シュタイナーから読み解く神秘学入門

シュタイナーから読み解く神秘学入門

2014年04月02日
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カテゴリ: 神秘体験空間
 「ネット情報の活用法」というタイトルで、シュタイナーの話を続けることが困難になってきたので、代わりに、ドリールの聖書の真義を改変して紹介する。

 ☆  ☆  ☆

マタイ伝 第25章

 天国(神的合一)は、十人の乙女(自我)が各々の明かり(意識)を手にして、花婿(完全な覚醒意識)を迎えに出て行くのに似ている。

 その中の五人は思慮の浅い女たち(愚者)で、五人は思慮深い女たち(賢者)であった。

 愚者たちは、あかり(意識)は持っていたが、油(愛=意識を灯す犠牲の意識)を用意していなかった。

 しかし、賢者たちは、自分たちのあかり(自我)と一緒に、入れものの中に油(愛)を用意していた。

 花婿(完全な覚醒意識)の来るのがおくれたので、彼らはみな居眠り(物質欲)をして、寝て(心の目「相手の気持ち」がみえなくなって)しまった。

 夜中(地上の人生)に、『さあ、花婿だ、迎えに出なさい』と呼ぶ声がした。



 ところが、愚者たちが、賢者たちに言った、

 『あなたがたの油をわたしたちにわけてください。わたしたちのあかりが消えかかっていますから』。

 すると、賢者たちは答えて言った、

 『わたしたちとあなたがたとに足りるだけは、多分ないでしょう。店に行って、あなたがたの分をお買いになる方がよいでしょう』。

 彼らが買いに出ているうちに、花婿が着いた。そこで、用意のできていた女(賢者)たちは、花婿(完全な覚醒意識)と一緒に婚宴のへやにはいり、そして戸がしめられた。

 そのあとで、ほかのおとめ(愚者)たちもきて、『ご主人様、ご主人様、どうぞ、あけてください』と言った。

 しかし彼(完全な覚醒意識)は答えて、『はっきり言うが、わたしはあなたがたを知らない』と言った。

 だから、目をさましていなさい。その日その時が、あなたがたにはわからないからである。

 花婿を迎えに行く五人の賢い乙女と五人の愚かな乙女の譬えは、教会の説教によく使われる題材である。この譬えは、花婿として象徴化されている魂のなかの光り輝く覚醒(太陽)意識について、準備が出来ている人と出来ていない人のことを象徴化した教訓なのである。

 賢者は完全な覚醒(太陽)意識を受け取るのに相応しいように日頃から自分自身(自己意識)を準備する人であり、愚者はそのような意識も知らずに一生をぶらぶら(我儘に)過ごす人である。

 日頃から努力し、受け取る準備をしていた賢者に、完全な覚醒意識が訪れたとき、愚者は、その分け前に与ろうと望むが、完全な覚醒(太陽)意識とは、個人の意識上の働きと犠牲的な愛の精神によって得られるものなので、愚者は完全な覚醒(太陽)意識側から拒絶される。

完全な覚醒意識はいつ訪れるか誰にもわからないから、不断の努力を行い、準備しなければならない。

 また天国(神的合一)は、ある人が旅に出るとき、その僕どもを呼んで、自分の財産(意識)を預けるようなものである。

 すなわち、それぞれの能力に応じて、ある者には五タラント、ある者には二タラント、ある者には一タラントを与えて、旅に出た。

 五タラントを渡された者は、すぐに行って、それで商売をして、ほかに五タラントをもうけた。

 二タラントの者も同様にして、ほかに二タラントをもうけた。

 しかし、一タラントを渡された者は、行って地を掘り、主人の金を隠しておいた。



 すると五タラントを渡された者が進み出て、ほかの五タラントをさし出して言った、

 『ご主人様、あなたはわたしに五タラントをお預けになりましたが、ごらんのとおり、ほかに五タラントをもうけました』。

 主人は彼に言った、『良い忠実な僕よ、よくやった。あなたはわずかなもの(能力)に忠実であったから、多くのもの(能力)を管理させよう。主人と一緒に喜んでくれ』。

 二タラントの者も進み出て言った、『ご主人様、あなたはわたしに二タラントをお預けになりましたが、ごらんのとおり、ほかに二タラントをもうけました』。

 主人は彼に言った、『良い忠実な僕よ、よくやった。あなたはわずかなもの(能力)に忠実であったから、多くのもの(能力)を管理させよう。主人と一緒に喜んでくれ』。

 一タラントを渡された者も進み出て言った、『ご主人様、わたしはあなたが、まかない所(金持ち)から刈り、散らさない所(貧乏人)から集める酷な人であることを承知していました。

 そこで恐ろしさのあまり、行って、あなたのタラントを地(物質)の中に隠しておきました。ごらんください。ここにあなたのお金がございます』。

 すると、主人は彼に答えて言った、

 『悪い怠惰な僕よ、あなたはわたしが、まかない所(金持ち)から刈り、散らさない所(貧乏人)から集めることを知っているのか。

 それなら、わたしの金を銀行(天国)に預けておくべきであった。そうしたら、わたしは帰ってきて、利子(叡智)と一緒にわたしの金(能力)を返してもらえたであろうに。

 さあ、そのタラントをこの者から取りあげて、十タラントを持っている者にやりなさい。

 おおよそ、(能力を)持っている人は与えられて、いよいよ豊かになるが、(能力を)持っていない人は、持っているもの(能力)までも取り上げられるであろう。

 この役に立たない僕を外の暗い所(物質界=地獄)に追い出すがよい。彼は、そこで泣き叫んだり、歯がみをしたりするであろう』。

 人の子(太陽意識)が栄光の中にすべての御使たちを従えて来るとき、彼はその栄光の座につくであろう。

 そして、すべての国民をその前に集めて、羊飼が羊とやぎとを分けるように、彼らをより分け、

 羊を右に、やぎを左におくであろう。

 そのとき、王は右にいる人々に言うであろう、

 『わたしの父に祝福された人たちよ、さあ、世の初めからあなたがたのために用意されている御国を受けつぎなさい。

 あなたがたは、わたしが空腹のときに食べさせ、かわいていたときに飲ませ、旅人であったときに宿を貸し、

 裸であったときに着せ、病気のときに見舞い、獄にいたときに尋ねてくれたからである』。

 そのとき、正しい者たちは答えて言うであろう、

 『主よ、いつ、わたしたちは、あなたが空腹であるのを見て食物をめぐみ、かわいているのを見て飲ませましたか。

 いつあなたが旅人であるのを見て宿を貸し、裸なのを見て着せましたか。

 また、いつあなたが病気をし、獄にいるのを見て、あなたの所に参りましたか』。

 すると、王は答えて言うであろう、

 『あなたがたによく言っておく。わたしの兄弟であるこれらの最も小さい者のひとり(意識)にしたのは、すなわち、わたしにしたのである』。

 それから、左にいる人々にも言うであろう、

 『のろわれた者どもよ、わたしを離れて、悪魔とその使たちとのために用意されている永遠の火にはいってしまえ。

 あなたがたは、わたしが空腹のときに食べさせず、かわいていたときに飲ませず、

 旅人であったときに宿を貸さず、裸であったときに着せず、また病気のときや、獄にいたときに、わたしを尋ねてくれなかったからである』。

 そのとき、彼らもまた答えて言うであろう、

 『主よ、いつ、あなたが空腹であり、かわいておられ、旅人であり、裸であり、病気であり、獄におられたのを見て、わたしたちはお世話をしませんでしたか』。

 そのとき、彼は答えて言うであろう、『あなたがたによく言っておく。これらの最も小さい者のひとりにしなかったのは、すなわち、わたしにしなかったのである』。

 そして彼らは永遠の刑罰を受け、正しい者は永遠の生命に入るであろう」。

 このタラントでの譬えは、神の完全な覚醒意識の分け前を人間の意識として与え、物質界への旅を象徴化した教訓である。一人一人の人間は、物質界での人生の旅で成し遂げるべき任務(能力開発)を負っている。

 重要なことは、人間が成すべきことは物質の質や量などではなく、自己の意識から精神として何をなしたかにある。

 1タラント(知識)しかもたない者でも、一生懸命に他者を喜ばせ、もう1タラント(知識)を増やせば、宇宙からみれば、5タラントが10タラントに増えるのと同じである。しかし、自分がもつ能力を少しも他者のために活用しない(役立てない)者は宇宙全体の神の進化計画からみれば、独占し、隠すことになるので、ついには、その能力さえも失ってしまう。

 人の子(太陽意識)が栄光の中にすべての御使たち(輪廻転生)を従えて来るとき、彼はその栄光の座につくであろう。

 そして、すべての国民をその前に集めて、羊飼が羊とやぎとを分けるように、彼らをより分け、

 羊を右(善人)に、やぎを左(悪人)におくであろう。

 とあるように、人間の完全な覚醒(太陽)意識は、宇宙の全法則(道徳=輪廻転生の法則)に則って、自由に使いこなせることができるようになってはじめて神的合一に到達できる。

 要するに、輪廻転生の法を知り、囚われなくなること。どんな存在とも仲良くやっていけること。

 人間の現在の覚醒意識は未完成で、俗にネガティヴ(陰性)な利己性を負っている。自分の周囲の人々に仕え、その人たちの魂を進化(自力本願)させるように助け導ければ、完全な覚醒意識に目覚め、神的合一にまで進化するようになるので、天(宇宙)から祝福される。

 この真実を利己的な目的から否定する者は、ただ自分と物質のみの王にすぎなく、精神性の否定や神的合一の否認となる。

 どんな存在とも仲良くやっていける者は、次の進化段階に進めるが、自分が王でないとダメな者は、せっかく与えられた人生の落伍者となり、天国から捨てられ、地獄に自ら落ちる落第者となる。

 戦や闘争を好み、自己を宣伝し、自己を崇めさせるものは堕天使悪魔となることを心せよ!

 キリスト意識が語ることに偽りはない!!





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Last updated  2014年04月03日 00時49分02秒
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