた。

 (人生で自分が犯した過ちを償うために、カルマの法則により、次の転生が用意される。)

 ところが人間が地球上に存在している間に、アスラの霊たちに対して対抗手段を講じることは、さほど簡単ではない。というのは、アスラの霊たちは、人間の自我の最深にある、自我と一体となった意識魂をとらえ、地球上の感覚と一体になるように作用するからである。

 アスラの霊たちに、人間の意識魂をとらえられると、人間の自我の一部が、少しずつもぎ取られていくことになる。そして、「アスラの霊たちがどれだけ意識魂の中にしっかりと入り込んでいるか」という度合いに応じて、人間は自分という存在のなかから幾つかを地球上に残さなくてはならなくなる。

 (人体の腫瘍化、つまりガンは、アスラ化といってよい。自我が分離して、地球「物質」化することだからである。)

 一度アスラの力の虜になった者の自我の一部は、もはや取り返す術もなく、そのまま失われてしまうことになる。「全ての人間がアスラの掌中に陥る」わけではないが、人間の精神の一部がアスラの力によって切り取られることになるだろう。

 (例えば、嘘を平然とつくことができるなど。嘘をつくことに良心の呵責がなくなる。)

 現代における「単に『いま』を支配している(物質的な)感覚のなかだけで生き、その背後にある、様々な真実である霊や霊界を忘却する精神」と呼べる思考のなかに、アスラの力が予兆となって現われている。

 つまり、「アスラが人間を誘惑する方法が、現代では、次第に理論的に現われてくる」ことがわかる。

 現在、アスラはしばしば、「人間の自我とは、物質界が生み出したものにすぎない」という嘘を人間に信じ込ませようとしている。アスラは、唯物論へと人間を誘惑しようとしている。



 すなわち、 人間は霊界について何も知ろうとしないようになるだろう 。

 「人間の最高の道徳的な理念とは、動物的な意識が高いレベルで形成されたものにすぎない」という嘘を、人間は益々教えるようになるだろう。

 また「人間の思考とは、動物ですら備えているものが変化したものにすぎない」という嘘や、「人間の姿が、動物に類似するだけでなく、人間の全本質は動物に派生する」という嘘を教えるようになるだろう。

 それだけではない。人間は、このような見解を実行に移し、生きるようになるだろう。



 (獣の世界のことである。)

 ここではこれ以上詳しくは述べない現象のなかに-つまり現在、特に大都市の様々な場所に現われる虚しい官能的な荒廃した乱痴気騒ぎの中に、アスラと呼ばれる霊たちのグロテスクな地獄の反映をみることができる。(P71-P73)

律動(波動)学(改変)

 自然の現象の上辺の多彩さや幻影を越えた瞬間、霊の存在に出会う。いわゆる粗雑な波動からなる物質を探求する試みは全て極めて無意味である。

 自然の根底が粗雑な物質からなる、という感覚の探求を人間が将来やめるなら-人類は四千年紀(西暦3000年代)までは、このような物質感覚の方向に進むだろう-人間は、全くの別世界に到達できるようになるだろう。

 その場合、人間は、自然の様々な場にリズムを、つまり律動的な秩序(波動)を発見するだろう。このような律動的な秩序(波動)は確かに存在するが、現在(1920年代)の物質主義的な学問は概して、このような律動的な秩序(波動)をただ奇妙な(特別な)現象(量子効果)としているにすぎない。

 人智学徒は、このような律動的な秩序(波動)を、この建物(宇宙;人智学徒のゲーテアヌム)全体の配置の中で-すなわち七本の柱の神々(天体)において-具象的に表現した。このような律動的な秩序(波動)は、自然全体の中に存在している。

 (土星、太陽、月、火星、水星、木星、金星の7つの天体の波動として表現したという。)

 例えば植物の葉は、次から次へと律動的に(リズムをもって)成長する。また、植物の花びらは律動(フラクタル;階層)的に配置されている。全ては律動(階層)的に整えられている。

 人間が病気に罹るときには、熱が律動(規則)的に現われ、再び律動(規則)的に引いていく。生命全体が律動(規則)的な性格を備えている。将来、真の自然科学は、このような自然のリズム(波動)を解き明かすようになるだろう。

 また人間は、自然のリズムを解き明かすことで、技術の分野においても律動(波動)学を利用するようになるだろう。振動の調和により-小さな振動を引き起こし、大きな振動へと拡大する-簡便な振動の調和により、途方もなく大きな作用を引き起こすことが、未来の技術の目標となるだろう。(P181-P182)

 (共振を利用する技術が生まれるという。広義の意味では、インターネットも該当する。)

ルシファーとアーリマンの認識上の混乱(改変)

 現在ミルトンやクロップシュトックが霊界について記述した描写が読めるが、これらの文学作品の内容をどのように解釈すべきか?

 これらの本を読むと、ルシファー的な特性を、「神のような存在」と呼んでいることに気づく。クロップシュトックやミルトンは、「神のような存在」として現われるルシファー的な霊とアーリマン的な霊との間の戦いを描こうとしていたことがわかる。

ミルトン
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B8%E3%83%A7%E3%83%B3%E3%83%BB%E3%83%9F%E3%83%AB%E3%83%88%E3%83%B3

クロップシュトック
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%95%E3%83%AA%E3%83%BC%E3%83%89%E3%83%AA%E3%83%92%E3%83%BB%E3%82%B4%E3%83%83%E3%83%88%E3%83%AA%E3%83%BC%E3%83%97%E3%83%BB%E3%82%AF%E3%83%AD%E3%83%97%E3%82%B7%E3%83%A5%E3%83%88%E3%83%83%E3%82%AF

 近代の人類が「神のような存在」として描写する大半は、ルシファー的な霊の話にすぎない。しかしほとんどの人々は、アーリマン的な霊と同様に、ルシファー的な霊に関わる、この手の悪の区別をほとんど理解していない。

 この悪の区別は、ゲーテの『ファウスト』で、「主」と対置される場面の、メフィストフェレスにも言及できる。ゲーテもまた、アーリマン的な霊をルシファー的な霊と区別できなかった。そのためゲーテの描いたメフィストフェレスは、ルシファーとアーリマンが混ざり合った(悪)霊になった。(P212-P213)

アーリマンはヨーロッパ人として出現する(改変)

 紀元前の時代をルシファーの時代とするなら、現代はアーリマンの時代といえる。これから先アーリマンの影響は益々強まる。そしていよいよ、アーリマンは地上に受肉する。その時は西暦二千年代の初めで、場所はヨーロッパだろう。

 ここで言う「受肉」とは、西洋の古典絵画に描かれたようなカリカチュア(戯画)のように出現するわけではなく、「ある非常に知的な人間にアーリマンが憑依し、この人間を通じて地上で活動する。」という意味である。

 また、このようにして地上に受肉したアーリマンは「西欧にアーリマンの学院を創設し、多くの人間にアーリマン的な知識を植え込もうとする」だろう。

 アーリマンの受肉を体験することは、人類にとっては避けることのできない宿命である。(P221-P222)

 ☆  ☆  ☆

 西欧文明が没落しつつあることが、このことからもわかる。





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Last updated  2014年02月20日 13時41分09秒
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