シュタイナーから読み解く神秘学入門

シュタイナーから読み解く神秘学入門

2014年03月04日
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カテゴリ: 軟弱日本を斬る!
 コンピューターは人間が生み出した知的生産物だが、コンピューターの発展をみていると、知識獲得の構造がどのように形成されていくのかがよくわかる。シュタイナー風にいえば、コンピューターは、人間の知識を、機械に組み込んだ人工生物になるが、この生物はまだ人間の手を離れて独立してはいない。

 しかし、コンピュータウイルスなどには、その傾向の兆候が早くも現われている。SF映画では、フランケンシュタインのように、コンピュータが独立し、人間を逆に支配するようになっていくストーリーがよく描かれるが、それはやはり一種の警告のように思われてならない。

 あまりにコンピュータに依存しすぎると、コンピュータなしでは生きられない人間ができあがってしまう。主従の関係が逆転してしまう。すでにその兆候は携帯電話で現れているし、ネットによる株取引で現われている。

 仮想が実相を支配する。それはもはや仮想経済なしには実体経済が立ち行かなくなってきたことでわかる。

 これは非常に恐ろしいことで、実は人間の生活が仮想経済に移行しつつあることを意味する。例えば、一生使っても使い切れない天文学的資産の持ち主が出てきたということは、それはもはや実体経済を生きていない人間ということになる。つまり、コンピューターなしでは生きられない人間と同じということである。

 このことを単純化し、例えば、計算機の計算の仕組みを理解せずに、計算機を使って計算を行なうと、計算能力を計算機に委ねてしまうので、計算能力がその分衰えてしまうことになる。つまりその分、計算感覚を失い馬鹿になる。私は仕事柄、コンピュータに関わることが多いので、この能力の衰えは非常に実感できる。

 ある程度のコンピュータの理解なしにコンピュータを使うと馬鹿になることは確かで、コンピューターで日常のコミュニケーションをし、それが進むと日頃のコミュニケーション能力を失い、社交性が衰え、クレーマやモンスターを増やすことにつながる。

 このような人間をみて、もしソクラテスがいたとしたら、そのような人の魂は獣になったというだろう。止まることを知らない軍隊の行進のようで、もはや肉食獣の欲望をもつといえる。全てを仮想経済化しないと気がすまない悪魔になったからである。

 肉体の死の上に、更に仮想経済上の死をつくりあげてしまった獣達に警告する。永遠と数を数えて暮らすのはトランプの神経衰弱ゲームと同じである。そのうち自己の意識さえも過敏にならざるを得なくなるだろう。全てに対して脅え、敵対的になっていくだろう。



 古代ギリシアの賢者たちは、そのことを既に見通し、666という名でシルシを模ったのである。悪の人種の誕生である。

 さて、シュタイナーの話を続ける。

 ☆  ☆  ☆

歴史を生きる

第三の意識状態の喪失(改変)

 ポストアトランティス(我々)の時代を数千年遡るだけでも、人間は多少とも特別な見霊能力をもつ状態にあった。現在の物質界だけしかみれない覚醒意識状態と睡眠中の曖昧な夢をみる体験を含む潜在意識状態との間に、当時の人々は霊界の出来事をみれる第三の意識状態を体験していた。

 今日の神話を研究する学者たちは、神話を民族に伝わった想像力の産物として解釈しているが、実際は、この太古の見霊能力から獲得されたイメージに由来するものなのである。つまり霊視された内容が神話や昔話や伝説として伝承されたのである。

 だから、太古の神話、昔話、伝説などの方が、それを現代の唯物論的な学問で解釈した知識などより遥かに叡智に富んでいる。

 (仏陀が、末法の世といったこと。仏陀の教え、つまり霊能力獲得方法はあっても、悟りを開く者、つまり本当の霊能力者がいない時代ということである。)

 かつての人々は見霊能力を持っていたが、その能力は時代と共に様々な民族の中から失われていった。見霊能力の消失と物質界だけしかみれない覚醒意識の出現とは、様々な時代で様々な民族に生じた。

 (かつては霊能力を遺伝的に継承するために、同族婚が主流だった。霊系統が同じ者同士が結婚するために、結婚式が行なわれたわけである。戦乱が訪れ、異族婚が普及するにつれ、覚醒意識が現われてきた。)



 (金儲けの似非自称霊能者はウヨウヨしているが。本当の霊能者なら、ホームレス生活しないとダメ。)

 古代人は、自分の魂が物質界の出来事を知るだけでなく、例えば、霊界のヒエラルキア(天使)が自分の魂の中にも直接作用しているのを知っていた。霊界は人間の魂という道具を使って物質界に作用を及ぼしていた。人々は、このような霊能力から、自分が霊界のヒエラルキア(天使)たちと結びついていることを知っていた。(P15-P17)

境界の守護霊(改変)

 睡眠中、肉体とエーテル体から離れた魂たちは、しばしば境界の守護霊のところに行く。霊界と物質界との境界を守護するこの霊は、人類の進化過程で、様々な形で人間の意識の前に立ち現れた。その存在による重要なメッセージは、史実としてではなく、伝説や伝承として伝えられてきた。

 だから伝説や伝承は、昔、様々な人物が、境界の守護霊といかに出会い、どのような伝授を受け、どのように霊界へ参入し、そこから再び物質界に戻ったのかを示唆している。



 一度霊界へと足を踏み入れると、霊界の出来事に気をとられ、物質界に戻った後の参入者が、物質界では生活できなくなることがあるが、守護霊の導きによる霊界への正しい参入は、物質界でも生活を続けることができ、事実、霊界と物質界の両界の行き来をスムーズにしてくれ、参入者を夢想家や夢想的な神秘家にすることはなかった。

 境界の守護霊は、参入者に、数千年にわたって、霊界に参入しても、物質界での生活を通常通りに過ごすことも求めてきた。しかし、19世紀の後半になると、覚醒意識状態で境界の守護霊と出会った人はほとんどいなくなった。

 しかし現代という時代では、人類がなんらかの形で境界の守護霊に出会うというなかば使命的な課題を与えられているので、睡眠中、現代人の魂である自我とアストラル体は、境界の守護霊のところへ赴く。

 この境界の守護霊から、現代人は魂の進化の課題をイメージ(思考)として受け取らなくてはならない。現代人のほとんどが霊的に目覚めていないので、境界の守護霊を取り巻く環境は厳しく、現代人のほとんどが、覚醒時に、この境界の守護霊に近寄る力を持たないので、少なくとも眠っている間だけでも、その近くに行く。

 そのときの様子を見れば、境界の守護霊から、「大きな責任の芽生え」とも言うべき自己の魂の進化(能力開発)に役立つイメージを受け取っている。睡眠中、境界の守護霊に近寄る魂たちは、覚醒意識では知ることのできない、曖昧な潜在意識のままで、霊界へ入る許可を、境界を超えて進むことを求める。その都度、数限りない、境界の守護霊の厳しい声を聞かされる羽目になる。

 -「今のお前の進化段階では境界を超えることは許されない。霊界には入れない。下がりなさい。」

 (輪廻転生の法則をある程度掴んだ後でないと、物質界での日常生活に戻ると支障を来たすことになるから。以前にも紹介したが、霊界では、全てが逆に進むので、物質界に戻ったときに、例えば、その後遺症として、自他の認識が消滅し、覚醒意識からなる自我を失う恐れがあるから。いわゆるゾンビや植物人間になってしまう。)

 なぜそのように警告するのか?

 もし、境界の守護霊が、未熟な魂に、霊界参入を許し、境界を通過させたら、その魂は現代の学校や教養や文明が提供する様々な概念を、つまり、ほぼ自我が芽生える6歳から死ぬまで抱き続ける物質界の様々な概念を持ったままで霊界へ入っていくことになる。

 この物質界での概念や理念を抱いたまま霊界へ入っていったなら、その魂は(物質界とはまるで正反対の世界なので)麻痺してしまい、物質界に戻ったとしても、物質界の様々な概念をもはや失ってしまい、思考内容が空になり、何も考えられない状態になってしまうだろう。

 境界の守護霊が現代人の多くの魂を厳しく退けなかったら、霊界通過後に再び地上で睡眠から目覚めたとき、次のように感じるだろう。

 -「全く頭が働かない。脳に思考が思い浮かばない。(私は)一体何なのだろうか?」

 (一種の記憶喪失状態となる。)

 現代人が、物質界から判断する「抽象や理念の世界」とは、物質界とは全くアベコベの性質のものなのである。

 (物質界からすれば、霊界は空の世界なので、仏教では色即是空と呼ぶ。)

 そのような抽象的な理念を抱いて、霊界へ入ることはできても、再び、その理念を持って出てくることはできない。実際、思いもかけぬほどに多くの現代人の魂が睡眠中に体験する、この情景をみると、次のように思わざるをえない。

 -「現代人の多くの魂が、睡眠中に霊界に参入しようとして、守護霊に怒られるので、物質界に戻っても意識を失わずにいられるが、死後にも、魂たちを怒ることで、再び転生するときに意識を失わないように救える守護霊がいればいいのに!」

 人間の魂は、肉体の死の門を通って、霊界へと赴くが、次に地上に生まれてくるとき、再び、過去世でもっていたのと同じ理念(概念)の力を伴ってくることはできないだろう。というのは、現代人の思想を持って霊界に入ることができても、同じ思想を持って出てくることはできないからである。魂を麻痺(初期化)されて出てくるしかない。(P338-P341)

 ☆  ☆  ☆

 このことが人間が輪廻転生しても、前世を記憶していない証拠である。しかし、誕生からほぼ自我が現れる6歳までは、魂の潜在意識のなかには薄々ながら体験として残っている。自我は、この世の情報から形作られるので、6歳以降は上書きされるわけである。

 しかし、輪廻転生の法則を掴み、あの世とこの世の行き来をスムーズにできる秘儀参入者になれば、記憶の転写を輪廻転生の法則により自由自在に書き換えることができるので、前世を記憶することも可能になるだろう。輪廻転生の法則は現代物理学ではカイラルティ(超対称性=鏡像対称性)として知られている。

 超対称性は、素粒子レベルでは通常生起している現象である。





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Last updated  2014年03月05日 15時47分12秒
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